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「大学生が読みたい本を企画する」

昨日12月10日(土)は大東文化大で若い研究仲間たちが行ったインカレ(インターカレッジ・プレゼン大会)に、ジャッジの一人として参加してきた。テーマは表記の「大学生が読みたい本を企画する」で、企画をたててそれをプレゼンテーションするというものである。ジャッジには研究仲間のK氏と当方が大学教員として参加したが、もうお二方、ダイヤモンド社の現役バリバリの編集者Y氏、NHKの現役バリバリのディレクターU氏が務めてくださった。現実味がぐぐっと増す、何とも豪華な布陣である。5大学から5チームが参加し、このインカレで伝統ある神奈川工科大学・師玉ゼミが圧倒的な強さを見せて優勝した。理系の「制作系大学生」(オタ...)も大学生だ!という出発点から、見事なデータ力とプレゼン力で「こりゃー売れるな」と思わせる企画を示し、ジャッジ一同をうならせたのである。しかし昨日集まった30人ほどの若者たちはみな前向きにこのテーマに取り組み、インカレの雰囲気はとてもよかった。楽しかったわーん。おそらく彼らも楽しんだのだろう、インカレ後に教員抜きの懇親会をその場で企画し、有志が参加した模様である。

しかしすべてのプレゼンに共通した問題関心をみるにつけ、大学生の多くが「友達が少ない」と感じ、より正確には「それを周りに知られること」を気にしているという現象に驚かざるを得なかった。大学1,2年生がメインでまだゼミがないからだろうか。キャンパスライフはさみしいのか... また「本」を考えるときに。とても実践的な本(ハウツーに近いような)をイメージするところに、彼らの日頃の本との関わり方を見る気がした。テーマ設定は絶妙だったので、一チームぐらいは荒唐無稽な本をイメージしてくれたら、もっと面白かったかもしれない。まーそれは大学生から離れた、大人の目線なのだろうが。

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2011年12月11日 12:17に投稿されたエントリーのページです。

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