メイン

CBSイブニングニュース アーカイブ

2009年01月15日

CBSイブニングニュース

先日以来、オバマ氏の独占インタビューを番組でとりあげているので、それを扱う放送通訳の仕事が相次いでいますが、今日はCBSイブニングニュースのケーティ・クーリックキャスターがオバマ次期大統領に、ワシントンで独占インタビューした一部がCBSイブニングニュースのトップ項目でした。

ちょうど、ビンラディン容疑者からの脅迫めいた内容の録音テープが明らかにされた日だったので、そのことについての質問もありました。

CBSでは、The road to inauguration

という特番を行うといいます。どこもかしこも、オバマ特集というものすごい熱の入りぶりをあらためて感じました。

個人的に面白かった話題を拾います。

1月11日ABCジスウィークでとりあげられた話題から。

新聞などでもとりあげられていたのですが、娘達に約束した犬種はいまや二つに絞られたというのです。

ラブラドゥードルあるいはポルチュギーズ・ウォーター・ドッグか、いずれかだというのです。

ちなみに、早速調べてみると前者はラブラドールとプードルのかけあわせたものだとか。

両者ともアレルギーのある子に害がないから、ということで選ばれたようです。
また、オバマ一家は保護施設から探してくるといっていますが、両方とも人気犬種でまず、捨てる人はいなさそうですが、、、

CBSイブニングニュースで、今朝でた話題で、これぞオバマ大統領就任式にちなんだ話題は、マーチングバンドとしてパレードに出るバンド、希望が殺到したのだそうですがその中から選ばれたニュージャージー州のあるバンド。

虐待や親に捨てられたなどの子どもたちが最後の砦として入っている高校のバンド。ここの校長先生が、change と hope のオバマ政権だったらこういう高校のバンドを選んでくれるのでは、と思って応募というのですが、応募した時点ではまだ部員の数も少なく、ろくにドラムをやったこともないようなメンバーばかりだったそうですが、見事選ばれたあとの部員たちのリポートは感動ものでした。

やはり、人間はやる気になるとこうも違うのか、という目の輝き。

I really want to do it.

「本当にやりたいんだ」と語る学生のいきいきした表情。

あらためて、動機付けの大切さを思い知らされました。

2009年02月04日

CBSイブニングニュース

久しぶりにこの番組を担当。

予想通りトップはダシュル氏が厚生長官の指名を辞退したというニュース。これで指名を辞退した政権幹部は3人目。大統領は当初、ダシュル氏を擁護して予定通り就任させる意向だったと伝えられていた。ここのところ、政権への風当たりが強くなっている。

I screwed up. I made a mistake.

という発言、

「失態を演じました。間違いをしました」

と訳しましたが、この訳も人によっていろいろとあるかなと思いながら放送通訳にあたっていました。

次の項目は景気刺激策について、下院はかけつしたものの上院ではむしろ、あとからケチをつける立場の共和党のほうが有利に論争を展開していて、なかなか大統領は苦しそう。

それで、政府の助成金を得ている企業の幹部のあまりの高額報酬ぶりに怒りをぶつけて、ガス抜きをはかったか、というのがその次の項目でしたが、幹部のもらえる報酬に上限をもうけようとの案。また、株式の形で報酬をもらえるとしたら、全部株主や政府に対する責任を果たしてからにすべきだ、というこれもまっとうな主張。

あまりにあたりまえのことのようだけど、日本のように企業のトップがもらう報酬と初任給の割合の格差が少ない国はめずらしいと言われる一方で、アメリカの企業の高額給与はけたちがい。政府の援助に頼るようになっても、まだ高給という考えを捨てきらないのはアメリカ型資本主義ともいえるし、成功をした人が求める態度ともいえる。

しかし、大統領のいうように

should not be rewarded for failure

失敗したのに報酬を与えられてはならない

このあたりまえのことを言わねばならない、これもアメリカなのだ、と思いました。

次は、ジョージア州でのサルモネラ菌におかされたピーナツ工場の内部告発者のリポート。

出てきたアフリカ系アメリカ人の人の発音は??なんとも聞き取れません。このとき、画面に字幕がでて「ゴキブリが這っているような工場だった」というのがわかって、ようやく訳出ができました。やっぱり、アメリカ人も聞き取れない英語なのですね。

最後のリポートにでてきた、かつてNYでまだツインタワーといわれた世界貿易センタービルが二つ、並んで立っていたときに、その間を綱渡り8往復したというフランス人の英語も、これもまた、アメリカに30年は住んでいるというのに、完璧フランスなまり英語でした。

やっぱり、なまりはとれないのでしょう。
妙に納得でした。

2009年03月06日

CBSイブニングニュース

とても興味深いリポートが二つありました。
他人事ということで軽くみるというのではりませんが、マドフ容疑者の詐欺にひっかかった不正投資の被害者の人たちの間で、どのように保障がされるかの動揺が広がっている、という話題。

なんでもSIPCという機関が損失額の査定をしているのだそうで、それぞれの種別グループで評価がおこなわれるということで、あるグループについての取材結果がリポートされていました。医療関係者でまとまっているこのグループ、140人の関係者の失った被害額は3300万ドルだそうですが、査定では50万ドルしか、払われない可能性もあるのだとか。

65歳になるという医師は、40年間、まじめに勤めてこつこつとためたお金を全額、マドフ容疑者のファンドに投資をした、この後引退生活を送ろうとしていたのにどうしたらよいのかわからない、と呆然とした表情で語っていました。

悲嘆を表す言葉が聞かれました。

When I am alone I sit back and cry

一人のときは、ただ座って泣いています。

必要なのは、

healing to bear the unbearable

たえがたきを耐えるための癒し

という、やるせないリポートでした。

本当に皮肉なことですが、グループ同士の争いということにもなりかねません、、

もうひとつ、もう少し明るいリポートはオバマ大統領について、こういう表現のリポート。

add salt to pepper

要するに、歴代大統領は大統領という激務につくとみな、普通の人よりも早く老けて、白髪が増えるというリポートだったのですが、なるほど、こういう言い方をするのか、と思わず納得。

日本語だと「ゴマ塩」頭といいますが、、、

さだめし「胡椒塩」頭?

