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CNN j アーカイブ

2009年02月05日

CNNj at JCTV

CNNjの放送、昨日のイブニングニュースの放送通訳で感じた事がいろいろ、出てきました。

まずは、ダシュル氏が厚生長官指名を辞退したことについてのオバマ発言。

新聞各紙もみましたが、「大失敗」「悪い間違い」としているものが多かったです。

screwed up
bad mistake

いずれも口語的な表現ですが、なんとなくしっくりしないです。

また、キャスターもオバマ政権が早くもまだ2週間しかたっていないのに

make or break
正念場

にきている、としていました。

そういえば、昨日のCBSイブニングニュースでも、ケーティ・クーリックとのインタビューが放送されていましたし、ちょっと前ですが日経CNBCでも、1月7日のCNBCとの独占インタビューが放送されていたのをみても、このところメディア各社とのインタビューが異様に多い印象ですが、なんと、今日CNNのキャスターがいっているのを聞いたところ、この一週間で5回だそうです。

昨日のケーティ・クーリックのつっこみも、

during the campaign you talked the talk but now it seems you are not walking the walk

選挙運動中は有言実行といったけど、いまはそうではないのでは

と、意地悪い感じのものでしたし、いま、むしろ共和党が

cherrypicking the stimulus plan

景気対策のいいとこどりをしている

という状態でむしろ有利になっているなか、本当に早くも試練というのは間違いなし。


put cap on executive pay

これは

役員報酬に上限を設ける

と、訳出すればよいのだと気づきました。

この関連のニュースで興味深かったのはJALのトップが、市営バスで職場に通い、社員食堂で食事をしている、アメリカの企業役員のなかには2億ドルの報酬を得ている、というのに驚いた表情でCNNのインタビューにこたえているリポートです。

なんでも、政府の支援を受けている企業のなかでも

450億ドル得たシティグループは、トップが310万ドル

150億ドル得たBOAはトップが2000万ドル、

90億ドル得たGMのワゴナー会長は1400万ドルもらっていたというのですから。

オバマ大統領の苦闘はつづきそう。
景気刺激策については、

I don't piecemeal the plan

対策をぶつ切りにはしない

と、大統領はいっていますが、どうも夜ってたかってあちこちから批判がでてきていますので、たしかに make or break

先ほどと違う訳出をすれば

「いちか、ばちか」、

の状態にあることは間違いありません。

企業役員報酬についても、

rising tide of anger

市民のあいだからも

怒りが高まっている

という報道がありました。


しかし、この良くも悪くもマスコミの大騒ぎのなかでほっとする、マスコミのおかげという良いニュースもあります。

CNNが就任式報道のときに、ケニアからきたコーラスグループとしてとりあげたグループのことです。

Kenya Boys Choir

というこのグループ、就任式報道で3回登場したのがある大手レコード会社の目に止まり、ケニアにもどるとき、ロンドンのヒースロー空港でレコード会社と契約して、レコードをだすことになったとか。

こういう明るい話題はいいですね。

しかも、すばらしいのはこの合唱団は学校の成績もよくないとはいれない、というルールがあって、教育もしっかりとおこなっているそうです。

いい話でした。

2009年02月11日

CNNj at JCTV 同時通訳ブースから

今朝、原宿のテレビ局に向かうときそうか、今日は建国記念日だった、とのんびりと考えた。そういえば、今年のお正月はめずらしく明治神宮におまいりをしなかった。
あまりに忙しくて、毎年慣行にしていたおみくじをひいていない。

今日、帰りに寄ろうとぼんやりと考えながらテレビ局にいくと、breaking news がはいっていた。イスラエル選挙の結果、少差で追っていると伝えられていた「カディマ」前進)がリクードを抑えて優勢、という出口調査結果が出ている。

労働党と、「わが家イスラエル」がそれを追う展開。
パートナーと、「わがいえイスラエル」という読みでよかったのだっけ?などと
確認しながら、ともかく同時通訳を開始。人のことはいえないけど、ヘブライ語
のところは英語への同時通訳がついているのを「やっぱり同時通訳はわかりにく
いね」(人のことは言えないけど)といいながら。

そうこうするうちに、リクードのネタにエフ党首、カディマのリブニ党首、両方の演説がはいる。

結果はリブニ演説のすばらしさに感激。

オバマばりと思われるところがいくつもある。

hope change

faith
future
responsibility

importance

trust

という言葉がちりばめられていた。

you did it not for me but for the state of Israel

というのもどこかで聞いたような、、、

最後に夫への感謝の言葉。

25years ago when I embarked on this path...

I would like to thank my husband the foremost.

と、すべてを夫に感謝という言葉だった。

2009年02月19日

CNNj at JCTV

オバマ政権に対する期待がますます高まっているので本当にたいへんだろうと思います。

オバマ大統領は住宅所有者が差し押さえにあわないですむような救済策を考えていますが、不動産市場は世界的な冷え込み。

中国でも不動産価格が値崩れしているというニュースがありました。

でも、同時にこんな情報も。

What's the most expensive city in the world to buy a home?
According to the Global Property Guide, Monte Carlo is number one.

And more than twice as expensive as the number two city on the list, Moscow.

London runs a close third.
Followed by Tokyo and Hong Kong.

