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デモ日和

暖かく晴れた日曜日。先日、拙ブログで紹介させていただいたデモ@芝公園に向かう。この日東京では@芝公園、@高円寺でおそらく位相の異なる集団による反原発デモが行われた。前者は従来型(?)で社会運動派のいくつもの団体が主催、後者はワカモノによるネットやツイッターなどを駆使した形で海外とのネットワークも強かった。何となく(失礼ながら)人出に不安がある前者に参加した。さて、東京タワーのふもと@桜満開で1時間ほど集会した後(ここで何人かの知り合いに出会う)、いわゆる丸の内から中電・東電前を通って銀座、常盤橋までデモ行進。シュプレヒコールなど叫びながら歩くので速度は出ず、デモ隊がすべて解散したのは16時半を過ぎていたかもしれない。その足で高円寺に向かったが、ちょうどこちらもデモ隊が帰ってきたところで、かいさーん!の瞬間だった。教訓:デモの掛け持ちは無理である。

まーそれはともかく、沿道では駅伝のときのように(?)警官が交通整理、誘導をしており、道中には私服の「当局」関係者(?)や自衛隊の車もたくさん出ていた。「こんなところにいないで被災地へ行け」と怒る参加者もいたが(その通りだ)、「ああやって写真や映像をとって個人情報を集めている」という不安の声がいくつも聞かれた。おそらく日本でデモが盛り上がらない理由の一つはこれだろう。人々は「ブラックリストに載ってしまうかもしれない」という漠然とした不安をもっている。つまりあの人たちは「脅し」に成功しているわけだ。しかしこのご時世に、デモに集った人々それぞれの個人情報を調べ上げたり記録したりするようなヒマな仕事をしているとしたら、ほんとに「そんなことをしてないで被災地へ行け!」である。

「浜岡原発止めよう」デモは2000人、「原発やめろ」高円寺デモは10000人を超す人出だったという。しかし前者にも海外メディアがいくつも取材に来ていた。参加者たちの多くが「なぜ日本の大手メディアはまったく取材に来ないのだ!」と怒りをあらわにしていたが、ええもちろん、みんな選挙の取材に行ったのでしょう。ああ、どこまでも国内志向な日本のメディアよ…帰宅してTVをつけると選挙速報をやっていて、何重にもがっくりする。日本に原発を何十基も作ったのは自民党政権時代だということを、なぜみんな忘れるのだろう?いや忘れたのではなく知らないって?まさか!

気晴らし情報コーナー;
1.意外と役立つ小型の拡声器
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ドンキで1400円ぐらいで買えるが、拡声のみならず10秒の録音&再生もでき、「メロディ」と称するものも入っている。いやしかし、この「メロディ」が何ともはや…(言葉で表現するのはとても難しいが、あえて言ってみれば…うーん、うーん、言えない。ひょっとしてちり紙交換(死語)で聞いたことがあったかっ?)。デモで「メロディ」を鳴らしたら盛り下がること請け合い(鳴らしてません)。

2.意外と役立たない子どものラッパ
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デモンストレーションには歌舞音曲だろうと思ったのだが、見た目は可愛いものの音量が「3歳児以上」の注意書きを裏切らないはかなさ。ぷわーん しかも「隠し子でもいるの?」と疑われる(?! いえ、いません)。

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2011年4月10日 23:26に投稿されたエントリーのページです。

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