でしょうか。

若くてさっそうとしているオバマ大統領、老けないでほしいです。

2009年04月03日

CBSイブニングニュース

おそらくどのネットワークニュースのキャスターもそうだったと思いますが、
(昨日、ABCワールドニュースのチャーリー・ギブソンがそうだったように)
CBSイブニングニュースのキャスター、ケイティ・クーリックもロンドンから
のリポート。

今日のリポートで面白かった点が2点。一つはオバマ大統領のこの発言。

If there's just Roosevelt and Churchill sitting in a room with a brandy,
that's an easier negotiation.

ルーズベルトとチャーチルの二人だけが、部屋でブランデーを片手に話をしてい
るのであれば、交渉は楽なものですが、、、


という発言に、第二次世界大戦のときはこの二人が話し合えばすんだものの、今
は相当に国・地域の数が増えて交渉が複雑化したという思いがとても強くにじん
でいると思いました。

それと、キャスターのこの解説。

サミットの集合写真をとるときの話。

But wait a minute, where is Italy and Indonesia?
We have to be in it together.

と、イタリアとインドネシアの首脳の姿がみあたらなかったことに言及。

This seems like a confusion metaphor.

サミットでは一致団結が必要なのに、相当の混乱がみられたことをまさに象徴し
ているようにみえた、との皮肉でした。

2009年04月09日

CBSイブニングニュース

今日のトップニュースは意外なニュースでした。キャスターが「こんなニュース
で番組をはじめるのは初めてのことですが」と言ったくらいですが、ソマリア沖
でアメリカの船が襲われて船長が身代金目的で人質になったというニュースです。
200年の歴史でそんなことは初めて、と報じられていました。

次に興味を惹かれたニュースは、Brown fat というのが人間の体には生まれつき
備わっているというニュース。New England Journal of Medicine で3件の研究
が報告されていた、というのですが、白い脂肪とは違って「茶色の脂肪」は体重
を減らす効果さえあるというのです。若い人や女性に多く、肥満の人より普通の
体重の人は多く持っているそうですが、この茶色い脂肪を活性化させることがで
きれば、肥満の人を亡くすことさえできるという夢の研究。

それと最後の話題は、不況になったのでDYI(do it yourself) が新たなブー
ムをよんでおり、ひそかなブームがknitting というもの。

これにでてきたこのことわざ。これは何と訳しましょう。

A stitch in time saves nine

定訳は

「転ばぬ先の杖」

ですが、ことわざをこのように訳してしまうと後が続かなくなることがある。

「早く手を打てば、おお騒ぎにはなりません」

と、中立的に訳しました。

このあと、

but actually a stitch in time saves money!

と続いたのです。

しかし、掛詞にはできずここはただ「お金の節約にもつながります」としか、言
えず。

そしてこの日の番組、

that sews it up for this evening

という終わり方をしたのも、おしゃれでした。

しかし、残念ながらこれをうまく訳すことは至難のわざ。

sew

縫う

あるいは

スティッチ

縫い目

にかけて訳すことはできず、「以上今日のニュースでした」と普通の言い方しか
できませんでした。

この日のニュースで、このニュースは明るいニュースと面白いと思ったのが

イタリアの地震で48時間たったあとで、94歳の女性が助かったというもの。

94 year old grandmother was found alive.

ところが、同時通訳らしい?!間違いをしてしまいました。

「94歳の祖母」

と言ってしまったのですが、これは「孫のいる女性」とすべきだったでしょう。

She said she was 'knitting'

knitting 編み物

が、辛抱強く救出を待つ手助けとなり命を救ったといえるのかもしれません。

あともう一点今日の放送のなかからの反省です。

グアンタナモ基地を閉鎖する、というのはオバマ政権がいってきていることです
が、ここに収容されてきた重要な収容者をどこで裁きにかけるのか、というところで、

article three court

という名称が出てきました。

なにしろ、同時通訳ですのでそのまま

第三条法廷

と、直訳しましたがこれはどういう法廷なのでしょうか。

言葉だけの置き換えをやっていても、通じはしないとは重々承知していますが、
時間や(それ以上に通訳者本人の力量、知識の)制約がある場合は、直訳でその
場を切り抜けるという苦しい選択をして、そのあとは自己嫌悪になるということ
の繰り返しです。

article three constitutes the legislative branch of the federal
government

ということで、article one と article three の法廷があることも、インター
ネットで検索してわかりました。

ところで恐縮ですが、この場合は何と訳すのがよかったのでしょう。
この件に詳しい先生に伺ってみようとおもいます。

2009年04月30日

CBSイブニングニュース

ついに4月も今日で終わり。一年の3分の1がもうこれで終わったことになる。
そして今日は、おそらくオバマ大統領の最初の100日の話題がくるだろうと予想して番組にはいった。ところが、世界では豚インフルエンザが猛威をふるっている。トップの項目はやっぱりこれだった。世界保健機関のチャン事務局長が全部で6段階の警戒レベルのうち、レベル5にひきあげたばかりだというニュースがトップ。

