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一橋の国際セミナー行きました

9月も半ばになると、大学方面もそろそろ再開の時期となり、会議などもちらほらあるのだが、まだ授業は再開されないので、海外からのゲストを招いたセミナーなどがあちこちで催されている。昨日(14日)は一橋大の西沢先生主催する国際セミナーで、Martin Daunton教授の講演'Reconstructing the Postwar Order and the Failure of the International Trade Organization'&ディスカッションに参加してきた。つまり、WTOができるずっと前、第二次大戦後にIMFとそろえて設立しようとしたInternational Trade Organization(ITO)が出来そこなったことの経済史的考察である。ヘゲモニー交代期のイギリスとアメリカ、国際問題と国内問題の調整、周辺世界の台頭の意味、貨幣的問題と実物的問題の政治性の違いなど、とても興味深い議論が展開されて、よい刺激をもらった。

ところで当方が請け負ったセミナーは9月29日(火)午後に確定、ただいま細部を準備中であるが、英語で全体を構成してもよかったところを、ちょっとこだわってドイツ語&日本語というしつらえにしてみた。
これでお客さんがあまりいないと、かなりさびしい; あまり時間がないが、宣伝につとめなければ!ということでここにも少し宣伝を;

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大戦間期ドイツの社会経済思想セミナー「ドイツの新自由主義思想の源流と国家の位置」

経済危機以降、新自由主義的経済政策や、国家介入を含む自由主義のあり方が再検討される現在、経済をめぐる政策と統治のあり方について、歴史をふまえつつ問題の核心を突く議論が求められております。そこで大戦間期のドイツ経済学とナチズムの時代を分析した著書Nationalokonomie und Nationalsozialismus (Metropolis, 1998/ 2009)の著者であるHauke Janssen氏の来日の機会に、同時期に関する現代の基本書ともいえる『競争秩序のポリティクス』の著者、雨宮昭彦教授をお招きし、お二人のご報告をいただく豪華なセミナーを企画いたしました。なお、講演はドイツ語で行われますが、同時通訳がございます。みなさまのご来場をお待ちしております(同時通訳受信機の準備の都合上、おいでになる方はご予約をお願いいたします)。

日時:2009年9月29日(火) 14:00- 17:00 
14:00- 15:00 Janssen氏講演(Spiegel誌)
 15:00- 16:00 雨宮教授講演(首都大学東京)
 16:15- 17:00 ディスカッション
(司会:中山智香子(東京外国語大学))

場所:東京外国語大学本郷サテライト7階会議室
  (住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-14-10。TEL&FAX:03-5805-3254)
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いらっしゃるかたはどうぞご一報(nakac@tufs.ac.jp)よろしくお願いいたしますー。

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2009年9月15日 08:54に投稿されたエントリーのページです。

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