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ビルマ(ミャンマー)ってどんな国?

 東南アジアの西端に位置するビルマ(ミャンマー連邦)、日本の1.8倍の面積と約4900万人の人口を擁するこの国は、不思議な魅力で訪れる人を捉えて離さないところがあります。開発の及んでいない豊かな自然、その中で営まれる人々の素朴な暮らし、知らない者にも向けられる親切、そして暮らしの中に息づく信仰と祈りに触れて、ビルマ・フリーク(昔はこれをビル・キチといいました)になった人も少なからずいます。そこまで行かなくても、ビルマの文化に深く触れると、そこに開発至上主義の現代世界を問い返してくる静かな力を感じることでしょう。

 一方で国としてのビルマは、今なお大きな苦しみの中にあるといわねばなりません。1世紀に及ぶイギリス植民地支配、そして日本軍政を経て1948年に独立して、はや半世紀以上の時が流れていますが、多数民族と少数民族との対立、経済の停滞、そしてアウンサン・スーチーさん率いる国民民主連盟と軍政の軋轢、これらの国民国家形成途上の苦しみからなお脱していません。こうしたビルマにもグローバル化の波は及び、様々な変化が生じ、今ビルマは大きな変化の節目にあります。こうした変化を見つめ、ナショナリズム、国民統合、グローバル化、開発など現代世界の諸問題を学んでみませんか。


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