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有象無象のうねり

去る7月14日(土)に外大506グローバルスタディーズラボラトリーの「沖縄「復帰」40周年:鳴動する活断層」のシンポジウム、15日(日)某地で9月末にあるシンポジウムの打ち合わせ、16日(月・祝)さようなら原発10万人集会と怒涛の連休を過ごして平日の業務に戻り、今日明日が当ゼミの夏休み前集中「卒論構想報告会」である。さすがにいそがしくて拙ブログの更新をご無沙汰してしまった。

そんなわけで先週、今週と金曜晩の首相官邸前に行くことができなかったが、メディアの報道も次第に行われるようになり、雨が降ろうが風が吹こうが「有象無象」の脱原発のうねりはおそらくもう後退することはない。人々は静かに節度を以て行動し意思表明をし始めたのだ。16日の10万人集会も17万人が集まったと発表されたが、何ならもっといたかもしれない(集会の様子をヘリで撮ってくれたのはいいが、ヘリの騒音がうるさくてスピーチが聞こえにくかった!)。当日はうだるような暑さだったが、さまざまな年齢層の人びとが、たとえば団体バスで全国各地から、あるいは集団のノボリを立ててあるいは個人や家族や友人同士で、ほとほとと歩いて代々木公園に集まった。各自、水分を補給したり栄養をとったり日陰で休んだり、デモ行進も都合や体調に合わせて距離や工程を選んだりした。マイペースで何度でも集まる市民たち。金曜晩のデモは、全国各地に広がってきたという。細部にはあれこれ問題や課題もあるかもしれないが、驚くべき成果である。かつてとは違った形での「運動」の成熟が確かな手ごたえとして感じられる。

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2012年7月20日 22:22に投稿されたエントリーのページです。

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