平成25年度実績報告

以下に、平成25年度の成果をまとめる。

研究実績の概要 - Summary of Research Achievements

  1. 既に研究代表者らが構築してきた「自然会話コーパス」(『BTSJによる日本語話し言葉コーパス(トランスクリプト・音声)2011年版』の拡充・整備を進めた。
  2. 『BTSJ文字化入力支援・自動集計・複数ファイル自動集計システムセット』のさらなる機能拡張・精緻化を行い、研究成果としての本システムを研究者、大学院生等に、広く活用してもらう目的と利用者からのフィードバックを今後の研究に反映させるために、このシステムセットの「講習会」を開催した。
  3. 会話に関する情報(場面、人数、内容、話者同士の関係等々)のデータベース化(情報検索・抽出システムの構築)とその精緻化を進め、NCRB(Natural Conversation Resource Bank)のサイトを立ち上げ、関連の研究者、大学院生で、今後の改善のための試用を開始した。
  4. 自然会話リソースバンク(NCRB)データベースに基づく「自然会話教材作成支援システム」のテンプレート」を構築した。
  5. 自然会話コーパスに含まれる会話データと、「自然会話を素材とする教材」のリソースとしての自然会話データの編集や整備、教材作成のための会話データの一元化(総合的データベース構築)にかかわる作業を進めた。
  6. 作成したデータベースを活用して、 自然会話を素材とする教材の試作版(新規データ・既存データを元に)の作成、改善と、最終版作成のための検討を行った。
  7. 世界各地の関連機関で本プロジェクトの紹介を行うとともに、自然会話教材へのニーズ調査を行うとともに、今後のデータ提供の依頼を行った。
  8. これまでの 研究成果の発表を国内外で行った。

キーワード - Keywords

(キーワード1)
会話分析
(キーワード2)
コーパス言語学
(キーワード3)
e-learning教材
(キーワード4)
教材リソースバンク
(キーワード5)
自然会話の教材化
(キーワード6)
談話研究
(キーワード7)
語用論
(キーワード8)
言語社会心理学

現在までの達成度 - Progress Status

順調に進んでいる。

「研究実績の概要」に記載したように、交付申請書にまとめた平成25年度の計画内容は、すべて達成されている。よって、上記の評価とした。

今後の研究の推進方策 - Planning for the Future Work

来年度は、本科研プロジェクトの最終年度にあたるため、交付申請書に記載した計画を着実に進め、「NCRB(自然会話リソースバンク)」を、まずは、関係者に公開し、世界各地のニーズに応じた教材のアップロードや既存の教材の加工が行えるとともに、研究と教材作成作業、情報検索が一体となった「世界的教材共有ネットワーク」を実現したい。ただ、広く公開するためには、サーバー管理や、セキュリティー管理、共有化のルール作り等々を、十分に勘案する必要がある。これらについては、これまでの研究過程で明らかになった課題について、国内外の専門家との交流を促進し、様々な形での協力関係を構築しながら、対応していく予定である。さらには、継続的プロジェクトを立ち上げ、検討していく必要があると考えている。