At number six, New York is the only US city on the list.
Paris, Singapore, Rome and Mumbai rounds out the top ten.

more than twice expensive
二倍以上の価格

runs a close third
僅差で三位につけている

rounds out the top ten
以上が10位まで


というような言い方、覚えておくと便利でしょう。

オバマ大統領、初の外遊先としてカナダにいきますが、CNNで伝えられたカナダのオタワ在住の男性の期待の声。

Everything he touches is going to be golden so hopefully that includes touching Canada.

触れたものは何でも金になるので、カナダもぜひあやかりたい。


とでも、訳せばいいでしょうか。
それにしても、ミダス王になぞらえられるとは。
またこういうふうにギリシャ神話がニュースに何気なく登場することもあるのですね。

それと今日、思ったのは地名を伝える難しさ。

ドイツにあるGMの子会社OPEL は不振に陥っていますが、Bochum
が生産の中心。ということで、この

Bochum

の様子がリポートされたのですがこれは何と発音?

CNNのリポーターの英語で聞くと「ボーフム」という発音。

ですが、待てよ、たしか大学でのドイツ語学科の友人がこの町の大学に留学したとき、「ボックム」と言っていたな、と思い出してそうニュースで伝えたのですが、あれ?あとでネットで調べたらやっぱり「ボーフム」で出ているほうが多かった。個人的な知識が役立つこともありですが、違うこともありえます。

その後、友人にメールで確かめたところ「ボッフム」が正しいのだそうです。

2009年02月21日

CNNj at JCTV

大統領の施政方針演説を24日に控えて、CNNの世論調査結果が出ましたが大統領に対する支持率が下がっています。

しかも党による差が大きい。
民主党は前の週の96パーセントから92パーセントにダウン、しかし共和党のほうは50パーセントから31パーセントにダウン。

株価は連日の下げで、下がるという単語の言い換えは今日のュースをみただけでもいくつも覚えられそうなくらい。

Stocks tumbled again on fears about the future of the US financial
system.

It's been a dismal day for stock markets in Europe.

In London, Paris, Frankfurt and Zurich markets took a beating.

Mining and banking shares fell sharply.

Anglo-American plunged over 16% as it prepared to axe 19,000 jobs.

と言う具合で

tumble
dismal
take a beating
fall
plunge

いずれも「下げ」ですがこんなにバラエティがあります。

明るい話題が欲しいと思うのは自然な成り行きかもしれないです。

アカデミー賞でいちばん話題はインドのスラムを舞台にした「スラムドッグ$ミリオネア」。明るい希望の持てそうな話が好まれるのかもしれません。

あとアカデミー賞で話題になっているのは、通常プレゼンターをコメディアンがするのに、今年はオーストラリアの俳優、XーMENなどでも知られるヒュー・ジャックマンがやることでしょうか。

2009年02月23日

CNNj at JCTV

日本時間では月曜日の午後、となるとアメリカ時間で日曜日の夜に発表だったアカデミー賞の発表がありました。

やはり予想通り、今日のCNNニュースもその話題が満載。

リポートの最初にキャスターが言ったのがこれ。

With tongue firmly in cheek, host Hugh Jackman kicked off the big show with a 'low-budget' opening number that fit, in a funny way, these hard times.

tongue in cheek

というのは、冗談を言うという意味のイディオムですが、いまいちアカデミー賞のオープニングをみていないとどうしてそう言ったのかがわかりません。

そのあと、リポートではジャックマンがこういっている部分がありました。

'Ladies and gentlemen, the Craigslist dancers!'

それで、あとになってから

the Craigslist dancers

を頼りにネットで検索してみたら、最近は本当に便利です。ネット上で動画がでてきてこの冒頭の部分がみられました。

確かに面白く、可笑しくたっぷり笑えるショーになっていたので感心。

やっぱり、放送通訳の仕事もインターネットで動画がアップできるようになってからはさらに調べるのが便利になったことは確かです。

そして今日も出てきたこういう本の題名からのもじり。

It was the Little Movie That Could and it did.

'The Little Engine That Could'

をもじっています。

この言い方、けっこう政治関係でも使われることがありますが「がんばる小さな機関車」とでもいえばいいのでしょうか子どもの絵本で

I think I can

と、蒸気機関車のシュシュポッポの音にあわせて読んであげるのが子どもは喜ぶ、というお話。

確かに元気がわいてくるような感じです。

日本語風にいえば「やればできる」「やればできる」という感じでしょうか。

まさに予想通りでした。

'Slumdog Millionaire' was best in show at the 2009 Academy Awards claiming eight Oscars.

しかし、次の部分

Anyone who's seen the movie will tell you it's inspirational.

inspirational

は、訳しにくい。

インスピレーションを与える

というより、これも

「元気をもらえる」
「刺激を与える」

くらいでいいのかもしれません。

それと、このことは知らなかったので興味深かったです。


Slumdog Millionaire was based on a book by an Indian diplomat.

