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2008年12月 アーカイブ

2008年12月02日

CNNj

何かといまだに話題になるSara Palin

She's back, this time in Georgia.
We'll tell you why and what she is doing now, and we should point out, no turkeys were killed in her appearance today.
こんなふうに最新動向を伝えられました。

ジョージア州にいったのは、全米知事会議があったからですが、そのあとは何のこと?

七面鳥は殺されなかった。

実はこれ、数日前にCNNで報道された別のジョークにかけています。

感謝祭のときに、七面鳥がpardon 恩赦を受けて、その恩赦にあずかった七面鳥二羽は、余生をディズニーランドで過ごせるのだそうですが、一方で七面鳥を食べて、一方でホワイトハウスで大統領が恩赦をするなんて、偽善だペイリン氏が話しているのを聞いた七面鳥どうしの会話。

「こんなキンキン声を聞かされるくらいなら、殺されたほうがまし。」

というのと、かけていますがこれ、前のジョークを聞いていなかったらわからないですね。

さて、今日のいちばんの話題はなんといってもこれでしょう。
オバマ次期大統領がヒラリー・クリントン氏を国務長官に指名。
そのとき、こう述べました。


I am a strong believer in strong personalities and strong opinions.

この「強い」をみな「強い」としていいものか?

強い、でも訳はできます。

「私は、強い性格と強い意見の人を強く信じています。」

こうすれば、「強い」という言葉を強調したことはよくわかります。

あえて違う単語に訳す、というふうにしたらどうか?

「私ははっきりした意見をいう、はっきりした性格の人こそ、信用しています。」

これでもいいですし、

「明確な意見のきっぱりした性格の人をいちばん、信頼できます。」

でもいいでしょう。

こういうのは、考えていると楽しいです。

この人事にいろいろとキャスターや専門家の意見がでましたが、こういう討論のときによく出てくる言い方で裁判にもでてくる言い方が二つ。


benefit of doubt

疑わしきは、有利に解釈

という意味ですが、「決め付けることはない」というふうにも訳せそう。


jury is still out

陪審は結論に至っていない

ですが、「判断がまだつかない」でもいいですね。

そして、今日もうひとつ話題になったのがインタビューに答えて語ったブッシュ大統領のこの言葉。

I think I was unprepared for war. In other words, I didn't campaign and say, 'Please vote for me, I'll be able to handle an attack.'

In other words, I didn't anticipate war. Presidents--one of the things about modern presidency is that the unexpected will happen.

the unexpected will happen

意外なことが起きる

というのは、日常生活でよく経験していますが、しかし一国の大統領がこんなふ
うに言い訳がましく、開き直りともとれることを言っていいものか。

そして、やっぱり経済の話題。

Plenty of bad news there but the holiday shopping season kicked off last week with Black Friday sales UP from last year.

Black Friday

とは、感謝祭翌日の金曜日で、正式にクリスマス商戦のはじまりの日ですが、びっくりしたのは、メーシーズが4割もすでに値引きをしていて、朝5時から営業していたことでした。しかも、朝5時に何人もの行列が店の前にできていた、、、とはびっくり。朝5時に仕事にいくことはありますが。

それと、今年の特徴だそうですが、このブラックフライデー(黒字からきているそうです)はよかったとしても、あとが大変そう。去年はクリスマスまで32日だったのに、今年は27日と少ない上に、週末も一回少ないのだとか。

そうそう、もう一つ今日の注目のオバマ発言。

One of the dangers in the White House, based on my reading of history is that you get wrapped in 'group think'.

group think 集団思考

ですね。

これは先ほどとりあげた発言のすぐあとに続く言ですが、オバマ氏は歴史をよく読んでいるというのは確かなようです。

ここを、グループ思考

と、カタカナにしたらどうだろう、と一瞬考えましたがやはり「集団思考」がよいでしょうか。

カタカナにしたばかりに、もともとの意味のごく狭いところに限定されるという現象はよくおきます。

coordinated

コーディネートされた

こうすると、なんとなく洋服のコーディネートだけに限定されるような。

homeless

ホームレス

というと、家を失った難民、のイメージというよりも公園などにいついている「ホームレス」を思い出します。

このあたり、カタカナを使う上では考えたいところです。

2008年12月13日

通訳コンテスト

暮れもだんだん押し迫ってきたなか、とても嬉しいニュースです。
第二回名古屋外国語大学学生通訳コンテストにおいて、東京外国語大学通訳研究会に所属する、ドイツ語学科2年生の築野真紗子さんが優勝しました。
もう一人、参加の英語学科1年生の山成美季さんもとても健闘しました。

