どんな仕事でも、行き帰りにちょっとした息抜き、あるいは何かほっとできることがあると思いますが、TBSにいく場合には朝7時からやっているオーガニックコーヒーを売っている店でコーヒーを買っていく、というのが楽しみです。NHKの仕事を終えて帰るときには(百貨店があいている時間であれば、ですが)東急百貨店のサロンに寄って、コーヒーを飲んで帰ります。ついつい、そばの売り場で展示されている洋服をみて、ついでに買って帰ることもありますがまあ、それも楽しみのうちです。
今朝はCBSイブニングニュースに行きましたが、あらためてコロケーションの難しさを考えました。
例えば、英語では当たり前のコロケーションですが日本語にしようとするとそう簡単ではないもの。
loyal customers
deep doubts
直訳すると、
忠実な顧客
深い疑い
となりますが、日本語でそういうでしょうか。
brand loyalty を獲得するのはマーケティングで大事なことだと習いましたし、具体例を考えてみればよくわかります。例えば、「マヨネーズと言えばキューピー」「ソースと言えばブルドックソース」というように、ひいきが決まっています。
それがloyal の意味ですが、ひいきの顧客、というのがピッタリくる気がします。
疑うほうは、「大きな疑い」でしょうか。深く考えるとはいいますが深く疑う、とは言わないような。
また、音声で伝えるならではの難しさもあります。
協力はより強力なものとなるでしょう。
だと、「キョウリョク」「キョウリョク」が重なっています。
勿論、聞いて意味はわかるとはいえ、「より強固な協力関係が求められます」などといったほうがよいのでは。
などなど、考え始めるともう一言も発せられなくなりそうですが。
放送通訳の仕事であるからには、声を出さなかったら仕事になりません。
今日心に残った話題を二つ紹介します。
まず新型インフルエンザにかかった子どもが父親の願いを受けて、こん睡状態から回復し、ようやく家族のもとに帰った話。このリポートの最後のところの訳に迷いました。
締めの言葉はtheir family complete でした。
思わず「家族はひとつ」と訳しました。
完全、といっても通じないでしょう。
かつて、私を少女の頃から知っている(もう亡くなってしまわれましたが)アメリカ人の恩人で、私の家族が日本に先に帰ってしまったときにインドで預かってくださった方ですが、私に子どもが二人生まれて、男の子と次は女の子だったと伝えたところ
You now have a perfect family.
といわれたときも、訳語として
perfect は日本語の「家族」とのコロケーションでは「完璧」ではないな、
と思ったのですが、これでしたら「理想の家族を手に入れたのね」くらいでしょうか。
最後の話題も心に残るものでした。
起業家として活躍しながらも、ビジネスを起こすときのルールと人のためになる社会活動をするときのルールは同じ、という企業家の言葉。
in business you find a need and seek to fulfill it.
ビジネスでも、社会活動でも、まずは何が必要とされているのか、ニーズを特定してそれを満たす努力をするのが肝要だ、というのです。
味わい深い言葉です。
教育においても当てはまると思いました。