9月に入った。大学の業務も少しづつ通常に戻ってきて、学会の業務は鬼スケ(=鬼のようなスケジュール)で動いている。そんな折、二冊心に響く本に出会ったので少しご紹介をば。
一冊はこれ。テレビでこのメソッドを行っているのを見かけたことがあり、関心をもっていた。あたりまえのようであたりまえでない、ケアの核心を衝いている。
ひとは最後までひとである。そのひとに触れる優しい手のありかたをメソッド化したもの。とても参考になる。
もう一冊はこちら↓。いつものようにアトプラスの特集でWさんから教えてもらっていて先日購入して読んだ。(そしたらご恵送いただいていたことが本日判明。Wさんありがとうございます!)
This is Japan って、そのタイトルはどうよ?と思うが、イギリス労働者階層の地べたの目線から現代日本をみるまなざしと文体が痛快である。彼女の『アナキズム・インザUK』(ショッキングピンクの装丁がカッケー)もサッチャー以降のイギリスの新自由主義について教えてくれていておもしろいが、こちらの方がひとつひとつの文章のかたまりが長くて読みごたえがある。
「優しい手」だけにつとめればしんどいし、「地べた」だけで考えるとすさんでくるものがある。この二つのバランスが、「社会的なもの」を考えるときのポイントなのだろうと思う。