私が本学に赴任してすぐに、通訳の授業を受けた学生が何人か集まって通訳研究会をたちあげたのですが、昨年の特化生、石本さんの準優勝に続いて今度は優勝です。

午後6時に授業を終えてすぐに行きの新幹線の中で、内藤先生と二人で特訓し、さらに夜中2時まで特訓した成果がありました。

今回はテーマが多文化主義。
出された単語リストをもとに、二人のスピーカーの先生がそれぞれどんな話をするのか、予想しながら特訓をしましたがやはり本番のお二人の話には到底かないませんでした。
今回出場した学生にはとても勉強になったとおもいます。

また、名古屋外国語大学の浅野輝子先生がコーディネーターとしてたいへん尽力なさったことで、出場大学も2校増えて10校となり、出場学生は12名となりました。
350人もの観客が来ていたのも大きな成果でした。

このような形で学部の学生時代から通訳スキルを磨いていく場があるのは、素晴らしいことだと思います。
本当に浅野先生をはじめとする開催にご尽力された名古屋外国語大学の関係者の皆様に、深く感謝しています。

2008年12月16日

ABCワールドニュース

実は、実は、、、今日は結婚30年の日なのです。
朝、まずはいつものようにアンディの散歩に行きながらつくづく、今まで長い道のりをいっしょに主人とやってきたのだ、ということをかみしめました。
でもだからといって、今日の通訳の仕事が日ごろの通訳の仕事と違うということではないのですが、今日は今までを振り返るという思考モードにはいっていました。

そのせいかどうか、ABCワールドニュースにいってみると2番だったのですが、1番にきたのがニューヨーク州選出のヒラリー・クリントン上院議員が国務長官に就任後に空席となる議席に、キャロライン・ケネディが名乗りをあげる、という話題。
パターソン州知事に任命権があるものの、候補ととりざたされている多数のなかから、抜きんでているのがキャロライン氏では、というもの。
私のところでは、それを受けてのステファノプロス記者とのかけあいでした。

年齢はというと、ほぼ私とおなじ。

今までマスコミが嫌いで取材を避けてきた、というのに、今度ばかりはマスコミの前に姿をあらわしたのでここぞとばかりにとりあげられました。
批判的な見方をする人もけっこういて、有名人だというのであれば、J-Lo (ジェニファー・ロペス)だって有名人じゃないの、とcelebrity status 有名だから、あるいは和製英語的にいえば「ネームバリュー」があるからというだけの理由では、上院議員にふさわしくない、no qualification 資格がない、といわれていました。

あと、

Madoff scandal

が大きな話題。

友人やゴルフクラブの仲間までだまされていて、中にはフロリダ州のwaterfront 海沿い の豪邸まで手放さなくてはならない、という話まででました。

Ponzi scheme

と、ますますこのPonzi という人が有名になりそうですが、「ネズミ講のような投資」とするのが、新聞やほかのメディアでの定訳になっているようなので、それにならいました。まだまだこの話、あとをひきそうです。

2008年12月17日

CBSイブニングニュース

今日のトップニュースは予想通り、アメリカFRBが事実上0金利政策をとったというニュース。
いつも思うけど、トップニュースは予想もつくし他でも報道されているので、比較的安心して同時通訳ができるものの難しいのは、日本ではあまり報道されていないようなアメリカのローカルニュースで、しかもアメリカではたいへん一般に広く知られているようなニュース。
今日の例で言うとAmerica's Most Wanted というテレビ番組の司会者をしているWalsh氏、その番組のきっかけとなった当時6歳のAdam ちゃんの誘拐殺人事件が27年ぶりに解決したというニュース。
これはCNNのラリー・キング・ライブでもなんどもとりあげられた事件なので、内容を知っていたからよかったようなものの知らなかったら相当に立ち往生だったでしょう。
実は犯人はすでに獄中で亡くなった他の幼児に関係した犯罪者でした。
当時から疑いがかかっていたものの、警察の捜査ミスで証拠が失われたために決め手がなかったのだとか。
真相がわかってよかった、というものの本当に胸をふさがれそうなニュースでした。
こういうものは、通訳者としてもとても辛いです。

あともう一点はもう少し、不景気のなかとはいえ明るい話題。不況になるほど映画はthe great escape 大いなる脱出、とでもいいましょうか、興行収入があがるという話題でした。

ここでAndy Warhol I love Hollywood. Everybody's plastic.