そのあとは、この前別の番組ですでにわかっていたように、セントルイス郊外でのタウンミーティングにのぞんだオバマ大統領の様子。

もうひとつ、大きなニュースはアメリカのGDPがマイナス6.1%成長だったこと。
その影響もあってか、全般的にアメリカ大統領の成績はBマイナス、といったところのようだ。

面白かったのは、ベテランキャスターのボブ・シーファーとアンカーのケイティ・クーリックとの対話。二人でなぜ、政策についての評価があまり高くないのに大統領の支持率はおちていないのか、の話になったときの結論がこれ。

President is more popular than his policies.

政策よりも大統領のほうが人気あり。

ということだろうか。

支持率は68%。就任のときよりもおちたとはいえ、これはなかなかのもの。
ちなみに株価はまだ就任したときの水準を回復していない。

2009年05月05日

CBSイブニングニュース

今日は子どもの日。とはいっても、窓からどこかの家でこいのぼりがはためいていないか、とみても、そんな様子はみられません。ミラノで暮らしていたころ、日本的な行事を子どもたちが忘れないように、と思ってわざわざ、本当に小さなこいのぼりを出したりしていましたが日本に帰ってきたらかえってそういうことはやっていませんでした。

ですが去年、大学を卒業してすぐに勤めていたころの友人たちと東京ミッドタウンにいったときのこと、ミッドタウンに大きな見事なこいのぼりが出ていたのをみて、けっこう感動しましたっけ。

さて、その子どもの日、相変わらず休みではなく放送通訳の仕事にいきました。朝早かったのでTBSもひっそりとしています。いつも、すっかりきれいになった赤坂の駅ビルの一角にはいっているマレドチャヤのオーガニックコーヒーを買うのですが、あいにく今日はそれもお休み。

CBSイブニングニュース続き

この日も、何が項目として出るのか予想をするところからはじめました。
日経新聞を見たら、オバマ大統領が税制の抜け穴を防ぐためにアメリカと海外の税率の違いを見直すというのが出ていたので、その記事に注目。実際にそれがとりあげられましたが、海外の安い税率を利用するアメリカの多国籍企業は、実効税率が2.3%くらいだというのは、いかにも行き過ぎ、と感じました。

この同じことをいうのにニュースでは、Company A はアメリカで課税されると税率30%、Company B は海外で課税されると10%、しかも収益があがりアメリカに送金をするまでは課税されない、という事情がわかりやすく述べられていました。新聞とテレビニュースでは、伝え方が違うというのがはっきりわかります。

また、新型インフルエンザの話題はあいかわらずあったのですが、逆に日本の新聞をみていたから、訳語がなにかの想像がつく、というのがありました。

mild は弱毒性

Mexican economy is in life sopport メキシコ経済は息も絶え絶え

といったところでしょうか。

個人的に面白かったのが、FIATが海外との提携をはかっているという話題ででてきたリポート。フィアットはかつて1980年代にアメリカ市場に進出を試みたのですが成功せずに撤退。いま、アメリカで売れているフィアットのブランドは、フェラーリとマセラティくらいだというのです。

奇しくもこの2車種は、私がインドでお世話になった隣のうちに住んでいたイタリア人のご主人とアメリカ人の夫人のカップルが持っていた車でした。

そしてFIATは、ややもするとFix it again, Tony
の略、といわれるくらい故障がよくある、というのでアメリカ人hに見向きもされなくなったそうですが、このあとの逸話としてもうひとつ面白かったのがこれ。

Germans built automobiles, Americans made it disposable and Italians made it sing and dance.

ドイツ人が車を作り、アメリカ人が消耗品にして、イタリア人が車を歌って踊るようなものにした。

うーん、それぞれのお国柄をよくあらわしています。
アメリカ人にとって、「車はげた」みたいにどこにいくにもなくてはならないもの、ですから。
イタリア人は、なんでもモノに遊び心を加える、というのもよく言い表しています。

それと、核の脅威の話題がでたときにこういう形容詞が使われました。

jealously guarding its nuclear

jealously

この場合、「嫉妬深く」という意味ではないですね。
注意不覚、ということだろうとおもいます。

そして最後の話題が実に勇気付けられるものでした。

大統領への手紙150人の子供たちから

という絵本がつくられたという話題ですが、全部で5000人もの子どもがオバマ大統領に絵のはいった手紙を書いた、そのなかから選ばれた150でつくった絵本です。

元気のでる話題でした。

ある女の子は、絵をかいてそのうえにHOPEと描いたのがよかったのか、採用された、ととてもうれしそうに述べていました。その子の笑顔が印象的でした。

こういうリポート、本当にほっとします。

2009年05月28日

CBSイブニングニュース

生の同時通訳で難しいことの一つは、語順の違いによっては訳出するにあたって
の情報処理のスピードが追いつかないこと。あとで考えてみたらこういうことを
言いたいのだ、とわかっても、頭から聞いて順送りに情報を処理していると、内
容を理解しないうちに何とか訳出だけやろうと必死になるあまり、ことばは出て
いるけれども意味がわからない訳になってしまうことがある。

今日出てきた話題。ある程度予想がついていたが、オバマ大統領がヒスパニック
系として初めてソトマイヨール判事を最高裁判事指名に当たり、共和党側からの
反発があって、以前に判事が発言した内容が人種差別的だと批判をされた。

その発言の内容。

“I would hope that a wise Latina woman with the richness of her experiences would more often than not reach a better conclusion than a white male who hasn’t lived that life,” said Judge Sotomayor, who is now considered to be near the top of President Obama’s list of potential Supreme Court nominees.

