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道路を解放せよ!

2012年7月29日(日)は、脱原発国会大包囲の日であった。朝から恐ろしく暑かったが、若者二人と待ち合わせて日比谷公園へ。メイン会場に据えられたのは、7月16日の集会とはケタ違いに小さな舞台である。マイクが数本、講演者はビールのケースをいくつか並べた上に立ってスピーチをする(山本太郎さんが指摘したので初めて気づいたが)。それでもじりじり焼けるような太陽の下で、みんな真剣に耳を傾けている。16時にデモ隊の先頭が出発し、われわれもそこに加わった。ちんどん屋さん風の音楽隊の後ろのファミリースペース付近で、終始のどかな雰囲気である。途中で若者の一人Aちゃんが日テレの取材を受け、周囲は大いに盛り上がった(あれは昨晩、放映されたんだろうか?)。小一時間のデモ行進の後、いったん解散。仲良しになったおばさんとカフェで一休み、腹ごしらえをして、いざ国会議事堂へ!道中、まだデモ行進するグループに出合ったが、いったいどれだけの人数がいたのだろう。周囲の道路はどこも「脱原発」の目印をつけた人々で一杯である。ノリのいい集団、まったりした集団、場所によってさまざまに声を挙げている。

国会議事堂の真正面あたりに来たところで、Nボスから携帯にメール着信。どうも近くにいらっしゃるらしい。何度か場所確定、合流を試みるも、あまりの人だかりに身動きがとれない。わかりやすいように主催者本部の小さなステージ(またもやビールケース)付近で待っていたのだが、結果的に報道関係者が陣取る場所で、行き交う国会議員さんたちを間近で見ることになった。ナマ志位さんやナマ河野さんと握手、民主党のナントカいう人もいたっけ。スピーチが始まる頃には辺りは騒然とし始めてシュプレヒコールや「道路を開けろ!」の怒号が乱れ飛び、キャンドルやペンライトが揺れる。人数はさらに増え続けているが、道幅が狭く仕切られ過ぎていて、暑さと湿度のなか密集せざるを得ない。じっと立っているのがやっとだ。スピーチはほとんど聞こえず、脱原発高校生(?)藤波心ちゃんの歌う「ふるさと」ぐらいしかわからない。それが終わって少しした頃だろうか、前方の人だかりが急にはけて広がった。バリケードが解放されたのだ。「行こう!」若者二人とともに(先ほどまでご一緒したおばさんは人波に流されて遠くなっていた、ごめん)前方へと向かう。急に涼しい風がわたり、からだがのびのびする。なんという開放感!思わず「サイカドーハンタイ」と絶叫すると、コールが波のように響く。ちょっとヤバイほどの昂揚感である。明りの消えた国会議事堂に向かって、しばらくはただただ叫び続けた。国会議事堂は政治のシンボルであり、それに対峙して叫ぶのは、やはり何かがいつもと違う。その思いは周りの人びとも同じだったのではないだろうか。
近くにちょっとラリッた人も出てきたので、若者たちの身の安全のため、少しづつ最前列を遠のくと、あらあら、そんな人込みの中で、あの知り合い、この友人、けっこう会うものですねー(ほれほれ隊のみなさんも見かけた)。そうこうするうちに20時で終了。余韻に浸る間もなく機動隊のみなさんがものものしく車道を封鎖し始めたが、多くの参加者はわりと穏やかにそれぞれの帰路につき、わたしたちはようやく無事にNボスと合流して、その後偶然出会ったボスのご友人の某社Oさんたちのグループとご一緒に、某店で水分を補給した(熱中症にならないために重要ですね)。「日本の警察は道路を囲みすぎるから危ないんだよ」、Oさんがポツリ。しかし国会大包囲は大成功、大満足の晩であった。本日の新聞にもちゃんと報道あり。よしっ

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2012年7月30日 15:16に投稿されたエントリーのページです。

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