という言葉が引用されたのです。

こういう場合、もしかしてplastic ⇒ plastic surgery

のことかな、と頭をよぎらないこともなかったのですが、いかんせん同時通訳。

「アンディ・ウォーホールが言っています。
ハリウッドは大好き、みんながプラスチックです。」

としか言えませんでした。

しかし、結果的にはそれでよかったのかもしれない。
このあと、キャスターコメントがこれでした。

Plastic can have the weight of gold.

ここも、先ほど「プラスチック」とそのまま言っておいたので、迷わずそのまま訳出。

「プラスチックは金の重みがある。」

どういう意味でこのプラスチックという言葉を使ったのかは結局、わかりませんでしたが、「人工的」な映画の都で冨を生み出す、しかもそれは景気停滞のときでも不況知らず、というメッセージが伝わったのだとしたらせめてもだったのかもしれません。

しかし、本当に同時通訳は面白いですが難しい。

2008年12月26日

トルコへの学会出張

2008年10月21日(火)

ついに出発する日。用意がなかなかできず、心苦しいけれども出来る限りをするしかない、といういつものパターン。トルコ航空の出発時間は12時50分。このところ空港にいくのにいつも利用している渋谷のエクセルホテル東急からのバス、時間的に10時につくのと11時半につくのしかなく、さすがに11時半では心配なため、10時につく予定の朝8時20分のバスを予約しておいた。 朝この時間はラッシュアワーのため予定よりも早めに着くくらいにしておかないと、井の頭線の混雑もかなりのものがある。空港へはさらに予定よりも早く9時40分に到着。同じバスにトルコ航空に乗るという乗客がほかにもいた。3時間前から受付なのでカウンターにいくと、お客のなかに日本人の姿はまったくなくて団体かと思われるおびただしいトルコ人とみられる人たちの列。それもおびただしい量のおみやげを買い込んだとみられる夫婦連れがめだった。日本への観光だったのかリュックをしょってスニーカーをはき、大量のおみやげを持っている。早く着いたおかげでチェックインもあっという間に終わった。出発が遅れているといぁ�Δ海箸如���ぢ時にゲートに行けばよいのがわかったので、12時に出国審査にいけばよい。まだ2時間ある。余裕をみて11時半に出国審査にいくこととしてその間、すっかりこのところおなじみになった空港のラウンジにいって新聞を読み、コーヒーなど飲み物を飲んで過ごす。トルコについて、基本情報を全然読んでいなかったので旅行客情報を読む。ゲートについたら、さらに出発が遅れていて、1時20分に搭乗案内ということだった。さらに遅れ、結局1時間近く遅れて着くことになったが、一つだけよかったのはすいていたこと。2人がけの席の通路側を予約してあったけど、誰も窓際の席にこなかったので二人分の席を占拠、ゆうゆうと食事をとり映画をみることができた。先日の北京出張のときは、いくら時間が短かったとはいえ、満席のうえ映画をみる設備もついていなかったのとはこの点はだいぶ違った。
トルコ航空はエアバス機、見慣れているボーイングとは若干違う。面白かったのは乗ってすぐにはじまったニュース。トルコ語のニュース、NTVというテレビ局の超美人の女性キャスターのニュースとBBCの男性キャスターのニュースだけど、いずれも字幕付。そういえば、3年前にタンペレであったFITで、飛行機の中での映画字幕をつくる仕事をしている女性の発表。スペイン語字幕の作成者だったがそのときは飛行機の中で上映する映画の字幕とまで、用途を特定した仕事があるものかと思っていたけど、これで謎がとけた気がした。ニュースはいずれも、トップは金融危機への対応策でブッシュ大統領のスピーチのサウンドバイトがでてきたりして、ここはトルコ語がわからなくても英語の字幕があれば何の話かすっかりわかる。面白かったのは、日本では日本が国連の安保理非常任理事国にまたなったのを大きくとりあげていたが、ここでもトルコが非常任理事国になったのが大きなニュースになっていたこと。それが英語字幕でtemporary UNSC member となっていた。意味はわかるがNonpermanent member というのが普通だろう。それと、先ほどトルコの基法�楙霾鵑鯑匹鵑巴里辰燭里蓮∈�了笋汎韻固�陲破瓦�覆辰織肇襯涯ο孫餬�颪留冤坤▲織船絅襯�留撚茲�遒蕕譴燭里髻��纐纈�閼�鼈阨趙�癆竏��という女性のサウンドバイトが字幕にあったこと。これはsee でしょうけど。もちろんこれも意味はわかる。
