毎週金曜晩恒例の首相官邸前デモは29日の国会大包囲に備えてお休み、ということだったが他の団体が取り仕切って、首相官邸前にはやはりいつもどおりに人が集まっていた(それでも行ってみるワタシも物好きである)。しばらく「サイカドーハンタイ」をコールした後、同僚のFセンセイからお知らせをいただいていたので、霞が関まで移動してK産省前(別館)に応援に行ってみた。「原子力規制委員会」の人事にムラ出身の人物を起用か?というトンデモな話に抗議しての集まりである。首相官邸前とはうってかわって少人数だが、福島や各地から来た人々がショートスピーチを行うオーソドックスな形式だ。Fセンセイは建物から出てくる人々にビラを配ったりして大活躍である。Fセンセイがにっこり笑ってビラを差し出すと、思わず受け取ってしまう人もあり、あるいは気まずそうに走り去るひともあり、いずれにせよその後デモ参加者たちから「お仕事お疲れ様でしたー」とやられるので、みんな困ったような顔をする。
おもしろかったのはスピーチの合間合間にやる「コール」で、いつもの「サイカドーハンタイ」だけでなく、「ほれほれコール」というのがあった(ちょっとオレオレ何とかみたいだ)。原発の下を掘ったらおよそ活断層が出てくるから原発を動かせなくなる、ということなのだが、音頭に合わせて小道具のスコップで掘るしぐさをする「スコップ隊」が踊る(?)あたり、首相官邸前とは異なるテイストである。「大飯を掘れ!」とか「掘ってから考えろ」、「関電に掘らすな」、「三菱に掘らすな」、あげくは「掘って掘って掘りまくれ」とかいうのもあって、ダイレクトというかよくわからないというか。やがて白熱してくると、建物の明かりのついているあたりを睨み、スコップを振り上げて「サイカドーテッカーイ!」。うひゃー、なんちゅーか...
メンバーの中心は「原発いらない女たち」で同省前テント村の座り込みを継続し、院内集会などにもしげく足を運ぶ人たちなので、全体的に首相官邸前よりもラディカルな雰囲気だった。いや女はコワイ(わたしも女ですが)...