昨年の六ヶ所方面出張に続いて、今年はNN科研の関連メンバー6名で上関・祝島&敦賀方面に3泊4日の出張に行ってきた。二つの場所は必ずしも近くはないのだが、日頃はなかなかそんな機会もないので、移動に半日近くという強行スケジュールで何とか突破した。
(左は田の浦の上関原発建設予定地付近、右は道筋に突然こういったモノが出現する祝島、どっちもクールですねー)
(祝島では朝、有機農業を営む氏本農園さんを訪問しようと宿を出たら、なぜかそこで氏本さんに遭遇!写真右側のほうに「車」とともに写っていらっしゃいます)
どちらの場所でも基本的には脱原発関係のさまざまな人びとからお話をうかがったのだが、敦賀ではもんじゅの見学もさせてもらった。案内をしてくれたNさんは元その設計にも携わっていた技術屋さんとのことで、愛着の滲み出る説明がとても興味深かった(とはいえ、高速増殖炉実現の夢を今なおまったく諦めていない様子には、やはり違和感がー)。違和感と言えば、まぶしいほどに美しい海辺に異様な人工物がどーんと存在していること自体、そもそも相当な違和感を与えている(下記写真は美浜のダイヤモンドビーチあたりからの風景。美浜原発を見渡す海岸の看板に「ゴミを出さないエコ運動を推進しよう」と書いてあるのは、ほとんどブラックジョークであった。核のゴミはいいってか?(笑)。
原発立地や予定地はどこも海に面しており、もともとの生活の糧が漁業である場合が多い。原発をめぐる闘いにおいて「漁協」という地元のコミュニティの果たす役割やあり方(そして「漁業権」の問題)が決定的であることを改めて認識した。(小浜の反原発運動については妙通寺のN嶌哲演さんがが小出裕章さんとともに書かれた『いのちか原発か』(風媒社、2012年)が重要な論点を多く示している;N嶌さんにサインいただきました。わーい!(ミーハー?))