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そして明日へ

ようやく年内の残り仕事が数えられる程度になった;ひとさまの事情も同じらしく、年内に片付けよう!となさったであろう通知などが届く。そんな中で告知ふたつ。

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反原発デモをおこなってきた諸団体がゆるやかに集まり、「脱原発世界会議2012YOKOHAMAと大行進を行うという。が、開催日程が1月14日。大学入試センター試験の初日で、当方含め大学関係者の多くは仕事日なのだ。ざんねーん;で、もう一つは
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こちらは9月19日に6万人を集めた「さようなら原発1000万人アクション」の主催で全国主要都市「一斉アクション」を呼びかけるものだ。東京は代々木にて(他の都市など詳しくはHP参照)。この通知は、当方が身近な人々にお願いしたささやかな署名リストを送った返信として送られてきたものである。アクションのニュースレターも入っていて、9.19集会時の武藤類子さん(ハイロアクション)のスピーチが載っている。このデモは新聞やテレビなど大手メディアが初めてちゃんと取り上げ、武藤さんのスピーチの一部も社説などに引用された。「私たちは何気なく差し込むコンセントの向こう側を想像しなければなりません。差別と犠牲の上に成り立っていることに、思いをはせなければなりません。原発は、その向こうにあるのです」。もちろんこの部分だって相当に印象的である。しかしもっと強烈に受け手を射抜く言葉はその前にある。

「次第に鮮明になってきたのは、事実は隠されるのだ、国は国民を守らないのだ、福島県民は核の実験材料にされるのだ、...私たちは捨てられたのだ...ということです。...私たちは静かに怒りを燃やす、東北の鬼です」。

豊かに暮らしていた人々がみずからを「鬼」と名乗らなければならない怒りの深さに、改めて感情が沸騰してくる。なんとなくの流れで許してはならないものがある。誤りを犯したものはそれを認めねばならず、犯罪は裁かれなければならないのである。(武藤さんのスピーチをアップしてみやう →Muto20110919.pdf )

沖縄でここ数日、姑息なやり方をした政府に対して人々が「怒」「怒」「怒」の一文字を掲げて関係者を取り囲んだ様子が、福島の怒りとオーバーラップする。怒涛の2011年が終わろうとしているが、問題は何も片づいていない。2012年も日々を大切に暮らしながら、いざというときには鬼にならなければならない。コワイというなかれ、これが現実である。

拙ブログを読んでくださったみなさま、ありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えくださいませー。

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2011年12月29日 10:23に投稿されたエントリーのページです。

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