順送りに情報を出そうとするとこんなふうになるでしょう。

願わくば、賢明なヒスパニック系の女性は豊富な経験をもってこうなることが多
いように望みたいです。より良い結論に達することを望みます。白人の男性でこ
んな人生経験をしたことがない人よりも、より良い結論に達することを望みます。

あとから、私が言うところの「ポストイット方式」で情報(この場合は「望みま
す」という動詞)をぺたんともう一度、二度と繰り返し貼り付けながら訳したと
しても、肝心の情報が何なのかぴんとくるように伝わりません。

肝心の情報は、「白人男性で人生経験が少ない人よりも、賢明な豊かな人生経験
のあるヒスパニック系の女性のほうが、よりよい結論に達することが出来る」と
ソトマイヨール判事は考えているということなので、I would hope はむしろ、
訳さないほうが意味がはっきりするくらいです。

more often than notの処理も、冒頭でやろうとすると、混乱のもとです。両方
とも、発言の衝撃を和らげるためにつけているようなものです。

しかしこの日、同時通訳でこれがでてきたときにまさに足をすくわれたのは、こ
の部分、more often than not でした。

考えている内容は何か、理解をするためには I would hope も more often
than not も両方ともとって考えたほうがいいくらいです。日本語で同じ内容を
発言しようとしたら、おそらく次のようになるでしょう。

「白人男性で人生経験が少ない人よりも、賢明な豊かな人生経験があるヒスパニッ
ク系の女性のほうがよりよい結論に達することができる場合が多いことを、私は
望んでいます。」

たまたま、冒頭にきているためにこの長い文章を全部聞いてから訳出することが
待てないとすれば、細切れ訳出にしてわけがわからないことをいうよりは、肝心
なことだけでも出す、というふうに考えたほうがよいでしょう。

あるいは more often than not がこのような形で出てきたときに、どうすれば
うまくいくのかを研究しておいて、次に使ってみようということもあるとは思い
ます。

こういう技術的なこともありますが、どういうコンテキストでソトマイヨール判
事がこう発言したのか、わかっていればもう少しはやりやすかったでしょう。

改めて調べてみましたら、上記のニュースの発言部分には次のような事情があっ
たことがわかりました。
こちらのサイトにあがっているニューヨークタイムズの記事です。

In 2001, Sonia Sotomayor, an appeals court judge, gave a speech declaring that the ethnicity and sex of a judge “may and will make a difference in our judging.”

In her speech, Judge Sotomayor questioned the famous notion ? often invoked by Justice Ruth Bader Ginsburg and her retired Supreme Court colleague, Sandra Day O’Connor ? that a wise old man and a wise old woman would reach the same conclusion when deciding cases.

最高裁の女性判事二人、現役のルース・ギンツバーグ判事とすでに引退したサン
ドラ・オコナー判事は二人とも擁護している賢明な年齢を重ねた男性、女性であ
ればともに同じ結論に達するだろうという考えに反対する立場を述べた発言だっ
たのです。

しかし、ニュースではこのコンテキストなくして2001年に人種差別的な発言をし
た、ということだけがとりあげられていることも、訳しにくさを増幅した一つの
原因でしょう。

先日、オバマ大統領が毎年恒例であるホワイトハウスでの記者団を招いての夕食
会でジョークを連発したという記事をとりあげたときに、学部の時事英語ではな
かなか理解できないジョークがあった、という声があがりましたが、背景知識が
ないとなかなか、どうしてそれが面白いか、それが問題になるのかというところ
が把握できません。

現実に放送通訳をしていてもまったく同じことです。
毎日が勉強です。
技術を磨くこと、そして知識をつけること、両方共に必要なのです。

2009年06月11日

CBSイブニングニュース

今さらですが、最近CBSイブニングニュースは、TBS系のBSチャネルでみられることがわかりました。ケーブルテレビのニュースバードに入っていなくてもみられるのです。CBSイブニングニュースは、まさにぶっつけの同時通訳ですがプライムタイムのニュース番組として、レポートがなかなか気の利いた表現が多く、通訳者にとってとてもチャレンジングです。

現場にはいわゆるランダウンといわれるニュースの項目表はきますが、詳しい内容が手に入っているのではないですし、ブレーキングニュースが入ったときなど特に数字や固有名詞はこれで本当にあっているのか?と、正直なところひやひやしながら放送通訳しています。

今日のトップ項目は、ホロコースト記念博物館に男が押し入り銃を発砲し、guard が一人亡くなったというニュース。容疑者の名前はとりあえずカタカナで聞こえたままに訳出し、年齢は88歳、と聞こえたので、「そんなあり得ない!」と一瞬思ったのですがそのまま、思い切って間違ったら自分の責任と思いつつ訳出したのですがあっていて本当によかった。自分の耳を信じてよかった、と思いました。その後もう一度年齢がでてきてやっぱり88歳と聞こえたので、間違っていなくて本当によかった、と胸をなでおろしました。いつもこううまく行くとは限りませんが、、、

