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2022年8月 アーカイブ

2022年8月17日

番組終わる

たまたま「お盆」の時期に、例の25分de名著の番組放映があった。編集後の仕上がりは初めてみるので、何とも居心地悪く実家で観たが、その後や翌日には友人や知り合いの方々から「観たよ!」のご連絡をいただき、旧交を温めたりして嬉しかった。総じて「短かった」、「もう少しゆっくり聞きたかった」とのご意見が多く、たしかに論点のてんこ盛りで、一度さっと観ただけではつかみにくかったかもしれない。すみません。しかしティーンズの望結ちゃんや司会の加藤くん(もちろん安部アナも)、朗読のみなさんはさすがのプロの仕事で、なんというか手慣れていた。当方も「落ち着いていた」とのコメントをいただいたが、自分で観てみると、緊張のあまりキューピー人形の眉毛(?)のような表情になっていて、二度は見たくないシロモノであった。しかしまあ、やれやれ、とにかく無事に終わった。めでたしめでたし(なんのこっちゃ)。

2022年8月30日

バルファキス繋がり(たまたま)

ただいま絶賛発売中の『週刊東洋経済』(2022年9月3日号)に、書評を載せていただいている。対象書籍はロバート・スキデルスキー『経済学のどこが問題なのか』である。スキデルスキーといえばケインズ研究の大御所で、ケインズ経済学にそれほど詳しくない当方が書評をするのもどーなんだろうと心配になったが、せっかくお声掛けいただいたので、恐縮しつつもやらせていただくことにしたのだった。

さて、同書を読み準備を進めていた時に、結構重要な部分でヤニス・バルファキスへの言及のあることがわかった。いうまでもなく例の25分de名著のテキスト『父が娘に...』の著者である。スキデルスキーを含めイギリスやヨーロッパの経済学者にとって、2008年の金融危機と連動したギリシャ危機がどれだけ重要な意味を持っていたのか、あらためて実感する。そんなわけで、拙書評にもその論点を盛り込んでみたところ、ご担当T様がこれをくんでくださり、相談と改稿が進む中でその部分をさらに大きくフォーカスしていただいた。ポイントは、バルファキスが財務大臣時代の経験を書いた著書『黒い匣』に明らかである。この本、現実のことながら小説のように(?)めっぽう面白い。2019年に映画化もされたのだが、日本で公開されることはないのかどうか...。観たいなあ...。実名ががんがん出るからヤバすぎるのか?(いや書籍にだって出ているのだから)

校了までのやりとりで、ご担当のTさんはこの仕事を最後にご定年とのことがわかった。最後の仕事に、当方なんぞを選んでくださり、ありがとうございます。じーん この御恩はいつかきっと...(いや、返すのは容易ではない)。

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