昨日は無事に卒業式が終わり、今年度の行事はおよそ終了である。めでたい。と思ったら本日、風邪でダウン。昨日ゼミ生諸氏と「なんかこのゼミって、全力疾走してはバタッと倒れる人が多いよねー」と話していたのだが、親玉がそれやっててどうするんじゃああ!。明日から岡山出張なのにまずいー!仕方がないので片づかぬ仕事を横目でみつつ寝ていたが、むかし高校受験が終わった春休みに遊びすぎて高校の入学式に出られなかったことなどを苦々しく思い出す;バカは○十年経っても治らないのか... でも昨日の写真をHPにアップしたり卒業生たちにもらった花がとてもたくさんあったので、二つに分けて生け直したりはしてみた。はあー癒されますわー。
さて、昨今ちょっとムリをしてしまったのは、どうしても見たかった映画2本を立て続けに観に行ったりしたことだ。ヴェンダース監督の『ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』とアン・リンセル監督の『ピナ・バウシュ 夢の教室』である。いずれもピナ・バウシュ追悼(2009年6月死去)の映画であるが、これがまーすごい。ヴェンダース作品はピナ・バウシュの舞台のエッセンスを存分に示しており、アン・リンセル作品はピナ・バウシュが晩年に若者に託した思いとそれを伝える教師たち、吸収する若者たちの姿をヒューマンなドラマに仕上げている。いずれも秀作で見応え十分である。
「大切なのは自分を解き放つこと」。「本番で間違えたっていい。重要なのはそこに至るプロセスだから」。そうですねー、ピナ・バウシュかっこいい―。ああステキな「夢の教室」。しかし本番で大人びた舞台衣装をまとい、真剣な表情で踊る若者たちは、昨日の卒業生たちの姿に重なってみえる。みんな、がんばれ!自分の道をしっかり歩いて行ってー。