この項目の最後で意外だったのが、ホロコースト記念博物館で事件のあった日の晩に「アンネとエミット」という劇が上演されるはずであったという話題。アンネは例のアンネの日記のアンネ・フランクというのはすぐわかり、もう一人のエミットは黒人少年、劇はこの二人の架空の会話を扱ったものと言うところまではとれたのですが、とっさには「エミット」がどういう背景の人だったのか、思い浮かびませんでした。あとで調べてようやく合点がいきました。エミット・テル、この少年のことは何度も今までも公民権運動の話題がでるたびにとりあげていますが、白人女性に向かって口笛を吹いた、というだけの理由で殺された少年です。
アメリカのニュースを訳している場合には、アメリカ人ならすぐにわかる(おそらくアンネの日記のアンネ以上によく知っている)名前は即座に思い出さねばならないのだと自戒しました。

今日のニュース項目でこんなものでニュースになると意外だったのがこれ。

私が見る限り他のテレビニュースや新聞でも話題としてみつけられなかったので、
もしかしたらこれはCBSの独占だったのかもしれません。

学生のモチベーションを高めるために、4年生と7年生(放送ではとっさだったので7年生といいましたが、中学1年生と言うべきでしょう)のときの学力検査で、いい点をとった学生には報奨金として現金を渡すというのです。

4年生の生徒は一回あたり25ドル、年間上限が250ドル
7年生の生徒は一回あたり50ドル、年間上限が500ドル

こういう風にあまりに「現金」なことをするのが果たして効果があるのか。
現場の教育者のインタビューがでてきたのですが、「効果がある」というのです。

反対派の意見も紹介されていましたが、「いずれにせよ、人生で自分の成し遂げたいことのためには努力が必要と言うことを早いうちに理解させる」ということだそうですが、現金をもらうことで味をしめてしまうと、もらえないときに努力ができなくなるのでは、どっちにしたって(お金がもらえなくても)こういう習慣は身に着けなくてはならないのに、ということでした。

そのあとのキャスターのコメントはこうなっていました。

Habits that educators hope will last a lifetime.

さて、これを同時通訳をよく聞かれるのですが、放送通訳の尺にあうようにどうやって納めたらいいのか、をちょっとやってみましょう。

訳例1

この習慣が生涯にわたり定着するのが望まれます。

訳例2
(もう少し、尺の時間的余裕がありそうだったら)

この習慣が生涯にわたり定着するのが望ましいと、教育者はしています。

「教育者はしています」というのはなくても、わかりますね。

と、このように時間の余裕があったら「足し算」方式で情報をいれていく、「入るようなら入れる」「余裕がなければ落としていいところは落とす」というスタンスでやっていけば、うまく聞きやすい通訳ができるのでは、と思いました。

スピーチで一分間スピーチを指導するときにやっているのと同じ手法です。
まず、一番言いたいことを先に言ってから時間的にあまりそうだったら追加していくという「加算方式」。それを通訳に応用するのです。

しかし、こう学生にいうとどういう反応が返ってくるのか想像がつきます。

「先生、そんなの無理です、、何が大事な情報なのかと判断するのに相当のリソースを使うので、そんなことしたら聞こえなくなってしまいます」

あるいは、

「何が重要なのかを考えているだけで黙り込んでしまいます」

という反応がありそう。

うーん。

これに対する答えは、サイトトランスレーションのときもそうなのですが、これから情報がどう展開するのかと言う着地点を探りながら、つまりよくいうことですが「できれば2文先くらいをみるくらいのつもりで」みながら訳出していけば、
予測をして前にすすむ力によって今立っている地点の足元がふらつかないですみます。といっても、これもやっぱり自分で「こんな感じ」という感覚がつかめないと難しいのですね。

2009年06月23日

CBSイブニングニュース

トップの項目は予想通りイラン情勢。いつもできるだけ新聞を丹念に読んでから放送に備えますが、今日はよりによって読売新聞を読んでいなかったら読売新聞には出ていた、、、「ネッダ」、という名前の女性が改革派を支持する勢力のシンボル的な存在になったというニュース。

たとえば天安門事件のときに戦車の前に立ちはだかる白いシャツの男性、といった印象に深く残る一枚の写真、あるいは映像がありますが今日、道路に倒れこむ血を流している若い女性を携帯で撮った映像、これが全世界に流されて改革派のシンボルになっているというものでした。

あと、ここ数日すでにこのニュースは取り上げられていますが、トゥイッターなどのインタネットサイトを通じて改革派の運動が支えられているという点。オクラホマ州の小さな町のサーバーをプロクシ(代理)サーバーとして使って、政府の目をかいくぐって連絡をとる道具にしている、というニュース。

ここで言葉遊びが登場しました。
まるで、政府と改革派のcat and mouse game

ここは「いたちごっこ」と訳したのですが、、、

but this time, the mouse is a powerful weapon.

しかし今回は、マウスが強力な武器になっています。

こう訳出するしかありませんでしたが、それだったら先ほどの部分はキャットアンドマウスゲーム、すなわちいたちごっこ、と原語を残しておかなかったら言葉遊びであるのがあらわしようがない、、、しかし、同時では無理なこと。せっかく気付いてもこういうのはあきらめざるを得ません。

それに最後の話題も難問でした。

予告のところがこう。

Next we will meet Jonny Appleseed of the art world.

