千葉 敏之(ヨーロッパ中世史演習)Room: 649

ゼミ紹介

本ゼミは、ヨーロッパ中世史全般(近世を含む)を対象としています。時代的には、古代末期(ミラノ勅令)から宗教改革を経て三十年戦争終結まで(313〜1648年)、空間的には、ヨーロッパ全域(神聖ローマ帝国、ブリテン諸島、地中海世界、イベリア半島、東欧スラブ世界、北欧バルト海世界、ビザンツ帝国等)が対象となります。中世世界は、ネーションの枠を超えた広域の文化圏が対峙・接触し、近代世界とは異なる論理で歴史が展開していく固有の文明世界です。その本質は、政治や経済、社会、思想や芸術の全てが、キリスト教信仰と密接不可分に融合している点にあるといえるでしょう。人類社会が築いたこの豊かな文明を深く理解することは、文明としてのヨーロッパのみならず、文明、人間、他者、自己を理解することに連なっています。本ゼミを通じて、他者をその文化的、歴史的な背景のなかで理解する視座と、問題を歴史学的に探究していく方法とを、身につけて欲しいと思います。

ゼミの進め方
ゼミでは2つの課題を同時平行で進めます:(1)各自のテーマに関する研究(各自の関心に基づいて研究テーマを選定し、専門の研究論文〔主専攻語〕を読んで口頭報告をおこなう)、(2)出席者全員による共通文献(英文)の講読と分担報告、です。(1)のテーマ研究は、専門的知識を磨きつつ、テーマを徐々に絞りこみ、最終的には卒業論文に結実するよう進めていきます。また、8月上旬には、ゼミ合宿をおこないます。
※受講者の専攻語・副専攻語を見て、イタリア語、フランス語文献の講読を月1回の頻度で行ないます。

 

卒論・卒業研究について

卒業論文の準備は、3年次進学当初からテーマ研究(上記の@)として始め、2年間を通じて継続的に行なっていきます。卒論テーマについては、ヨーロッパ中世に関わるテーマ、歴史的視座からの分析であれば、政治・経済・文化・美術・思想・宗教等、あらゆるテーマを設定することが可能です。

例)十字軍時代におけるヨーロッパ人のムスリム表象/中世ヨーロッパにおける教会刑罰と破門/中世都市ボローニャにおける大学と都市/都市ジュネーヴにおけるカルヴァン派と書籍流通/13世紀ヨーロッパにおけるローマ教皇の紛争調停機能/中世都市ケルンにおけるユダヤ人差別/イベリア半島における再征服運動の過程/中世の動物誌(博物学)について/ロマネスク建築と柱頭彫刻−ヴェズレーを例に/バルト海世界におけるハンザ同盟の経済的意義/三十年戦争後期におけるフランス=スウェーデン関係の展開

 

受講上の注意など

ヨーロッパ中世史に学問的関心がある人ならば、専攻語に関わりなく受講できます。ただし、ゼミの課題はたいへん多く、要求するレベルも高度ですので、真に研究意欲旺盛な学生のみを歓迎します。
(ゼミ希望者は、11月の教員別ゼミガイダンスに出席してください。希望者が多い場合は、選抜を行います〔12月初に研究室扉に掲示〕。また副ゼミでの受講を希望する学生は、必ず、事前に了承を得てください)

 

連絡先

オフィスアワーはとくに設けていませんので、相談がある場合はメールで連絡してください。
研究室:649
メールアドレス:t-chiba@

 
 

last updated on 2009/11/25