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日経CNBC ワールドワイドエクスチェンジ

放送通訳の仕事をしていると、特にゲストへのインタビュートークのときに、この引用は誰か有名人の発言だな、と思うことがでてきます。

今日もありました。

今後の株式相場は過熱に向かう可能性があるのか、という問いに対するゲストの答えの中にでてきました。

irrational exuberance

これ、定訳は「理由なき熱狂」ですね。
1996年12月にFRBのグリーンスパン議長が日本のバブル崩壊の例をひいて述べた言葉とされています。

確かに、市場の方向性としてこれは上昇するという傾向になるとどんどん、あおられて上がっていく、そういう様子をあらわしたものといえるでしょう。

他にも引用ではないものの、ちょっと面白い言い回しが登場しました。

ちょうどマドフ被告に禁固150年の刑期が言い渡されたことについて、なぜこんな投資にうつつを抜かすようなはめになったのか、という話題になったときのゲストの答え。

take the punch bowl away before the party is over

パーティが終わる前にアルコール入り飲み物はとりあげましょう

パンチ・ボウルというと、クリスタルガラス製のきらきら輝く大きなボウルにたっぷり赤ワインやフルーツのはいったパーティ用の飲み物が作られていて、それをレードルでパンチ・グラスにとりわけて、わいわいがやがやのおしゃべりと楽しむ、というイメージが強く、きらびやかなパーティの雰囲気のただよう言葉ですが、それをそのまま放送通訳で言っても通じないかもしれませんので、こんなふうにしたらどうでしょう。

これは言い回しとしてすでに使われているのか、わかりませんが、なかなかしゃれば言い方だと思いました。

何だか、食べ物や料理の関係した言い回しはいろいろ、あるようです。

overcook of this meal

料理の過熱しすぎ

と、料理に火を通しすぎると結局味を悪くする(投資の結果を悪くする?)という比ゆもでてきました。

そういえば、こんな表現もありましたね。

too many cooks spoil the broth

これがいわゆる、「船頭多くして船山に上る」ですね。

料理人が多すぎるとスープがだめになる、というのが直訳です。そういっても面白いかもしれません。

そんなことを考えながら毎日新聞を開いたら、一面のコラムにこんなことが出ていました。

「知らぬが仏」という言い方は英語では「無知は至福」と言う。

そう、これは?

ignorance is bliss

だったかな、と思って辞書を引いたら次のように出てきました。

Where ignorance is bliss, 'tis folly to be wise.

直訳すると

知らぬほうが幸せ。知って愚かでいるのは不幸である。


ということばの一部だったのですね。

うーん、何だか含蓄のある言葉です。
ただ、やっぱり訳出してしまうと元の英語の皮肉っぽい面白みが減ってしまうような気がします。それは通訳・翻訳の限界なのだろうか、と考えてしまいました。

もとの英語のときのss という韻を踏む音の小気味よさもないですし、リズム感も失われてしまいますし、ぱっと聞いたときにピンときませんね、、、

毎日新聞が使っていた「無知は至福」ではじめてみると、どんなふうにできるでしょう。

無知は至福、知識を役立てないのは愚か

このほうがまだましでしょうか。

それとも「知らぬが仏」と言ってしまうのが一番なのか。
うーん、むずかしい。

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2009年06月30日 23:04に投稿されたエントリーのページです。

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