全世界的に自分の作品をときには無料で配布しているストリートアーチストの話題なのですが、それをアメリカ史で有名な人物、全米にリンゴの種をまいてまわったというジョニー・アップルシードとかけていますが、これも時間さえあったらこの背景情報をいれられるのに、同時ではやっぱり無理。

この人は全部を無償で与えているのではなく、作品は95ドルから3000ドルの間の値段がついているとか。

自分の絵を与えると人々の表情がふっとなごむ、それが生きがいになっているとか。最後のお別れの言葉がこれ。

So now, he is taking one painting at a time.

とこのアーチスト、絵を一枚ずつ与えることを続けています。

しかし、これでリストラにあった人々の表情に笑顔が戻るのであれば、、、

His paintings are truly priceless.

まさに絵には値段のつけようがありません。


こんな訳出でうまく伝わったでしょうか。
別に難しい言葉を使っているのではない。
でも、どうすればうまく伝わるのか。

通訳者はいつも、暇さえあればこんなことを考えています。

2009年09月03日

CBSイブニングニュース

放送の生同時通訳でしかも原稿なし、となると、リポート終わりなど画像がここで切り替わってしまう、という場合は何とか、予測をきかせて映像とあわせて音声を発しなくてはならない。

などと、後から考えてもっともらしく理屈を言うことはできるけれど実際に通訳をするときに、そう考えているかというと、「何とか辻褄をあわせよう」の一点だけのような気がする。そうなると、これは確か米原万里さんの言ったセリフだったと思うけれど「嘘つきは通訳の始まり」であるのだ、、、と今日も反省。

事前に主な項目のランダウンだけは来ているし、放送開始前にちょっとだけリポートの一部が試しに流されることがあるので、今日はハチ公の話が来ると言うのはわかっていた。だけど、ハチ公の話のどんな部分がくるのかはわからない。

うちに帰ってCBSイブニングニュースのHPを開けると、果たしてハチ公のリポートが9月2日(現地時間では2日のニュース)のところのトップに載っていた。

Hachiko: A Tail of Loyalty in Tokyo

東京の忠犬ハチ公の物語

最初の出だしもよく覚えていた。

At a crossroad of busy 24/7 Tokyo, half a million people a day hurry by.

四六時中一日50万人もがせわしなく行きかう東京の交差点。

出だしは、タイトルを聞いていたし何と言っても行き慣れている渋谷の話なのですんなり出来て、ここは大丈夫。

そのあと、こんなセリフが出てくる。

"His gaze looks lonesome," says 11-year-old Shinsaku, "like he knows his owner may not come back."

「寂しそうなまなざしだね」と11歳のしんさく君。「まるで飼い主が決して戻らないのを知っているみたいだね。」

うん、これも11歳の子の口調を思い浮かべながら画面をみながら訳出できていたと思う。

私が特に気にしていたのは、リポートの最後の部分。

あらためてアップされていたスクリプトを読むとこうある。

A dog who was forever lonely for one more pat on the head, one last moment of his master's love.

ですが、レポートの最後であること、確かに最初のしんさく君のセリフと呼応する部分であるということまでは、頭のなかで思い描いたのだけど、口をついてでた私の訳出はこんなものだった、、、

「ハチ公は最も忠実な犬と言えるでしょう」

うーん、「当たらずと言えども遠からず」かもしれないけど、全然「忠実な」訳出でないのは確か。

放送の同時通訳のときは「もとの放送で声が流れているのに声が出てない」状態をなるべく避けるため、そして先ほど言ったように「画面との整合性」を大事にするあまり、特にリポート終わりはなんとかリポート終わりらしくしめようという、さらなる圧力が働くらしい。

事実関係で大事な点、たとえば1925年に飼い主の大学教授が急死したのに、その後10年近くも駅に通い続けた、とか、1934年にハチ公の銅像が作られた、とか、冒頭の50万人とか、数字は同時通訳しながらメモして確認しているので正確にとれていたけど、最後のところはこれではいかにも大雑把。

忠実に訳すとしたら?

「せめてあと一回、ご主人様に頭を撫でてほしい、声が聞きたいと心から願ったハチ公でした。」

ということでしょうか。

最も忠実な犬、あるいは忠犬ということは英語には出てきていません。

通訳していた自分がどうしてそういう訳にしたのか。

理由は二つあったと思います。

一つは、いちばん最初のランダウンのところで、Meet Hachiko, he must be the most loyal dog in the world

ハチ公に会いたい、世界一の忠犬に違いありません。

というのがあって、それが記憶にひっかかっていたこと。

そういえば、

ハチ公に会いましょう。

とせずに、こう訳出したのは「マリリンに会いたい」という映画のタイトルがなぜか、脈絡もなくこのときに頭に浮かんだのでそれにひっぱられたせい。

話がそれましたが、もう一つ忠実な犬という訳出になった理由。

「ご主人様にもう一度会いたい」と切望している描写を聞いてとっさに口から出まかせを、しかも時間以内に何とかピッタリ終わらそう、とプレッシャーで記憶に飛びついた、というのが偽らざる実態でした。