スラムドッグ・ミリオネアはインドの外交官が書いた本がもとになっています。

元の本はタイトルは違いましたし、最初はあまり売れなかったそうですが、今度映画にあわせてこのタイトルで再度出版したとか。今度はよく売れそうですね。

2009年03月17日

CNNj at JCTV

思いがけないところで、外国人の日本あるいは日本人への見方があらわにされる場面があります。今日、ニュースで出てきたグラスリーアメリカ上院財務委員会共和党筆頭理事の言葉。
保険大手のAIG幹部が日本人の責任のとりかたにならって自殺を考えることもできる、と述べたのです。

take a deep bow and do either one of those two things: resign, or commit suicide

というような言い方でした。

まず深々とお辞儀をして、辞任するか、自殺をするか

どうも、日本人の文化としてアメリカ人にインプットされているのが「恥の文化」と潔く腹を切る、というイメージなんですね。

今日そのほかにでてきた面白い言い方。

金融詐欺で告発されているサンフォード容疑者の資産が差し押さえられましたが、4軒の住宅などがあるほか、スタインウェイのピアノもあった、という報道に対してキャスターコメント。

so he was playing the Steinway piano and not fiddling as the Rome burns

play the fiddle as Rome burns

ローマが燃えようとしているときにバイオリンを弾いている


という言い方になぞらえているのですね。

ローマの大火事については暴君ネロが火をつけたともいわれていますが、果たして演奏していたのはバイオリン?

ここでサンフォードの例にこの言い回しを使ったのは面白いと思いましたが。

あと、ラリーキングライブに登場したのがジャッジ・ジュディ。
ちょっと休みで留守にしていたラリー・キングが戻ってきて迎えたのがお気に入りゲストの一人のジャッジ・ジュディ。

胸のすく思いをしたコメントがありました。

back to Octomom

八つ子の母の話題です。

(そうか、このように短い言い方があるのですね!)

She has fragile children. You cannot take care of them as a single person.
Somebody has to watch it. Not someboday who is answerable to a foundation. Somebody that's responsible from the state has to watch that.

普通の子どもではないのですよ。シングルマザーとしてとても世話ができるようなものではないです。誰かが面倒をみなくてはならないのです。どこかの財団にかかわっている人というのではなくて、責任がとれる国の人が見守っていかなくてはならないんです。

そのとおりですね、ジャッジ・ジュディのいうとおりと思っていたらラリー・キングの返事がこうでした。

King: Well said.

こういうふうに、よく気持ちがわかる場合は訳しやすいですね。

ここは、

良くぞ言ってくれました!

あるいは

おっしゃるとおり!!

とでも言えばいいでしょうか。
そもそも、6人子どもがいるところに、また人工授精で8つ子を産むことをさせた、ということ自体がおかしな話です。福祉を受けているというのに、障害のある子も抱えているというのにまた子どもをつくったのですから。

もうひとつ、このラリーキングライブにでてきたなかでなるほど、と思った表現をご紹介しましょう。

オバマ大統領がおこなう政策についてジャッジ・ジュディが述べている部分。

President Obama is going to have an opportunity relatively soon to put his imprimatur on whether or not gay couples who work for the federal government, I believe, are going to be entitled to insurance, health insurance.

オバマ大統領はじきに連邦政府の仕事をしている同性愛のカップルが、医療保険を受ける資格があるという案に許可をおろす機会をえることになりそうです。

put his imprimatur

許可を出す

という意味ですね。

それと今日読んだ新聞から2点。

ニュースの放送通訳をするには、新聞をくまなく読むという作業が欠かせませんが、思わぬ発見があることも。

まず、産経新聞に連載されている日本コカコーラ会長の件。英語を勉強するきっかけとなったのが、高校の恩師の一言であったこと、また大学に入ってからは、アメリカ留学から帰ったばかりの教員に大きな影響を受けて、よしアメリカに留学するぞというのが大いなる目標になったこと。先生の一言、態度って大きな影響があるというのを改めて認識。

それと、毎日新聞でとりあげられていた竹中ナミさん。

アメリカ国務長官による顕彰事業の一環として、5日にアメリカ大使館から「勇気ある日本女性賞」を授与された方。先日、国際婦人デーレセプションであった方でした。

という意味ですね。

面白い言い方だとおもいました。

2009年03月19日

CNNj at JCTV

新聞をみてなるほど、と思うことが多いですが今日もそうでした。

産経新聞にのっていた国連事務総長の発言。
国連分担金で支払いに関して「踏み倒し(デッドビート)」国家だといった、というもの。

結局、アメリカは現実に分担金のうち一部は払っており、まったく払っていないのではないことを反論、事務総長は釈明に追われました。

deadbeat

この訳出をどうしようか、とそのときも思ったのですが、「踏み倒し」にすればよかったかんと思った次第。

さて、CNNの放送通訳はいわゆるbreaking news 突発ニュースがはいってくるのが特徴であり、面白くもありやりがいがあると同時に難しいのですが、、、

今日はAIG賞与について、オバマ大統領がカリフォルニア州でタウンミーティングを開いている模様が生ではいってきました。

カリフォルニアは午後の時間。

また、昨日からスキーで転倒して怪我をし、病院に運ばれたとされていたイギリスの女優、ナターシャ・リチャードソンさんが亡くなった、というニュース。

まだ45歳、それに知りませんでしたが女優のバネッサ・レッドグレーブさんの娘だったのですね。

これを聞いて(もう、イタリアから帰って以来、スキーはやっていませんが)もともと、寒いの苦手でもある私、今日のパートナーとも「スキーはもうやめておこうね」という話になりました。

2009年04月08日

CNNj

やはり今日はイタリア中部での地震のニュースが大きくとりあげられていました。
イタリアは住んでいたことのある国ですので、懐かしいイタリアの痛ましい風景
をみながら、特徴ある英語を話す現地で救援にあたっている人のサウンドバイト
を訳しました。