他、映画はマンキューソ先生推薦の「スピードレーサー」(日本のマンガ、マッハゴーゴーゴーの映画版)があったので、思わずみた。上海にいくときに「カンフーパンダ」をみて面白かったのと同じくらい、これは印象的だった。日本のマンガが下敷きなので、なんとなく日本的要素がそこかしこにとりいれられている。CGを使って可能となった映画で、しかも筋は企業の買収で株価をつりあげるという思惑がからんだ企業犯罪もの仕立てになっているので、昔子どものころみたあのマンガとは全然イメージが違ったけど、楽しめた。次に「ナルニア国物語」を途中までみたところで、さすがに眠くなって寝る。食事はトルコらしいな、と思ったのは、最初にでた食事のときにトレイに置かれた紙に「材料に何も魚を使っていない」と明記されていたこと。12時間50分の旅を終える直前にでた食事は鶏肉だったけど、こちらのトレイにも同じ紙がおかれていた。トルコ語はまったく理解ができないけど、白ワインをもらったときにラベルにwhite dry wine と書かれた英語といっしょに書かれていた文字、sek がdry にあたるのだけはわかった。イタリア語で��黼窿�ぢフランス語で secで、アメリカのSEC証券取引委員会とたまたまフランス語ではおなじスペルだけど、これと同じ名前のクラブがかつて六本木にあったのまで、連想で思い出した。
さて、無事に空港についたら夜8時半を回っている。入国審査はいたって簡単なのに拍子抜け。スイスからの別の便と一緒になったので入国審査のところだけは多少混雑していたけど乗っている人が少なかったからか、荷物はあっという間に出ていた。出口を出てまずは両替。その後、同じホテルに泊まる予定の同じ会議での発表者といっしょに夕食をといっていたけど、もうこの時間では無理なので先に行ってくださいと電話だけはせねばならないと、両替のところで電話の場所を聞くと「隣の郵便局で」と言う。え、郵便局がこの並びにあるのかと思ったらまさに銀行の両替窓口の3軒先がPPTで後払いOKといい、電話をした。そこで、空港バスに向かおうとしたらそのとなりのhotel shuttle service という係りにつかまる。胡散臭そうなのでやめようとも思ったけど、もう遅い時間出しミニバスで目的のホテル、チハンギルまで連れて行くという。今日すでに会議に出る予定の人を何人か送っている、ともいうし、manager と称する人物一応英語がちゃんと通じるので、ここは知らないところで一般のシャトルに乗り降りてから迷子になっても困るし、と思い��修離潺縫丱垢砲靴拭�曠謄襪妨獣六���碓時10分前に到着。やはり実は到着が遅れていたというSさんと電話で話し、明日の朝8時に朝食をいっしょにして9時にタクシーを呼び一緒に会場のボアジチ大学に向かうということで、電話を切った。
部屋は前からAA研の黒木先生や、トルコにいまいる林先生からのおすすめで「海のみえる部屋をリクエストするといい」と聞いていたのでそのようにリクエストしてあり、確かに2階ながらボスポラス海峡がみえる部屋。バルコニーに出られるようになっている。幸い季節的に寒くもない時期なので小さなテーブルといすが置かれたバルコニーにでてみる。ボスポラス橋にこの時間でもかなり車がとおり、にぎわっているのがみえる。長旅で日本なら午前4時という時間。ここでも変わらないのがCNNの放送。CNNでマタサラ・ペイリン氏へのインタビューのことなどが報じられているのをみてお風呂に入って、現地時間12時に休む。

2008年12月28日

CNNヘッドラインニュース

今日がNHKでの放送通訳仕事おさめでした。

年末に近づくと、海外の放送局も今までに取材してきたレポートを放送したりしますが、
今日担当したレポートもちょっと前につくられたものでした。
ITVニュースの制作したイギリスの自閉症児治療にレゴが役立つ可能性を指摘したものです。

ただ、「レゴ」という商標は放送ではいえないので、
組み立て式おもちゃなどと言い換えました。

今日、このレポートを通訳しながらあらためて思いました。

放送通訳で「情報がでてくる順番」を尊重し耳で聞いてわかりやすいようにしようとすると
「文章の組み換え」をしたほうがよい場合があるとおもいます。

しかし、全部が全部ではないのです。どういう場合にそうなるかを例をあげます。

自閉症治療にレゴが有効ではないかと考えている科学者と医師の話している部分
です。まず、科学者についての紹介の文章から。

Gina Gomez de la Cuesta has done a research project which shows that
Lego therapy helps young children with autism develop their social skills.

