時事英語の時間でもいつも言っていることですが、何がニュースにとりあげられるか、ということにそもそも、報道姿勢がよくあらわれています。
今日とりあげられたニュースも、いろいろな意味で興味深いものでした。
私がリポーター部分を担当したUFC Ultimate Fighting Championshipを現在の姿まで育て上げたホワイト氏の手腕、それと宣伝の最前線にもたっているリドル氏についてのリポートといった趣ですが、UFC mastermind that turned sports into gold
UFCの仕掛け人がスポーツを黄金に変えた
とでも、いいましょうか。
面白いのは、出だしの部分で(私自身MBAの勉強をしたことがあるので特にそう感じるのかもしれませんが)、これはビジネススクールの教材にだって取り上げられる価値がある、あるいは、メジャーリーグやNFL(アメフト)でさえ、成功ぶりを羨ましく思うだろう、と言っていたことです。
この対比のしかたをみても、アメリカ社会で何が価値があるものか、というのがわかります。成功の一つの象徴というのは、ビジネススクールのケーススタディでとりあげられるか、またメジャーリーグとアメフトがなんと言ってもスポーツ業界の成功の頂点(アメリカの場合、サッカーではないですね)だと、とらえられているのがわかります。
もう一つ、リポーター役以外を担当したのが最初のリポート。
長男が行方不明になって20年たっても、まだ希望を失わないで生きていると信じている母親、しかも、行方不明の子どもたちを救う運動の先頭にたっているというミネソタ州の女性についてのリポート。
その彼女の言葉。
Hope is a verb, it is about going out and doing things.
希望とは行動し続けることです。
と訳しましたが、hope is a verb 希望とは動詞である、すなわち、動かなかったら希望を持ち続けているという証にならない、という切々たる思いが込められていると思います。
またもう一つ、どうしようかと思ったのがこの言葉。
行方不明になったジェイコブさんと同じ名前をつけられた孫について語った言葉。
He is a baby that says, 'hello world'.
「世界よ、こんにちは」というような赤ちゃん。
直訳はこうなりますが、これでは意味が通じません。
結局
「生まれてきて嬉しい」を体現しているような赤ちゃん。
としました。
これで言いたいことが伝わったかどうか。
自分も子どもを産んだ経験のある一人の母親として思うと、赤ん坊が機嫌がいいときというのは、どこも悪いところがないとき。おなかもすいていなくて、オムツも濡れていない、気持ち悪くない状態。つまり、にこにこと笑っているような赤ちゃんとは、健康で悪いところのない赤ちゃんだ、という実感があります。
そんな気持ちを表しているのかと想像していたのすが、あたっているかどうか。
訳出するとは、常に発言している人の気持ちを想像するところからのスタートです。