時折、たとえば 「croce rossa が救援」などというようにイタリア語がまじり
ますが、これは

赤十字

ですね。

こういうふうに、わかったと思えるときはいいのですが、どう訳すか自信のない
こともありました。

地震にまつわる表現で、地震専門家の人との対談のなかでのことです。

今回の地震は特に余震が多いということで話題になっていましたが、

productive

という言い方が使われていました。

「生産性が高い」

という意味もありますが、この場合は「振動を多くもたらす」という意味なので
しょう。それで「余震が多い」としました。

また、shallow earthquake deep earthquake

という言い方もありました。

今回は「浅い」地震だったために被害が大きかったのだとか。
これは、地震の震源が地中のなか、「深い」か「浅い」かであろうと思われるの
で、このままでよかったかと思います。

それと今日のニュースで印象的だったのがこれ。

アメリカがどの国に好感度を持つか、という調査がオバマ大統領の初の本格的外
遊を機会にあかされましたが、なんと言っても気になったのは「日本」への数字
があげられもしなかったことです。

一番高いのが「同盟国」としてみているイギリスの90%

次、ドイツの79%、フランスの67%、トルコの61%、メキシコの52%と続きます。

あまり好意的でないというほうでは、

ロシア42%、中国46%、パキスタン21%、北朝鮮16%、最低がイラン12%でした。

また、キューバにはアメリカから黒人議員団の訪問があって、関係改善に向かい
そうだということでした。

さて、アジアの中で、アメリカは中国のことを常に話題にしていますが、日本は
どこに、、、と不安になりました。

2009年04月23日

CNNj

同時通訳をしながら気付いたこと。

A resurgence of violence in Iraq.
Suicide bombers launch two deadly attacks in and near the capital,
killing dozens of people.

訳出したのは次のようになっていました。

「イラクでまた暴力が高まっています。
自爆テロが2件起きました。
首都の近辺で数十人もが犠牲になっています。」

と、こう書きながら「なっていました」という書き方自体がこの訳出を反映しているがごとき、だと思います。

特に自分で気付いたのが自然と「自爆テロが2件起きました」と言っていたこと。

もっとも、英語でterrorist attack といっていないのに「テロ」といっていいのか、という問題があります。

deadly attacks

ですから、本来は次のほうが正確でしょう。

「2件の攻撃により死者が出ています。」

もっとも日本のニュースでそういっているか、というと同じ事件をさして日本のあるテレビ局では「テロ」といっていました。ためしに活字メディアではどうかと思い、4月23日、バグダッド、テロ事件、という情報を伝えるのに、たとえば新聞記事では「自爆テロ」としています。

共同とありますので、これは通信社が配信したのを使ったものでしょう。
朝日新聞の記事においても「連続自爆テロか」、とあります。

こういう場合、よくよく考えてみると訳語の選択としてこれでよいのか。考えさせられます。しかし、同じニュースを日本でこのように報道しているのだから、テレビをみている視聴者には日本のニュースで流れているのと同じように報道されたほうがなじみやすいのだろうか、それとも、外国のテレビ局が伝えている文字通りにするべきなのだろうか。

そのあたりが迷うところです。

これは単語の例ですが、次はもう少し長い単位でみてみましょう。
他にこの日、自分で言いながらもとの文章とは違った言い回しをしているな、と思ったのが次のフレーズ。

Market is slowly coming back to life.

市場に活気が戻ってきています。

いいながら思いましたが、この例では、主語が変わっています。

しかし、日本語だとやはり「市場が活発になる」よりは「活気が戻る」のほうがニュースで普通に使われる表現でしょう。

では、次の例はどうでしょうか。

メキシコの麻薬カルテルがアメリカから銃を密輸入して武装を強めているというニュース。

Drug cartels are powered by gun

「銃にものをいわせている」

というのがとっさに口をついて出た表現でした。

これも、文字通り訳せばこうなるでしょう。

「銃の力を借りている」

これでも意味はわかります。ですが、ニュースを放送通訳して「伝える」ときには、自分で話している気持ちになって「伝えている」のです。

もし私が使っている日本語が自然な日本語であるのであれば(この仮定が崩れているのであれば最初から話になりませんが)、自分で日本語として話すもののほうが「日本語らしい」はずです。

ところがイディオムの場合はどうなのでしょう。

Where there is smoke, there's fire.
And apparently part of the Southern US is feeling the heat.

からからに乾燥しているサウスカロライナ州で山火事の被害が広がっている、というニュース。

とっさに口をついてでたのがこれ。

「煙のあるところ、火あり」

ですが、この直訳は考えてみるとまずかったのです。

煙があがったら火事になる、つまりすぐに燃え広がる、というのがこのニュースの言いたいことだったとあとで気付いたからです。

しかしもしこれをイディオムとして使っていたのであれば

「火のないところ、煙は立たず」

というのが適切な訳だった場合もあり得たかもしれないです。

うーん、日本語は難しい。

最初の例に戻りましょう。

自爆テロという言い方は、このニュースについての別の表現でもありませんでした。

Suicide bombers are back on the rampage in Iraq with two major attacks that killed more than 70 people.

