拙HPには29日卒業式の様子をすでにアップしたので、ハナシが後先になってしまうが、28日はPM研で摂南大学に行ってきた。この日もモノレールからみえる「太陽の塔」。またかよというなかれ、顔といい身体バランスといい(顔二つあって身体バランスを云々できるのか)、腹のあたりのヘンな横スジといい、楽しいではないか。うーたまらん。この駅を通過するときにはいつも我が目がその姿を探し、手が勝手に撮影してしまう。
それはともかく、拙著を取り上げていただいたセッションではコメンテーターのS山先生が連絡ほぼなしのドタキャンでびっくりであったが、尊敬するKJ先生やダブルO先生、重鎮Y先生!などの諸先生方、若くて元気のいい研究仲間からコメントをいただけて、とてもよかった。久しぶりに本来の自分の研究のことを考えた(えっ?)。
やや驚いたのは関西と関東での厄災に対する「温度差」であった。しかしそれはおそらく、関西と関東の差にとどまらない。同じように東京に住んでいても、あるいはどこに住んでいても、人によってそのとらえ方には大きな差があるのだろう。さらにいえば本日、月が変わって4月に入った途端に「元通り」にしようという力があちこちに働いていることにも驚く。復旧・復興を願わないわけはないが、さまざまなことを根本的に考え直さなければならないはずなのだ。3.11の厄災に直面し、日本はどうなってしまうんだろうと思った人は多いだろうが、一番恐ろしいのは何事もなかったかのように元に戻ることである。何事もなかった、のではないのだから、それをなかったことにする力は疑ってみるに限る。「最悪」の事態は避けなければならない。未曾有の危機の中、正念場は本当にこれからである。