テレビ番組にも「オイコノミア」というのがあるが、N谷ボスの主催で6月あたりから不定期開催されている我らが「オイコノミア研究会」、昨日4日に第二回が立教大学にて、同大学オープンキャンパスのにぎわいもよそに開催された。テーマは研究仲間のKさんの新著、というかデビュー作『経済的思考の転回』を読む!であった。経済思想史の研究仲間のIさんと、文化人類学者でM.モース研究のMさんがコメンテーターだったが、その前座で当方がベーシック・コメントすなわち内容紹介をさせていただいた。何年もかけて執筆された博士論文と、それにさらに手をかけて仕上げられた単著を30分で解説、というのは気がひけたが、構造的にすっきりした本なので、えいっ!と論点を絞って紹介させていただいた(Nボスに「チャート式」と言われた。はははは)。
参加者はなんと40名にせまり(あるいは超えていた?)、準備をしてくださったAさんはレジュメのコピー増刷に奔走。しかもその顔ぶれたるや、分野も関心領域もさまざまな多士済々、年齢層は比較的低め(平均年齢は、うーん、30代後半というところか)の活気溢れる面々であった。著者Kさんのリプライはどれも見事なもので、議論には各種の異質な言語(いや、日本語には違いないのですが)が飛び交い、とても刺激的な研究会となった。池袋某所に場所を移して行われた懇親会にもこれまた第二セッション炸裂!のような勢い。夜遅くまでたいへんにパワフルな会合であった。
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午前中は4年ゼミ生3名のみなさんに先日の集中ゼミ時の報告のフィードバック。あの日も激烈だったが、報告者たちからは「もっといろいろ突っ込んだコメントがほしかった」との声。そうねー、がんばって準備したのですものねー。当日参加者のみなさんには、その後でも気づいたことがあったらぜひ報告者にお便りしてくださいまし。で、ゼミ生諸氏にはもちろん論文準備をがんばっていただきたいが、あまり直接役立つものだけを追いかけるのではなく、せっかくの夏休みですから、どーんと広い心で知的関心を拡げていろいろインプットしちゃってください!住む街が提供してくれる映画や音楽、各種イベント、海や山、訪れた都市の街並み、いつもと異なる人びととの出会いも、みーんなよい栄養になりますぞ。