放送にでた私の通訳です。

ジーナ・ゴメス・デラクエスタさんがかかわるプロジェクトでは、
組み立て式おもちゃが自閉症児の社会性の発達を促進する効果が示されています。

情報が出てくる順番

つまり、科学者名 → かかわっているプロジェクト →組み立て式おもちゃ →自閉症児 → 社会性の発達 

と順送りに訳し英語の流れにしたがって文章を切らずに続けています。

これを、
which shows that

関係代名詞のところでいったん切って訳すとどうなるか。

ジーナ、、、プロジェクトにかかわっています。

このプロジェクトは示しています。

that 以下を独立して訳すと、「組み立て式おもちゃを使う治療法は幼い自閉症
児の子どもが社会性を発達させるのを助けるものです」

となります。

科学者がリサーチプロジェクトにかかわっている

リサーチプロジェクトの内容はこうだ

と、二つに分かれるとつながりが耳で聞いていた場合、すぐにはよくわからないのではと判断しました。
効果の内容についてもあまりよくわからない感じがすると思ったので、
あえて英語で情報が出てくる順番に沿って日本語の文章を組み立てました。

ですが、英語の文章どおりに訳しても問題ないと思ってそのままにしていることもあります。
このすぐあとに続く科学者の発言です。

'The aim of Lego Club and Lego therapy is to get the children to practice working together and building social skills.

So rather than building their work on their own, they will build a Lego model in a group, in a team. It's a real tool.'

放送に出した訳出です。

「この治療法の目的は子どもに協同作業をするよう働きかけて、社会性を身につけさせることにあります。
一人で遊ぶのではなく、グループやチームとして一つのものを作り出せるのです。
本当に役立つツールです。」

何も順番は変わっていませんが、そのまま日本語の文章にしてわかりにくいこともなさそうです。

それともう一つこの日の放送からの例です。

Mike Fitzpatrick という自閉症の息子を持ち、また自閉症治療についての著書もあるGP(開業医)の発言です。

'Well, it certainly seems to offer considerable potential for children with autism.
And, they particularly offer the scope for interaction and social participation - things that children with autism find most difficult.'

「この方法は自閉症児支援の可能性を開くとおもいます。特に協同作業や社会参加といった自閉症児にとって難しい行動をひきだす方法を提供します。」

と、ここでは順送りに訳してはいません。
情報をまとめてわかりやすくするようにしました。

今年も、この仕事が最後でしたが

「どうしたら正確でわかりやすい聞きやすい放送通訳ができるのか」

毎回、考えさせられます。

時差通訳ですとこのように考える時間がありますが、同時通訳だとありません。
その場合には、いちばん最初に出した例のように

情報の出る順番をそのまま守り日本語で伝える文章構造に即して、情報を組み替える

というやり方を守って訳出するのが、記憶にかかる情報負担も少ないしうまくいくように思います。

と、今年も試行錯誤で年が暮れていきます。

2008年12月30日

誕生日

生まれたときからあわてていたのね、とよく言われますが、
年末のこの忙しい日に生まれました。
今はお正月といっても大して特別に用意をしないですませようと思えばすませられますが、
私が生まれた頃はそうではなかった。
きっと母も寒い台所でお正月の用意をしていて大変だったのだろうと思います。

両親も元気で隣に住んでいますし、愛犬アンディも12歳になりましたが元気です。
年齢的には、父と同じくらいの高齢犬ですが散歩をせがみ毎朝、毎晩お散歩です。

いいお天気の今日、アンディといつもよりもゆっくりと朝晩のお散歩をしました。
近くでも高齢犬が増えていて、驚いたのは15歳というメスのゴールデンにあったことと、
乳母車に乗った犬にあったこと。
ご夫妻が日本犬を乳母車に乗せて散歩させていました。もう足が弱っているのでしょう。