この部分の私の訳出。

「自爆テロが再び勢いを増しています。

イラクで2件の自爆攻撃があり70名以上が犠牲になっています。」

これも英語ではkilled とはいえ、日本語では「殺されました」とは言わない。

「犠牲になる」、もしくは「命を落とす」ですよね。

自然な日本語とはなんでしょうか。
毎日、考えています。

2009年05月03日

CNNj

「超基本単語50」を読んでくださった方はよくおわかりのとおり、good をどう訳出するのか、こだわったところがあの本の出発点でした。

今日は、また私のこだわりの原点ともいうべきgood が多くでてくる次のレポートがありました。どう訳出するのか、いっしょに考えてみましょう。

It's known as the beautiful game.
But it's also probably the most popular game in the world.
Now, a team of deiplomats are playing it.

麗しきスポーツ、ともいわれますが、おそらく世界でもっとも人気のあるスポーツとして知られているのがこのスポーツ、今、外交官がこのスポーツに興じています。

という出だしではじまるこのリポート、国連を担当しているリチャード・ロス記者のリポートですが、まずはこの出だし。

For a good cause, and a good match.

よき目的のために、よき試合をするために。

と、ひとつの案は同じ訳語「よき」をあてること。

自由に訳したら違う訳も可能。

善良なる目的のためにいい試合をしようとしています。

次はどうしましょうか。

It's not exactly Champions League, but UN ambassadors and even the Secretary General came together on a pitch in New York for a good cause.

チャンピオンズ・リーグのように、とはいきませんが、国連大使にまじって国連事務総長までもが、ニューヨークのサッカー場で、善意あふれる目的のためにサッカーをしました。

As Richard Roth reports it was sporting good fun.

リチャード・ロスがお伝えしたように、なかなか楽しい試合だったようです。

といったところでしょうか。

全部を「よい」としようとするとちょっと無理がありそうです。

慈善目的のサッカー試合だったそうで「なかなか、この年でサッカーはたいへん」といっていた事務総長は、フェアであるために、ハーフタイムでチームを変えていました。
キャプテンになったのはリヒテンシュタイン大使とチリ大使。

見ている限りなかなか、楽しそうでした。

これを英語で言うと?
It surely seems that they had good fun.

2009年06月18日

CNNj at JCTV

ニュースにとりあげられる話題は、自分が得意なことばかりではない。映画やエンタテイメント系はからっきし、だめでも、ニュースにでてくることは意外に多い。さらに語呂合わせなどが入っているともうどうしたらいいか、と考えねばならないことが満載。

play on words つまり言葉あそび、これこそ、通訳のときにいちばん扱いがやっかいです。たとえば、「ボラット」という映画で大当たりした俳優サシャ・バロン・コーエンの新作「ブルーノ」についての紹介の文句です。前作では毛深かったのにロンドンにこの映画の紹介のときに現れた彼は、バッキンガム宮殿の交替式で有名な近衛兵の制服をアレンジしたセクシーな衣装で登場。

Bearskins and barefaced cheek? But has Bruno gone too far?
熊の毛皮の帽子にツルツルに剃った頬、「ブルーノ」は、やりすぎ?

近衛兵が被る帽子は動物愛護団体の反対にもかかわらず本物の熊の毛皮で出来ており、ひとつ十数万円以上もする高価なものだとか。

bear とbare の発音は同じく「ベアー」しかもBruno と同じくb で始まる単語を選んでいるので頭韻を踏んでいますが、これを同じ効果が出るように日本語で再現するのは至難の技です。

結局、ただそのまま意味を伝えることしか、できず。

今日の映画関連の話題で意外、かつ面白かったのがこれ。

ハリウッドにひっかけて、映画製作が盛んなインドのボンベイ(いまはムンバイという名前に変わっていますが)のことをボリウッド、といいますが、さてナリウッドとはどこでしょう?

実はこれナイジェリアのことなんだそうです。

アフリカの大国ナイジェリアは映画大国でもあるのですね。
オンラインで検索してみたらちゃんとナイジェリアの映画産業のことをいう、と出ています。それにしても、こういう言い方ができるというのはいかに映画の都としてのハリウッドが偉大であるか、のあらわれでしょう。

今日のニュースでとても納得のものもありました。

Do you think your city is the best place to live in the world? Let's
see if "Monocle" magazine agrees.

The latest issue ranks which cities are tops for quality of life.

This year's number one is Zurich.
Highly rated for its housing, public transport, airport, cinemas, lake
and diverse population.

ということで、モノクル誌で、チューリッヒが世界でいちばん住みやすい町に選ばれたというニュース。

ちなみに2位以下はこうなっていました。

In a tight race last year's top city Copenhagen dropped to second.

僅差で去年のコペンハーゲンは今年、2位に落ちました。

Tokyo, called the "world's most liveable megalopolis" finished third.

東京は世界で最も住みやすい大都市、といわれていますが、3位に入っています。

人口が多すぎるの、ラッシュアワーがすさまじいのと悪口をいわれますが、私はやっぱり東京が好きなのでこの結果、素直に嬉しかったです。

Followed by Munich, which finished in the top spot in 2007.

あとにミュンヘン、2007年に一位だった街、

And Helsinki rounds out the top five.

それにヘルシンキ、以上がトップファイブでした。


と、この5都市は全部行ったことがありますが、いずれも納得でした。

ついでに、25位まで気になったのでみたところ、ヨーロッパとオーストラリア、それ以外ではカナダのバンクーバーと日本の京都と福岡がはいったのですが、他もほとんど行ったことがあるところばかり。やっぱりヨーロッパ中心であることと、何とアメリカの町はひとつもはいっていないのが印象的でした。犯罪率の問題があるようです。

あともう一つ、今日とても意外だった話題があったのでそれもご紹介しましょう。
トーク番組、ラリー・キング・ライブでのこと。

今までまるで批判らしきものがなかったオバマ大統領ですが、ここにきてコメディアンのビル・マーが次のような批判をHBOの自分の番組でこう述べました。

Sorry, folks, but this president is not fighting for real health care
reform. It's nibbling that leaves insurance companies still running the show.