ため息をつきつつ。

ほか今日のニュースで面白かった表現をいくつか紹介します。

SEC(証券取引委員会)が証券詐欺のマドフ被告の犯罪の証拠をもっと早くつかんだはずなのに、見抜けなかったとのリポートの中で出た表現。

jaw-dropping incompetence

あごが落ちそうな無能ぶり

と、文字通りに言ってしまいましたが「驚くほどの」あるいはせめて「口をあんぐり」させられるような無能さ加減、というのが適当だったでしょう。

思わずここまでするか、と言いそうになったリポートは、失業率が高いなかなか就職できない状況のなかで、学歴など経歴を偽ってでも就職をしたいという人が増えていると言うものだった。

英語の表現が、lie their way to jobs

嘘をついて職を手にする

ということでしょうか。

リポートに登場した高卒の女性、高卒では職につけないとあって、架空の大学名の卒業証書を偽造したけどその後10年間、就職はできて、やがて6 figure salary 6桁、つまり100,000ドル以上、日本風にいえば1000万円以上の収入、をとるようになったけど、嘘をついて自分を偽って生きているのが嫌になり、「絶対に嘘をついて生活するなどやめよう」とその経験をもとに本を書いた、という人だった。

stretch the truth

事実を引き伸ばして、とは言わないから「事実を拡大解釈して」とでも言おうか、そういう履歴書を出す応募者も多いから、企業の側もしっかりと確認を怠らないことが大事、とリポートは結んでいた。

もう一つ、世相を表していると思ったリポートは、新型インフルエンザが流行の兆しをみせるなか、学校に配備されている看護士の数が不足しているという話題だった。

2009年10月01日

CBSイブニングニュース

今日は番組でどういうニュースがあるのかというのは、冒頭のニュース項目の紹介で分かるのですが、今日楽しみな項目がありました。

After seventy years, that the yellow brick road led to the Land of Oz...

黄色いレンガの道がオズの魔法使いの国へと、導いてくれましたが、、、

今でもたくさんの人が訪れているというのです。
「オズの魔法使い」の話がくるのだろうと、楽しみに待っていました。

そうしたところ、最後の項目で出てきました。

1939年アメリカが大恐慌に悩んでいるときに、、、
Hollywood was producing gold.

ハリウッドが黄金時代を迎えていました。

Gone with the Wind

風とともに去りぬ

The Wizard of Oz

オズの魔法使い

などの名画が生まれたのです。

とあったあと、

Judy Garland sang her way into the stardom.

sing her way...

というのをどう処理しようかと思いましたが、これは

ジュディ・ガーランドはミュージカル映画、「オズの魔法使い」で一躍スターになりました。

と、無難に乗り切りました。

ですが、この部分で苦戦。

the most watched movie

という紹介があったのですが、ついテレビのことが頭に浮かんでしまい

「一番視聴率が高かった」

と言ってしまい、しまった!と思ったのですが、そのあと、

In 1956, 45million people watched this movie on TV.
Here on CBS.

ときたので、ほっとしました。
視聴率ももしかしたら、いちばん高かったかも?

ですが、意外だったのは2億2700万ドルをかけて作られたこの映画、当時としてはとても大金を投じたのだと思いますが、採算をとるのに10年かかったと言うことです。

でも、レポートの最後のこの締めには納得。

You have to see the Wizard, the Wizard of Oz.

オズの魔法使い、是非みなくては。

そして、ジュディ・ガーランドのイメージについても、

She will always be Dorothy.

いつもドロシーであり続ける。

というのは、みな同感でしょう。

有名なセリフ、This isn't Kansas.

どうもここ、カンサスじゃないみたいよ。

とか、有名な歌

Over the Rainbow

虹の彼方に

も素晴らしいですが、三人のお供も印象深いですね。
ええと、魔法使いから勇気をもらいたいという臆病なライオン、脳みそが欲しいという藁で出来たかかし、心が欲しいというブリキのキコリ、この三者が求めているもの、象徴的です。そしてもちろん、竜巻でとばされた故郷に帰りたいドロ
シー。アメリカで竜巻被害のニュースを聞くたびに、この物語を思い出します。

さて、三人のお供といえば桃太郎さんもそうですね。
犬(勇気の象徴)、キジ(仁の象徴)、サル(智恵の象徴)でしたっけ。

東西の寓話には共通項もあるようです。

2009年10月29日

CBS Evening News

どんな仕事でも、行き帰りにちょっとした息抜き、あるいは何かほっとできることがあると思いますが、TBSにいく場合には朝7時からやっているオーガニックコーヒーを売っている店でコーヒーを買っていく、というのが楽しみです。NHKの仕事を終えて帰るときには(百貨店があいている時間であれば、ですが)東急百貨店のサロンに寄って、コーヒーを飲んで帰ります。ついつい、そばの売り場で展示されている洋服をみて、ついでに買って帰ることもありますがまあ、それも楽しみのうちです。

今朝はCBSイブニングニュースに行きましたが、あらためてコロケーションの難しさを考えました。

例えば、英語では当たり前のコロケーションですが日本語にしようとするとそう簡単ではないもの。

loyal customers

deep doubts

直訳すると、

忠実な顧客
深い疑い

となりますが、日本語でそういうでしょうか。

brand loyalty を獲得するのはマーケティングで大事なことだと習いましたし、具体例を考えてみればよくわかります。例えば、「マヨネーズと言えばキューピー」「ソースと言えばブルドックソース」というように、ひいきが決まっています。