ほか、今日変わったことといえばローストビーフをつくりました。

肉大好きな長男と一緒に、サラダ、それに近所に住むイタリア時代からの友人にもらった自家製ローズマリーを使ったポテト料理、赤ワインではなく白ワインと味わいました。

これもイタリアのときの友人に勧められて買ったのですが、Verdicchio というイタリアのAncona の白ワインです。
うちで過ごした貴重な時間でした。

2008年12月31日

2008年の回顧

毎年、この日に今年一年を振り返っています。
今年あったこと。大学での仕事から振り返ります。

1.「即戦力通訳者運営のための高度化プログラム」

今年も本当に多くの方のお世話になりましたが、何と言っても大学でのGPプロジェクトの運営がいちばんの大きな仕事でした。
正確には大学院教育改革支援プロジェクトというものです。

この模様については次のサイトでみられますので、ぜひみてください。

http://www.tufs.ac.jp/st/club/interpreter/

1月に「大学から通訳者になる」というシンポジウムをKYトレードの岡野さんと一緒に開催しました。

今までに出なかったような話も含めて、貴重な話が伺えたとおもいます。

このプロジェクトに関係して、3月のロシア、パリ、カナダへの出張、7月はオーストラリア、
8月はオリンピック直前の上海、10月にトルコのイスタンブールに行きました。

他にも会議通訳の仕事で、オリンピックから一ヶ月たった9月に北京に行ったというのもありましたが、
今年はプライベートな夏休みはついになしでした。

第一にあげるとしたらこのプロジェクト運営でしょう。
多くの方々に理論と実践の両方の面にわたり、このプロジェクトに力を貸していただいて、
本当に感謝しています。

実習も数多く実施させていただきました。ひとつひとつ、たいへん思い出深く貴重でした。
講師の先生方、本当にありがとうございます。

特にアフリカ関係の5月の実習は、モザンビーク元大統領講演会の同時通訳をはじめ
学生もいくつものイベントに参加させてもらいました。

あらためてこの場を借りてお礼を申し上げます。

2.通訳コンテスト

東京外国語大学の通訳研究会が運営したもの、また浅野輝子先生がコーディネーターとして
名古屋外国語大学でおこなわれたもの、またKYトレードの岡野さんが運営された初の同時通訳コンテスト、
いずれもレベルが高いものでした。

大学生のうちから通訳を勉強している人が増えてきているのがよくわかります。
今後ともますます、多くの人がチャレンジしてくれることを願っています。

3.放送通訳

日本での事件よりも世界での動向に詳しくなりますが、なんといっても今年のハイライトはアメリカ大統領選挙。

同時通訳者の立場から、ということで予備選の段階からヒラリー氏やオバマ氏、
またマケイン氏のスピーチについて発言を求められる機会も得られた一年でした。

日本テレビの番組ニュースJAPANでは、学生がディベートを評価している様子の取材もしていただき学生にとっても貴重な体験でした。

3年ぶりの「英語でしゃべらナイト」出演とBS「おはよう世界」の「世界の扉」に出演させていただいたのもこの選挙があったからです。
そういう意味で特別な一年でした。

世界のニュース、今年の5大ニュースを私なりにあげてみます。

1.アメリカ大統領選挙
2.アメリカ発の金融危機
3.インド、ムンバイのテロ
4.中国オリンピック
5.中国の粉ミルクのメラミン汚染ー食の安全への懸念高まる

かつて、インドに住んでいたのでムンバイのテロは関心を特にひかれました。
ニューデリーにあるオベロイホテルは、よく行っていたホテルです。
きっとムンバイのオベロイホテルも、日本人も多くいくホテルだったのだろうと思いました。

4.朝日ウィークリーのコラム連載

今年4月から、隔週ですが、第一週と第三週に「ニュースで学ぶ基本単語」を連載しています。
放送通訳の仕事をしていて実はこんな簡単な単語でこんなことも言える、とあらためて気づくこともあります。
仕事をする中でみえてくるものの一端を紹介できたらいいなと考えています。

5.通訳日誌

最後に、今年の年末で通訳日誌の管理人さんが交代となったことをお伝えします。

サイトを移転し通訳日誌は続けますが、通訳日誌を始めることができたのはひとえに管理人さんのおかげです。
この日誌をはじめたのは私にとって本当に画期的なことでした。

心からお礼を申し上げて今年の締めくくりとします。

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