And the banks. The banks that brought us to financial ruin and then got bailout money are laughing at us about how easy it was to get back to business as usual. This is not getting the job done and this is not what I voted for. This is why I don't want my president to be a TV star.

テレビでスターになるために大統領に選んだのではない、ほんものの改革をしてくれるはずだったのに、という思いがにじみ出ている感じがします。

確かに、いま難題の医療保険改革にかかっていますが、医薬品企業の力が強いところはなかなか、切り崩せない。

それに金融危機のもとを作った銀行を公的資金で救済しすぐに許してしまっている、という批判も当然のようにも思えます。

確かに、やれ子犬を飼った、やれホワイトハウスの菜園で野菜が取れた、と言っては大統領夫妻はテレビで大々的に取り上げられて国民的スターです。難しいものです。

英語でいうなら、he's got a lot on his plate

やることが山積している

という状態です。

あとやはりこの日のラリー・キング・ライブでの話題の中心はイラン情勢でした。

イランの現状を20年前の天安門事件となぞらえる向きもあります。ラリーに代わってこの日司会をしていたウルフ・ブリッツァーの言葉。

Or will it be the beginning of the end of this regime?

答えるのは民主党のストラテジストのジェームズ・カービル。

I think that this is. I don't know if it's kind of Churchillian- he had
the beginning of the end, the end of the beginning or something like this.

終わりの始まり、はてまた始まりの部分の終わり、と言っていますが、
Churchillian
これは最初にこの言い回しを言ったのがチャーチルだったからで
すね。

「終わりの始まりか、いや始まりの部分の終わりなのか」というのは他でもときどき、みかける表現ですがここでも使われていました。

なお、イラン情勢についてはまだまだ目が離せませんが、ちょうど30年前のイスラム革命を思い起こし、体制が大きく変わる前触れと言う意見もありました。

2009年07月02日

CNNj at JCTV

マイケル・ジャクソンが亡くなって一週間になろうというのに、いまだにCNNのニューストップはマイケル・ジャクソン。今日のニュースはこんな具合にはじまりました。

It's a five-page will scrawled with the King of Pop's initials.
Are Michael Jackson's wishes as clear cut as they seem?

ポップスの王様のイニシャルが書かれた5ページにわたる遺言書、しかしマイケル・ジャクソンの願いはそれほど、明快でしょうか。

as clear cut as they seem

ここの部分、どう訳出するか考えどころでしょう。

また今日はこういう新規の情報が。

New fuel today for speculation about whether prescription drug use might have contributed to Michael Jackson's death.

今日あらたにはいった爆弾情報により、処方箋薬が死に関係しているか、憶測をよんでいます。

とでも、いったらいいでしょうか。
new fuel が工夫のしがいのあるところですね。

Diprivan(と聞こえた)麻酔薬が注目をあびています。

また、遺言では79歳の母親が子どもの養育権を得ることになっているものの、ファンであり友人である65歳のダイアナ・ロスさんの名前もあがっているというのです。最近の若い方はダイアナ・ロスの名前自体を知らない人もいるかもしれません。私の世代にとってはとても懐かしい名前ですけどね。

そのあと、こういうコメントがありました。

Is she a reasonable candidate?

reasonable

これをどう訳出するか、ちょっと考えましたが「養育権を得るのに妥当な人物でしょうか」とでもするのがいいか、と思います。

それと、今日のニュースではいままでマイケル・ジャクソンのおかげでニュースにあまり大きくとりあげられずにすんできた、アルゼンチンで愛人と不倫の疑惑のサウスカロライナ州の州知事。

Also, too much information from South Carolina's governor about his affair- and now growing calls for him to resign.

ついに、辞任要求の声がでてきています。

そしてもう一つの大きなニュースがこれでした。

President Obama vowing health care reform this year, but are the numbers on his side?

numbers on his side

を、どうするか考えました。

オバマ大統領は今年中の医療保険改革を約束していますが、数字からみて現実的に可能でしょうか。

やはり健康保険をどうするのか、とても大きな勝負をせまられているという感を受けます。

ちょっと軽いのりで面白かったのが次のニュース。

今年前半が終わったところで、愚かなビジネス判断の例。

some of the dumb business moments so far in 2009

New York Yankees Stadium makes the list.

ニューヨークヤンキーズスタジアムがまず第一。

と言うので何かと思ったら最前列の席を2,500ドル(ということは、25万円?)で売り出したものの、誰も買い手がつかず、あわてて値を下げたとか。

Fruit juice maker Tropicana decided to ditch its iconic logo of an orange with a straw in it.

フルーツジュースのトロピカーナがオレンジにストローがさしてある、独特のロゴを一変することを決意。

It spent 35 million dollars marketing the brand new, bland new look.

新しいブランドのために3500万ドルをかけたのに、結果はさっぱり。

brand new
bland new

ここが英語だととても面白いのに訳してしまうとそれが出ないのが残念。
しかたないので、上記のようにあとで「さっぱり」としてみました。

もっと凝るなら「張り込んだものの結果はさっぱり」としましょうか。

And finally, a KFC coupon blunder led to sit-in protests in May.

