さる秋分の日、わがイチオシDVDを「鑑定」していただいた某公共放送の元プロデューサーS氏の仕事場にて、字幕作成プロジェクトの打ち合わせ会議が行われた。S氏が声をかけてくださったのは、現在の彼の仕事である映像ドキュメント・ドットコム(http//www.eizoudocument.com/)の技術的片腕のKさんと、デモクラシー・ナウ日本版(http://democracynow.jp/)編集長のNさん、彼女の腹心である翻訳担当のTさんである。まずはTさんがNさんと相談しながら字幕のコンテンツを作ってくださり、その後KさんがS氏と相談しながら流し込み作業を担当してくださるという、なんとも豪華な顔ぶれである。予定通りに進めば、なんと年内には字幕が完成する段取りである(マジ?)!どうか何卒よろしくお願いいたしまする、と手を合わせたい気持ち…
さて、みんなで頭をつき合わせ、世界の片隅のアイスランドの金融危機というだけでなく、グローバル世界への広がりをどうとらえ、字幕完成のアカツキにはどう発信していくか、数時間にわたってみっちり相談した。ひとつのポイントはヴィキ・リークスの拠点がアイスランドにというお話で、Nさん曰く、その関連情報を昨今ちょうど扱っているとのこと。なんとそこには、ベトナム戦争の頃にペンタゴン・ペーパーズの機密情報を新聞紙上で公開させたあのD.エルスバーグも出てくると!かつては命を賭して大量のコピーを行うことで実現した内部告発が、今日ではインターネットという強力なブツの登場によって、いとも簡単に行われるようになったということか。もちろん逆に、堕落もまたお手軽になっているのだが。
ともあれ、この「アイスランドDVDプロジェクト」(Nさんによる便宜的命名…)を機会に、いろんなことを考えられそうで、とても、とても楽しみである!