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さらば6月

気がつけば2010年もはや折り返し点である。授業はまだあとひと月余りあるが、そろそろ夏の予定などが話題になり始めた。当方は目下、原稿書きに日夜精進の日々;かつて学会で二つの報告をしなければならないことがあって、同時進行のしんどさがわかり、二度とやるまいと心に決めたが、今回は学会報告準備中に、別テーマの依頼が舞い込んだ。ありがたいし、やりがいのあることだが時間が足りず、自転車操業トップギア走行がずっと続いている;世の中には一度に何本も原稿を抱える売れ筋の人々がたくさんいらっしゃるだろうが、当方のようなものにはとてもムリである。まーひとつの頭で考えることなので、まったく違ったハナシを考えているわけではないのだが…。
論文の中で扱うために、かつて2006年のウィーン7ヶ月滞在時期に手に入れたガルブレイスの論文を久しぶりに引っ張り出してみた。かつて見慣れた表紙をあらためて見ていると、ふと奇妙な既視感(デジャヴュってやつ)に襲われる。

harperscover.jpg

そう、拙ブログでも紹介させていただいた真喜志好一さんの Henoko as Iojima(直訳すると、「硫黄島としての辺野古」)のデザインである。そういえば、クリント・イーストウッドの映画『硫黄島からの手紙』いやいや、『父たちの星条旗』だっただろうか、そこにこのモチーフが出てきたのではなかったか。「旗を立てること」(このデザインでは真ん中は兵器で、United Statesと書いてある)。この論文を雑誌からコピーした際、何だか目を引いたので表紙もコピーしておいてよかった。ガルブレイスそのものとともに、興味深い研究素材を提供している。

さらば6月、はや7月が来る。寺山修司ではないが、「しばらく地球を止めてくれ、僕はゆっくり映画が観たい」の心境である。明日は映画の日、仕事を一段落させて、ゆっくり映画でも観たいー!!(魂の叫び?)さて、あほなことを書いていないで、仕事に戻ろう… 6日からのボルドー行きが間近である。

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2010年6月30日 15:16に投稿されたエントリーのページです。

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