KFCでクーポンを配布したところ5月に座り込みの抗議が出る事態に。

After running an Oprah Winfrey related free chicken offer, KFC had to turn away customers armed with coupons. They gave out four million dinners, but that wasn't enough to cover the demand.

オプラ・ウィンフリーさんの出る広告で無料のチキンを提供するとしたところ、KFCは結局クーポンを持った人全員には与えることができませんでした。400万食を配布したものの、とても全員に追いつきませんでした。

うーん、なかなか不況のせいか?
ただでチキン、となるとみながほおっておかないのでしょうか。

2009年07月22日

CNNj at JCTV

Eclipse-chasers are preparing to turn their gaze to the sky, and whether you're terrified, mystified, or simply just thrilled by the phenomenon, it's a celestial show, that's truly larger-than-life.

ということで、もちろんこの日の話題は皆既日食。
世界のなかでも人口の多いところ、中国やインドでも観測されたとあって、CNNはあちこちからの中継をまじえていました。

上の部分は、リポートのイントロ部分ですが、terrified, mystified, or simply just thrilled といった、たたみかけるようなところは、できればリズミカルに伝えたいもの。

しかし、文章の構造はそのままなぞる必要はないでしょう。

皆既日食を待ち望む人は空をみあげています。
恐怖、謎、興奮、さまざまな感慨を抱く人がいるでしょうけど、見逃せない天体のショーです。

くらいでしょうか、、、

どうすれば意味がよくわかり、しかももとのリズムや感触も伝わるのか。

今日、ひとつ大いに指摘されたことはnaked eye 裸眼でみてはいけない、ということで、こまごまとしたヒントまで与えられました。溶接工のレンズで見るにしても、どの度数のものでなくてはならないなど、とても細かな注意がありました。

一方、今日の別のニュースでnaked が出てきたものがありました。
naked cowboy とnaked ambition というので、ニューヨーク市長に立候補しているロバート・バーク(Robert Burck)さん、タイムズスクエアにギターをかかえて、Naked Cowboy と書かれた下着のパンツいっちょうの姿で現れています。

「裸のカウボーイ」に「むき出しの野心」ということなのでしょうけど、英語で同じ単語なのに日本語に訳してしまうとその面白さが出ないですね。

それともう一つ、今日の大きな話題はオバマ大統領の医療保険改革を支持しないと言う人がはじめて支持する人を上回ったというニュース。

そのため、こんなことがいわれました。

If you've been listening to some of President Obama's critics, you might think he has a Napoleon complex.

オバマ大統領を批判する声をきいていると、オバマ大統領はナポレオンコンプレックスかと思うでしょう。

背は全然低くないですが、とこのあと続いていたのですが、もちろん「ナポレオンコンプレックス」とは、ナポレオンが異例に背が低かったことから人一倍、努力をした、また制服意欲が強かったことを示す言葉ですが、オバマ大統領がそこまで固執している、ということをいいたくてこの言葉を出したのか、と想像をめぐらせました。

このあと、医療保険の改革はまるでナポレオンの運命を決した「ワーテルローの戦い」のごとく、今回は「天王山」だというコメントも出てきました。
そういえば、地名は難しいですね、ウォータールーの戦い、と言ってしまうとこれは、通じないかも。

やはり黒人差別は残っているのか、とあとでオバマ大統領が問題視した事件がこれ。ハーバード大学教授で多くの著作もある著名なゲイツ教授、自分の家の鍵を忘れて入ろうとしているところを隣人がみとがめ、鍵を壊して侵入しようとした、ということで巡査に逮捕されました。後に逮捕は不当だったと謝罪があったのですが、教授側はこんな主張を展開。

This is how poor black men across the country are treated every day in the criminal system. It's one thing to write about it, but altogether another to experience it.

アメリカ中で気の毒な黒人男性は毎日、こんな取締りの対象になっています。

そのあとが、自分の体験を述べていると言うことですね。

「研究対象とするのと、自分が経験するのとでは大違いだった。」ということですね。

ただ、同時通訳だとどうしてもこのまま文章構造のとおりに訳すのでこうなってしまいました。

「一方でこのことについて本を書くのと、体験するのとでは大違いです。」
うーん、やっぱり自分のことを語っているのだとすぐにわかればこう出来ますが、同時だとすぐには気付かないのです。どうすればよいのか、やはり「この人が言いたいのは何か」を考え続けることでしょうか。

2009年09月09日

CNNj at JCTV

弁舌さわやかなオバマ大統領ですが、今週特に注目の2本のスピーチ。
一つは、8月アメリカ全土で繰り広げられた対話集会でもさんざん、とりあげられた医療保険改革についての議会演説。アメリカ時間で今日のはずなので、明日CNNjでとりあげられると、ちょっと楽しみです。

もう一つがアメリカ時間で昨日の昼間に、レーバーデーの休暇を終えて新学期が始まったところで大統領が行った学校の学生に対してのスピーチ。

これが実は医療保険改革についての議会演説ほどではないにせよ、フロリダ州のグリアー共和党委員長が、何で児童・生徒全員に演説をするのだ、全体主義的ではないか、と批判したので話題になっていました。親の中にも、全米の学校に中継するのはどうか、自分はみないなどと言い出す人が出てきたのを受けて、ホワイトハウスは異例なことに24時間以上前に全文を発表しました。内容が学生にしっ
かりと勉強するようにと訴えるものだと明らかになったあとは、グリアー委員長も「問題なし、いいスピーチだ、」と一転して評価。

