« イベントのためのウェブページできました | メイン | おかげさまで無事おわりました »

非暴力の市民的不服従を考えるために

夏休み8月ぐらいからだろうか、拙ブログでも何度かご紹介させていただいた「クルギ」招聘に関わる複数の企画の準備を進めてきた。共同で企画を行っているM先生とともに「年中が師走」を合言葉にやってきたが、考えてみれば師走といえどもこんなに忙しくはない。しかしようやく準備も大詰めにいたり、当方は直前まで(こんなタイミングでまさかの)海外出張(NY)にでかける(すいません)。帰国時にはすでにクルギが来日している予定である。
そんな無茶なスケジュールをたてたのも、わが本務校外大の学園祭(外語祭)の野外ステージに出てもらえば、たくさんの人に彼らの存在と意義を知ってもらえると考えたからだ。その一時間ぐらい後から学内でシンポジウム、翌日は場所を変えて都心でもう少しゆったり対話のできるワークショップ、それから福島の視察に出て仙台でワークショップ、そこから沖縄へ飛んで平和学会のセッションでこれを論じる予定である(仙台と沖縄でもライブあり)。拙ブログをお読みいただいているみなさまには、ご都合があえばぜひいずれかの機会におはこびいただけたらありがたい。
 とりわけ強調したいのは、クルギが「ヤナマール」運動を率いてきたことだ。「ヤナマール」の意味は「もううんざりだ」である。日々降りかかってくる圧力や難題に対して、まずは「もううんざりだ」と声を上げることから、見えてくる世界があるのではないか。
おりしも沖縄では辺野古の基地建設をめぐって、市民の抵抗に対する暴力的措置が日々行われている。非暴力行動とは、暖かい部屋でのんびりお茶を飲むような行動ではない。そう言ったのは、ガンジーだったかマルコムXか。パリでは爆撃事件で100名以上の人々が犠牲になった。数々の暴力的殺傷が絶えない世界へ、日本は安保法制を掲げてのこのこと踏み出そうとしている。非暴力の「牙」のあり方を、何とかこうした世界の重みに耐えうるように論じていけたらと考えている。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
https://www.tufs.ac.jp/blog/mt6/mt-tb.cgi/13440

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2015年11月15日 15:19に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「イベントのためのウェブページできました」です。

次の投稿は「おかげさまで無事おわりました」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。