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冬眠終了

あらあら、明けまして18日もたってしまいました。大変失礼いたしました。

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一年で一番冷え込む寒中の今日この頃、ほんとに寒いですね。当方、昨年末の拙ブログを書き終わった後にひどい風邪をひき、最近まで最低限の仕事しかこなせず(その割にゼミ生と飲んだりはしてたが)、なかば冬眠しておりました。すみません。でも少しづつ春の訪れが近づいているようです。お花たちにいざなわれて(?あらロマンチック)、冬眠終了します!今年もときどきブログ書きを続けてゆこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

そんなわけで次なる仕事上の必要もあって辺見庸さんの新著(『瓦礫の中から言葉を』)を買いに本屋へ行ったら在庫がなく、なぜか別の新書を買ってしまった。田坂広志『官邸から見た原発事故の真実:これから始まる真の危機』(光文社新書、2012)である。著者は原子力工学の専門家で -つまりいわゆる推進派で― あったが、2011年3月29日から9月2日まで内閣官房参与として原発事故への対応を内部から見た結果、この本が示すように原発の安全性に対する考え方を大きく変更し、10月には野田政権が答えるべき「国民の7つの疑問」という講演、記者会見を行ったという。ふーん 記者会見の様子はネットで拾えるようだが(1hぐらいあるのでまだ観ていない)、およそこの本にまとめて書かれていることと重複するのだろう。福1事故を忘却の穴に落とし込もうとする力に抗う正念場の2012年、まずはこのあたり必読書というところだろうか。

仕事帰りにはT田給の駅の売店でSAPIOを買った。「気でも違ったのか、ナカヤマ」というなかれ。表紙をうめつくす「中国&金正恩xxx」の文字とえげつないデザインはドン引きに値するが、中には脱原発のなかなか手堅い記事が並んでいるのだ。まさかのK氏のゴ○宣だって、絵柄はともかく主張は決して突飛ではない。いつぞや拙ブログに書いた「女子どもを放射能から守れ!」のダンディズムを、いやそこはK氏なので「益荒男」とか言ってしまうのでうひゃー、やめてーであるとはいえ、彼が担っているのである。従来の保守かリベラルかとか右か左かとかいう区分で考えることには意味がないことが、この一端からもよくわかる。

帰宅したらDAYS JAPANの最新号が届いていた。こちらも3.11検証の特集が組まれている。当ゼミA氏や506付近で見かける諸氏(女子?)の記名つきの記事!おーワンダフル。

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2012年1月18日 23:19に投稿されたエントリーのページです。

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