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カタストロフィ・戦争・記憶の識閾

はい、いつもの拙ブログにはちょっとないタイトルですねー。これはI福先生が一年余り前に亡くなられた故・多木浩二さんを追悼し継承するシンポジウムにつけたタイトルなのでした。で、こともあろうに当方が登壇者のひとりになっています。多木さんにはお世話になったので、ありがたいことなのですが、そうそうたるメンバーの中で、完全に浮いている感じです... わははは
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9月28日(金)15:00~ メキシコ大使館別館@永田町にて(予約してねん)。この日ばかりは金曜晩の首相官邸デモ(近くでやってるけど)に行かずに討論に全力を尽くします(当たり前か)。もし多木さんが元気でいらしたら、2011.3.11.の破局(カタストロフィ)をどうとらえたのか、そしてかれの問題提起をどのように引き継ぐのか、「亡命」や「瓦礫」を手掛かりに考える予定ですー。

首相官邸前デモは昨晩も盛況であった。お盆前だから人が少ないといけないと思って行ってみたのだが、同じ思いを持つ人が多かったのかもしれない。例によって国会議事堂正門方面の交差点付近まで誘導される。しばらくすると近くにいた若者3人(男性2人と女性1人)から話しかけられ、しばし和やかに談笑した。夏休みに入ったからであろうか、初めて参加したという。メガホンに興味あるらしかったのでしばらく渡してみると、女性はそれはそれは上手にコールをしたが、男性はそれぞれ一度づつ叫んだ。ま、別に上手でなくたっていいし、ずっと叫ばなくてもいい。沿道に腰かけて、ときどき「サイカドーハンタイ」とつぶやく人々もいる。当方も昨日は一日の仕事疲れで結構ぐったりしていたのだが、終わりごろには参加者たちの元気につられて、なんだか元気になった。昨晩も9万人ほどの人出があったとのこと。

ところで、先週のワセダの研究会から関心を喚起され、またもやまさかのSピオを購入した(電車で近くの人が読んでいて、ちっと面白そうだったのだ)。カヴァーストーリーは先週のテキストの域を出なかったが、このテーマにひきつけてK林某がデモ論を展開しているのが興味深い。特集関連のハナシがちょっと長いが、脱原発デモに関する考えはまたもや至極まっとうである(このテーマで本も出すとか...) 脱原発の公論の必要性、デモだけでない議論の場の必要性を訴えて、実際にかれが主催してシンポジウムも行うという。たしかに当方も、首相官邸前デモの主催者たちが首相と面談するというハナシについて、それだけでは単に意見を言って終わるので、むしろ複数の政治家、市民も巻き込んだ(で、ユースト中継なんかもしっかり行うという)フォーラムのようなものが必要ではないかと考えていたところであった。とはいえ、K林の主催するシンポジウムに行く気には...やはりなれない。

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2012年8月11日 22:35に投稿されたエントリーのページです。

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