それがloyal の意味ですが、ひいきの顧客、というのがピッタリくる気がします。

疑うほうは、「大きな疑い」でしょうか。深く考えるとはいいますが深く疑う、とは言わないような。

また、音声で伝えるならではの難しさもあります。

協力はより強力なものとなるでしょう。

だと、「キョウリョク」「キョウリョク」が重なっています。
勿論、聞いて意味はわかるとはいえ、「より強固な協力関係が求められます」などといったほうがよいのでは。

などなど、考え始めるともう一言も発せられなくなりそうですが。
放送通訳の仕事であるからには、声を出さなかったら仕事になりません。

今日心に残った話題を二つ紹介します。

まず新型インフルエンザにかかった子どもが父親の願いを受けて、こん睡状態から回復し、ようやく家族のもとに帰った話。このリポートの最後のところの訳に迷いました。

締めの言葉はtheir family complete でした。
思わず「家族はひとつ」と訳しました。

完全、といっても通じないでしょう。

かつて、私を少女の頃から知っている(もう亡くなってしまわれましたが)アメリカ人の恩人で、私の家族が日本に先に帰ってしまったときにインドで預かってくださった方ですが、私に子どもが二人生まれて、男の子と次は女の子だったと伝えたところ

You now have a perfect family.

といわれたときも、訳語として

perfect は日本語の「家族」とのコロケーションでは「完璧」ではないな、

と思ったのですが、これでしたら「理想の家族を手に入れたのね」くらいでしょうか。

最後の話題も心に残るものでした。

起業家として活躍しながらも、ビジネスを起こすときのルールと人のためになる社会活動をするときのルールは同じ、という企業家の言葉。

in business you find a need and seek to fulfill it.

ビジネスでも、社会活動でも、まずは何が必要とされているのか、ニーズを特定してそれを満たす努力をするのが肝要だ、というのです。

味わい深い言葉です。

教育においても当てはまると思いました。

2009年11月12日

CBS イブニングニュース

時差がありますから、伝えられているのは昨日の夜のアメリカのニュース。ということは、昨日はVeteran's Day 退役軍人の日、ということでこの項目がくるかな、と思ったらやっぱりきました。無名戦士の墓に詣でるオバマ大統領。
それと、惨劇があったフォート・フッド陸軍基地の模様。オバマ大統領は明日、来日です。
ぎっしり予定が詰まっていますね。話は変わりますが、今日の朝日新聞にさしものオバマスピーチもアメリカでは書籍の形でそう売れていない、だが日本ではオバマスピーチは英語の教材として人気がある、という記事が出ていて興味深く読みました。

又か、と思ったのがplastered pilot 酔っ払いパイロットの話題。

それといずこも同じ、と思ったのが、奨学金を出すための財団を作ったとして実は、政治目的のために非営利団体の財団をみせかけ上に作って、不正に資金集めを行ったと追求された議員のこの開き直りの言葉。

そもそも、この財団設立に必要となった25,000ドルをどう調達したのか、というリポーターの問いにこう答えています。

I don't recall.

記憶にない。

この言葉、日本でも何度も聞かされました。

また、感動的だったのが最後のリポート。アフガニスタンで重傷を負って回復は不可能かと思われていたブライアン・ブレナン中尉が奇跡的な回復を遂げて、ペトレイアス将軍といっしょにランニングができるところまで、になったという話。
あとで家に戻ってネットで検索してみたところ、この中尉についてはCBSのほかの番組であるSixty Minutes などでも何度も取り上げられていました。

印象に残ったのがリポートの終わりのほうで出てきたリポーターのこの言葉。
両足を路肩爆弾で失いながらも、まだ軍の任務についているブレナン中尉は、訓練教官をめざしているのだそうです。

He'll be leading the recruits in the morning run.

文字通りに訳そうとするとうまくいきません。

彼は率先して新兵と朝走ります。

さて、こういう文章の場合には品詞の転換をして訳したらうまくいくでしょう。

率先して、新たに入った兵士と朝のランニングをするでしょう。

2009年11月20日

CBSイブニングニュース

朝、家を出る前に今日はこのニュースがくるか、と一番気になっていたのがEUの大統領についての結論。ブレア氏を推す派とベルギーの首相を推す派がありベルギー首相が有力視されているものの、第三の候補の可能性もあるという話。日本時間の20日未明に協議がおこなわれるということだったので、このニュースが入るかと思いきや、きませんでした。

CBS イブニングニュース。
しかし、実に興味深いと思ったのが最後の項目であったこれ。

hot toy for the holiday season

クリスマス商戦で一番人気のおもちゃ

と訳せるでしょうか。

項目表にはZhu-Zhu とあったのでいったい何?と思っていたのですが、ハムスター型のおもちゃペットのこととか。8ドルなのですが、あまりに売れに売れてどこでも品薄、ある主婦は家から車でいける範囲のウォルマートとターゲットには全部電話をしたけどまだ入らない、と言われたというのです。インターネットでは高値がついているとか。

never dirty, never die

家を汚くすることもない、死ぬこともない

というのですが、でも生きているペットが本当はいちばんですね。

と、今日もアンディの散歩に朝早くから起き出していってきて、思います。アンディもう13歳だけどもっと、もっと長生きしようね!と、昨日も同じく13歳のペットのいる同僚通訳者と励ましあったのでした。

About CBSイブニングニュース

ブログ「鶴田知佳子の通訳日誌」のカテゴリ「CBSイブニングニュース」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリはABCワールドニュースです。

次のカテゴリはCNN jです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.34