鎌仲ひとみ監督の最新ドキュメンタリー『ミツバチの羽音と地球の回転』について書いておこう。東京では今ユーロスペースでやっているが、全国各地で上映されている。昨日23日(土)のユーロスペース15:30の回は、外の雨降りのひどい天候にもかかわらず満席で立ち見が出ていた。みんな原発…とか思っているのか厳しい表情である。しかし映画はどこまでも明るく前向きであった。原発がなくても(そして原発設置計画が邪魔をしなければ)十分暮らしていけるということを、祝島とスウェーデンの取り組みから描いていく。今まさに考える材料が満載だ。
お役立ち情報をひとつ、後半部分に出てくる飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所)の談話から;「いわゆる電力という独占を維持したい人たちと、原子力という中央集中的な大きなエネルギー供給体制(企業と御用学者と役所と…)は、重なっている部分も相当あるけど、重なっていない部分もある」。ただし、その両方が小規模分散型の再生可能エネルギーを潰してきた。しかし小規模分散型の再生可能エネルギーの試みや可能性は夥しく存在するのだ。そして意外と簡単である。希望の道筋はじゅうぶん見えている。
さて、昼過ぎにご紹介した芝公園のデモにはおよそ5000人が参加したらしい。前回より明らかに人が多かった。同ジ頃に広島でもデモとご紹介したが、今日はほかに代々木公園でも岐阜でも福岡でも、そして昨日も東京でもデモがあったらしい。やっと少し何かが変わり始めたのだ。
デモ参加も繰り返すと熟練するのか、知り合いのみなさんも前回よりアピール仕様であり、当方も前回より効率よく持ち物をそろえることができた(見た目は今日もやや派手めにした)。さて、マーチングが終わり一般市民モードに戻って帰宅中、拡声器のボタンを誤って押したらしく、電車中にあの(!)うら悲しいような面妖な「メロディ」が一瞬響く; 向かい側の席のお兄さんの「な、なんだ今の音は?」という(強いていえば、いま誰がおならを…?みたいな)表情を忘れることができない。