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首相官邸前小ネタいくつか

22日(水)昼は、首相と首都圏反原連のメンバーが会合し、ニコ動とユーストで中継もあるというのでどーしても気になってしまい、家で某原稿を書きながらちょいちょい見て、いや結局、会合後の記者会見までほぼ全部みてしまった(さすがに現場まで行くのはやめたが)。官邸前抗議のメンバーにはいつもの議論ながら、みなさん言いたいことを言っていてとてもよかった。イルコモンズさんとタンポポ舎さんの発言が特に印象的だった。それでイルコモンズさんのサイトを見ていたら、とある日の首相官邸前抗議の際、とある交差点に立つ警官が「本官も再稼働に反対であります」という看板を掲げている写真があった。うおおお! その交差点では当方も、先週だっただろうか、ある警官氏がメガフォンで「サイカドーハンタイ」を叫んでいるのを聞いて耳を疑った場所であった。「ちょっといい話」の続きである。

22日の会合の様子は大手メディアにも大きく論じられたので、首相のイケてない回答ぶりが全国に知られ、昨晩(24日)の抗議はさらに盛り上がった。民主党本部に向かって「(原子力規制委員会)人事案撤回」を叫ぶというので、昨晩は国会図書館付近に行ってみたが、こちらもなかなか盛り上がっていた。見るからに華奢なお兄さんたちが、マイクを握りコールを行うと、おお!というようなダミ声を出す。たしかにコールはそのくらいの声の方が迫力があって、ブルースっぽくて(?)いい。女の声はどういうのがいいのか、いまだ検討中である。しかし、とにかく鳴り物が重要だというのはこの間次第に分かってきたので、昨日は空いたお茶缶を持って行って叩いていたら、二時間で底がすっかり上げ底になった。どうしても打つ手に力がこもるらしい。仕方ない、使い捨てかー。そういえば、雨宮処凛さんが近くにいた。いやーん、かわいーんと思ったが、握手を求める(?)のも変なのでそのまま見過ごした。いつもの首相官邸前もノリノリだったようだ。そうそう、いつぞや当方が体験したリズム感抜群の音楽隊は、イルコモンズさんたちの「怒りのデモ隊」だったということが判明。やっぱサウンドだな。

そんな間にも、F1フクイチの作業にあたる人々の被曝労働の実態がいろいろに明るみになってきた。先週19日のETVの番組もとても優れた出来であった。被ばく量が閾値に達すると仕事がなくなるという恐怖と、被ばくでいつか死んでしまうかもしれないという恐怖。ひとが普通にはたらいて生きていくのに、こんな究極の悩みを背負ってはならないのだ。そうはいってもフクイチのそれぞれの炉が無事に廃炉になるまでには、途方もない数の作業労働者が必要になるだろう。もしどこかでさらに原発事故が起きてこのような状態の原発がもう一つできたら、もうほんとうに万事休すである。再稼働とか人事案賛成とかおっしゃる政治家はこの状況をどう考えているのだろう(何日か作業してみたらいかがかと提案したい)。首相官邸前に集まる人々も、福島を思いつつ何もできないから、せめて再稼働反対を叫ぶのである。福島の人びとに、忘れてないから、いつも思っているからと伝えられたらと思う。

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2012年8月25日 15:30に投稿されたエントリーのページです。

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