某イタリア系邦訳書の関連原稿の仕事を一段落させて、先ほど出版社にお送りした。ダメ出しされるかどうかわからないが、とにかくひとたび終わったー!!ヒャッホー!その後大学に来て、事務系の雑務をやっているが、どうも脱力してしまって、仕事が進まない;
ところでそんな昨日はポスト・ケインジアンの集う大きな国際研究会(@明治大学)のなかで行われた、H.クルツさんの招待講演を聴きに行ってきた。残暑厳しき折だが、たくさんの学史家や経済学者が来ていた。海外ゲストもずいぶん多いようだった。クルツさんは、ヨーロッパ経済思想史学会の会長もつとめたことのある大御所だが、縁あって邦訳書を作ったこともあり、気楽に話しかけてくださる。しかし彼もさすがに日本のこの暑さにはまいったそうだ。
その邦訳書はこちら。昨日のテーマはスラッファだったが、彼はシュンペーターにも経済思想全般にも、そして経済理論にも造詣が深い。この本はそんな魅力をたっぷり紹介したいと思って編んだ、日本語版だけの小さなアンソロジーである。
ちなみにこれを出してくれた出版社の某K社長によれば、本が売れるのは刊行してから2,3年がほとんどで、その後の在庫の動きはわずかであるという。この邦訳書は刊行が2008年…。いかん、賞味期限が迫っている!