先日、ナカニシヤ出版のSさんからメーリスに連絡が入って、若手のみなさんと書いた『ビジネス倫理の論じ方』が増刷決定になったとのこと。わあーい!それから次々の書き手の皆さんがメーリスに喜びと感謝を書き込み、すでにお祭りのような賑わいとなった(祝杯はもちろん、別途あげる)。和気藹々と研究会を重ねて作った本なので、感慨深い。もちろん専門書の小部数なのだが、それでもそれだけの人びとが手に取ってくれたというのはありがたいではないか!
で、今日は月例の現社研でワセダに行ってきた。今回のテキストは千葉眞『「未完の革命」としての平和憲法』(2009年、岩波)と長谷部恭男『憲法と平和を問い直す』(2004年、ちくま新書)、それに論座2005.6の井上達夫「挑発的!9条論」が補助テキストだった。2005年前後の改憲をめぐる怪しい雰囲気が思い出される;とともに、「抑止力は海兵隊ではなく、日本国憲法が持つ」という議論の意味で、今日的なテーマでもある。3時間ほどかけて議論したが、たとえ理念的・希望的すぎるきらいがあっても、そしていろいろな細部の問題(と補完的な議論の必要性)はあるにしても、9条を人権と平和へのグローバル・ヒストリーにおける一里程として「未完の革命」と位置づける千葉の立場を、何とか評価できるという、めずらしく明るめ(?)の結論に落ち着いた。