『現代思想』の最新号(2010年8月号)が、ときのドラッカー・ブームにのって、まさかのドラッカー特集である。なぜかそこに拙稿を載せていただいた。当方、もちろんドラッカー研究者ではないが、かのカール・ポラニーとの深い関わりがあることは頭の隅にあり、またマネジメントの概念については、研究的な関心領域でもあっため、一応『もしドラ』も読んでおり、思うところがなくはなかったのである。原稿依頼をいただいてから勉強しているうちに、そういえば数年前に某K東書店が『オーストリア・エコノミスト』の復刻版を出した際、短い宣伝文の依頼をいただいてドラッカーの『傍観者の時代』から引用をしながら書いたことを思い出した。さらには、わがスクラップブック(新聞その他を切り抜いて集めること自体、今や時代物)の一角にドラッカーの記事があったことも思い出した!
2001年4月23日、日経・夕刊とメモがある。いやはや、なつかしい。まだドラッカー存命の頃である。ウィーンに関係があるという内容だから切り取っておいたのだろうか。よもや、9年後にドラッカーを論じることになるとは思いもしなかった。こうしてみると、自分でも思ったよりドラッカーと関わりがあるのだろうかー。とはいえ、やはりにわか勉強の感があって、完成稿をみても、たいした知識もないくせにしゃあしゃあとつまらないことを書いているようで、何となく冷や汗が出る。依頼原稿はコワイ、コワイ。
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と思っているところへ、昨日また別件の依頼をいただいた。ぐおおおお!(いや、声をかけていただいて、とても感謝しているのですが)。こうやって、もがきながら日々精進、地道に研究を進めてゆくより他に道はない。がんばります、はい。