コロナ禍がどうにも止まらない。思い返すとちょうど一年前の今頃、4月に2週間遅れで始まった大学のオンライン授業はGWをふっとばす結果となり、GW明けてなおも試行錯誤のバタバタ続き、また当方がリジをつとめさせていただいているNPOのPルク自由学校でももちろん講座への申込者が激減し、リジ会一同で対策に頭をひねるうちに「そうだ、オンライン無料動画で講座のチラ見せをやろう!」ということになり、オープン講座へと形が整っていった頃である。
それから1年が経ち、同NPOにもさまざまな出来事があったのだが、ともかくそのオープン講座が一冊の本にまとまった。アジア太平洋資料センター編『コロナ危機と未来の選択:パンデミック・格差・気候変動への市民社会の提言』(コモンズ)である。売れっ子著者名が並ぶが、当方もひっそり名を連ねさせていただいている。総ページ数130頁程度の手軽なブックレットであるが、かなりはっきりした内容で、なかなかよい本に仕上がっているので、ぜひお手に取ってみていただきたい。