今日の晩は外大の同僚H先生の主催するピアノ・リサイタルを聴きに行った。ローラン・カバッソ@武蔵野市民文化会館である。プログラムは、ショパン・シューマンの記念イヤーを意識したもので、冒頭のモーツアルト以外はショパンとシューマンを各2曲。特にラストのシューマン「謝肉祭」(この曲、大好きー)は白眉であった。ま、のってくるとテンポアップしたくなる曲なのだが、世界にひとつといわれる「カバッソ・タッチ」のキラキラした粒のような音と濃密な重層的響きを、ものすごいテンポで駆け抜けつつ聴かせるという、凄まじくも美しい演奏。(そういえば休憩時間に「攻殻機動隊って知ってる?」「手が三十本ぐらいあるみたいねー」と評している人々がいた。うまいこと言うなあ)。
残念ながら「謝肉祭」は入っていないがシューマン・プログラムのCDを休憩時間に買い求めていたら、K学長にお会いした。学長も同じCDを買っていた。ぷぷっ 会場では同僚のK先生ともお会いし、「え、トランペットを吹くんですか?(米文学だけじゃなくて)」というような、いつもはしないような会話を交わし、その向こうには仏文学のM先生(画伯)のお姿も… 。
大満足で帰宅して、今さっそくシューマンを聴きながら、これを書いている。ああ、美しいカバッソ・タッチが甦る。