今日はsimple という単語の訳語をあらためて考えさせられました。
ABCワールドニュースを時差通訳で放送通訳したほうの回だったのですが、
Keeping it simple
というたいへん興味深いレポートがありました。
放送が終わってみて、いちばん部内でも、また放送通訳者の同僚にも受けた内容だったのですが、ユタ州選出の共和党下院議員が議員の事務所に寝泊りするのを選択したという話。
最初は、ワシントンにむかう議員がなぜ、大学一年生のような生活を選択したのか、というキャスターの前説ではじまったので何の話?と思ったのですが、要するに、ワシントンでの高い生活費を節約するために、自分のオフィスに簡易ベッドをいれて、寝泊りするというのです。
しかし、洋服をかけるところがあるのではないから、ほんのせまい入り口脇のスペースにかけてあります。食事をつくることもできないですが、本当に小さい冷蔵庫と若干の食品をおくスペースがあるだけ。
この議員の夫人は「においがするといけないので、脱臭剤をかばんに詰めてあげなくては」と言っていました。
職住近接という言葉はありますが、職住一致、というべきか。
さて、それではこのkeeping it simple はどう訳したらいいでしょう。
簡素な生活
というのでもいいかもしれないですが、
質素な生活
あるいは
節約生活
ということのほうがぴったりするような気がします。
このレポートの最後で、実はほかに40人ほどこういう選択をしている人がいる、というのを聞いて思わず考えたのが、、、果たして大学の研究室に住み込むことは可能か?
やろうと思えばできなくはないでしょうが、、、同じく放送通訳者であり大学教員である同僚と「絶対にそういう選択はしない」と口をそろえたのでした。