酒井泰弘先生といえば、当方がかつてゲーム理論をその御著作から学ばせていただいた先達のお一人である。またいつだったか忘れたが、筑波大学の先生をしていらした頃だろうか、リスクのことなどをテーマにしたものなど、講演か講義も拝聴した記憶がある。しばしば技術的側面に傾きがちなゲーム理論家とは異なり、お書きになったものもお話も、とてもわかりやすかった。その酒井先生が、下記の『社会思想史研究』最新号に、なんと拙著の書評を書いてくださったのである!
本日、会議の合間に上記雑誌を「あー、できたんだー」とぱらぱらめくっていて、突然目が釘付けになった。…うわっ あんな読みにくい不出来な拙著を、す、すごい丁寧に読んでくださっている。いや、はや、過分なお言葉もいくつも頂戴している。そしてもちろん、これからの課題のとても的確なご指摘もー。これはまことに著者冥利に尽きる書評、報われるとはこういうことである。何度も読み返して、いただいた言葉を心におさめた。学会員ではいらっしゃらないようだが、できればひとこと、お礼のお手紙を書きたいと思っている。