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減災モードへの転換進む

この週末は博多のとある研究会へ伺って報告を行なう予定だった。しかし4,5日前から大型で勢力の強い台風24号の接近が報道され、この週末にはちょうど九州付近が大雨、防風になることが予測された。3日前に主催者のA先生とメールでやり取りした後、「研究会の延期」が決定された。週明けには秋学期の授業が開講することもあり、不安を抱えながらの出張を考えていた身には、とてもありがたい事前の判断であった。
直前のキャンセルなので、ホテルや飛行機にはキャンセルチャージがかかることは覚悟していたが、ありがたくまた驚くべきことに、台風の接近が理由ということでいずれもチャージがかからなかった。すごい!のみならず本日は西日本の鉄道も、東京付近の鉄道その他も、一定時間以降の運休を早くに決定しアナウンスしたのである。
2014年の秋ごろ、同じく台風だったかと思うが、たしか西日本のどこかの鉄道が事前に運休を決めたところ、当日は台風が進路を変えた。そのときにはテレビ報道で「動かせばよかったのに」というような声がひろわれていて違和感をもった。いや、むしろ「はずれてOK」なのである。思わず、当時もたせていただいていたジャパンタイムズのコラムに「減災って大事なんじゃ?」と書いたのを思い出す。しかしそれから4年がたち、多くの自然災害や被災経験が重なる中で、減災モードへの転換は急速に進んだのである。もちろん各地で被災後の暮らしを営む方々にはひたすら応援の気持ちを送るが、減災の認識はとても大切だと今も思う。とにかくできる備えをして、あとは文字通り、「嵐の過ぎるのを待つ」しかない。

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2018年9月30日 18:10に投稿されたエントリーのページです。

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