この間、何度も夕暮れのコッカイ前に行ったので、「路上から星を見る」はフツーに日常だったりしたのだが、そうではなくただいま佐倉の川村美術館でやっているヴォルス展「路上から宇宙へ」である。わが教養の師匠H先生のお勧めであり、7月2日までの会期中に何とか見に行くことができた。
はいっ、こんな感じ。水彩が似合うが、ドローイングも写真もなかなか良い。油彩画もある。さらにいえば彼はバイオリンも弾き、文章も書いた。これらをまとめることなく「サーカス・ヴォルス」を自称しながら独学で表現し続けて30代で死去。といえば気楽に聞こえるかもしれないが、サーカスの概念にひきつけて考えたのは捕らわれて収容所暮らしの最中であり、壮絶な時代を淡々と、ひっそりと片隅で生きた一人であった。路上主義者(なんじゃそりゃ)としては大いに共感するところである。
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カシ(地名:カシスとも)では、石、さかな、
ルーペから覗いた岩たち、
海の塩や空が
わたしに人生の重大事を忘れさせてくれた。
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で始まる断章などは、詩的でもあって心洗われる。佐倉はちょっと遠いが、ご関心の向きにはぜひ!
あ!あとGSLのイベントも今週末からなので、よろしくお願いいたしますー。実は準備が佳境ですー(ははは;)。