今日のCNNj のニュースでは全部は放送されませんでしたが、ニュースとしてとりあげられました。

特に印象的だったのが、スピーチを行った高校で、入学した1年生の男子学生が思い切って大統領に質問をしたこと。「父親がなくて育つというのはどうでしたか、父親がいたら違っていたのではと思うことはないですか。」この男子学生、実はいままでは宗教関係のごく小さな集団で教育を受けていたので、全校の学生が数百人以上もいるところで授業と言うのはこの新学期、入学したこの高校で始めてのことだったとか。その初日にこういう個人的な質問をしたというので大きくとりあげられていましたが、大統領も親身に、個人的な質問に答えていたのが本当にしみじみとした印象でした。

もう一つ、面白かったのが女子学生からの質問で、生きている人でも死んでいる人でも、いま一緒に食事ができるとしたら誰と食事がしたいですか、というもの。
大統領、ちょっと時間をおいて考えていましたが、「ガンジー」と答えました。
「もっとも、ガンジーは小食だからそんなに長い時間をかけた食事会にはならないだろうけど」と、ちょっぴりユーモラスに答えていました。

ほか、この日のニュースで面白いと思ったものを二つ。
一つは2009年9月9日という9が三つ並ぶと言うことについて、中国の話題。

In Chinese culture, this is an auspicious day to get married.
With the number nine representing 'purity' and 'longevity'.
It also has the same pronounciation as 'forever'.

なるほど「永久」というときの「久」は日本語でもキュウと同じ音です。

At least 2500 couples are set to marry in Shanghai today. And the busiest time today to marry?
Nine o'clock, nine minutes and nine seconds, of course.

となると、9-9-9-9-9-9、でしょうか。

この話題につられたのだと思いますが、こんな紹介も。

日本での話題でKonkatsu Instructor なる肩書きまで登場。

For a fee, marriage-hunting agencies guarantee you'll meet a certain number of people and they also offer helpful classes.

と、婚活がとりあげられていたのでした。

2009年09月10日

CNNj at JCTV

今日は9時からオバマ大統領の医療保険改革についての議会演説が中継されると待ち構えていたところ、ちょっと拍子抜けでした。中継はされることはされましたが、最初のほうだけであとはスタジオに迎えているゲストの人に内容についてのコメントをもらう、というスタイル。全部はでてきませんでした。

あとでハイライトが一部、ニュースでとりあげられるということはありましたが、オバマ議会演説も、たびたび行われるとあって全部が全部、生中継で放送されるのではない、とあらためて思いました。

むしろ、演説が始まるまでにウルフ・ブリッツァーのシチュエーションルームで加えられた解説が印象的でした。三点、医療保険改革についてのmyth 神話とされることをとりあげ、それが本当かどうかを憲章使用というものです。

*不法移民が対象になる
*高齢者出納税者でない人にとってdeath panel になる
*財政赤字を増大させる。

このうち、不法移民は対象にしない、というのははっきりしていますし、高齢者で社会に貢献できないと見られる人には対象となる治療が限られるのではないか、ということについては、番組のなかでの議論で否定されていましたが、財政赤字を増やさないかどうか、これは微妙でした。財源をどこから持ってくるのか。

オバマ大統領は、自分の計画は10年間で9000億ドルかかる、これはイラクやアフガニスタンでの戦費よりも少ない金額だとしていましたが、アメリカ全体で健康保険にすでにはいっているのは所得の高い人たちで、はいっていない所得の低い半分くらいの人たちをどう保険にはいるようにするのか、ここがまさに問題。議論をききながら、本当に大変なことだと痛感しました。

この日のニュースでいちばん訳しにくかったのは実は次のニュースでした。

You may know the expression.
'Old pilots never die, they just go to a higher plane.'

You're about to meet an old Royal Air Force pilot, who took the term 'saving the day' to a new plane.

plane という単語のことば遊びのようなキャスターのリポート前の解説です。
ニュースの中身は、イギリスのエアショウでずっと飛ばしたことのなかった古い飛行機をただ、滑走させるだけの予定だったのが、勢いがついて飛行してしまったのを操縦していたかつてイギリス空軍パイロットだった男性が、機転をきかせてうまく、着地させ結果としてこのハプニングがあっても誰も怪我もせず無事だったというものでした。

冒頭の文章は「老兵は死なず、去り行くのみ」の掛詞ですし、saving the dayというイディオムに新たな次元をあたえた、というところをplane 飛行機とかけています。こんなニュアンスを訳出では出せませんが。

そういえば、昔アメリカンスクールの数学の先生が言ったジョークを思い出しました。

I will prove how a straight line is a lazy dog.

という、数学の証明をするときの考え方を簡単に説明するジョークです。

まず、手にペンをもって白い紙に直線を書く。
次のセリフ。

This is an ink-lined plane.

発音が同じなのを利用します。

An inclined plane is a slope-up.

またまた、同じ発音の別の単語におきかえ。

そして結論。

And a slow pup, is a lazy dog.

というものです。

いかがでしょう。
皆さんお分かりでしょう。

しかし、これは思い出してみても通訳不能です。

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