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2008年11月 アーカイブ

2008年11月02日

BBCニュースナイト

アメリカ大統領選挙がいよいよ大詰めとあって、BBCニュースナイトも今日はアメリカ大統領選挙の特別番組でした。前半は両陣営の近況などを伝えるもので、オバマ候補の演説から「最後の一週間は、一分、一秒たりとも歩みをとめてはならない」というのを紹介したりしていました。また、CNNの番組でもそうですが、BBCもマケイン候補は非常に厳しい立場に追いやられており、オバマ候補が勝つのは規定の路線というふうにとりあげています。
ここでも「配管工のジョー」はとりあげられており、なにやら、選挙戦終盤においてすっかり主役となったのは明らかにこの人でした。

後半がちょっとユニークな視点でした。

land of the free 自由の国、アメリカが

land of the terror 恐怖(テロ)の国

に変わった契機は9.11として、アメリカ大統領選挙を映画や音楽を含む文化の面からとらえようとする試みでした。カントリーミュージックの分野で大きな出来事としてディクシーチックスの発言、「アメリカ大統領がテキサス州の出身であることを恥ずかしく思う」というのをとりあげたり、マイケル・ムーア監督のブッシュ批判の映画をとりあげたりしていました。

さあ、日本時間で結果がでる5日まであと3日です。
4年に一度の選挙、同時通訳で伝える同時通訳者としても張り切っています。

秋の味覚

秋の味覚といっても、今日は伝統的な日本の味覚とちょっと違ったものも味わったという話題。 今日はNHKのそばで、地方物産展をやっていたのでついつい、帰りに寄るところがあるというのに、美味しそうなみかんを一袋買った上、見事なさつまいもがあまり美味しそうだったので、一本100円というのを思わず3本買いました。売っていた人が「一番太いのをあげるね」といっていたのがまさにそのとおりで、特に太くて大きなものばかり3本、いれてくださったので最初に持ったときからずしりと重く、歩くほどに重さが肩に食い込んで、、、でしたが、がんばって持ち帰りました。どうやって食べようかと迷いましたが、いちばんオーソドックスな「ふかしいも」としました。本当なら、手をかけてスイートポテトとまではいかなくても、蜂蜜とゴマを加えたしゃれたデザートを作りたかったのですが、そこまではしませんでした。

しかも、今日はこれだけではなかったのです。原宿駅の近くで

海外のハンバーガーブランド日本上陸

という葉書をもらい、物見高い私はついつい、買いにいきました。

DOUBLE QUARTER POUNDER with cheese
QUARTER POUNDER with cheese

この二つのセットがあり、それぞれ600円と500円でしたが、どうせならとダブルのほうを購入。

これまた結構ボリュームがありましたが、しっかりといただきました。
アメリカ的ジャンクフードも決して嫌いではない私にとって、これはご馳走だったかも。

天高く馬肥ゆる秋

と、なりそう。

2008年11月05日

大統領選挙開票

今日は、大統領選挙開票にかかわる放送同時通訳で、明け暮れました。

選挙報道について、特徴的だった言葉を二つ、ご紹介しましょう。 ABCワールドニュースの選挙開票で出てきた言い回し、Dr.Phil moment.

Dr.Phil というのは、CNNのラリーキング・ライブのゲストとしてもよく出てくるコメンテーターで、カウンセリングを担当している人です。

問題点について検討して反省する、というような意味で使うようです。
選挙開票では、敗北の見込みが強まった共和党について「何が敗因だったのか」検討してみよう、というようなニュアンスで使われていました。

そういえば似たような言い方で、Polyanna moment という言い方を思い出しました。

トルコに学会出張したときに、トルコ語の新聞で金融危機について、トルコの財務副長官は「楽観的な見通しをしている」というのを伝えるのにこの言い方が使われていました。

ポリアンナ(昔、私が読んだ村岡花子さんの訳ではたしか「少女パレアナ」)は、アメリカ人らしいというか、何でもものごとの明るい面をみることのできる少女、というところからきた言い回しです。
それがトルコ語でも同じような意味で使われているのを知って、ここまでグローバルな言い回しになったのか、と感慨深いものがありました。

選挙報道に話をもどします。

もう一つ、ブースにはいってから同僚通訳者とこれが出たらどう訳出しようか、と相談したのがこの用語。

ground work

フットボールの用語であるようですが、選挙関連では「人海戦術」といっていいような意味あいで使われていました。

オバマ陣営に顕著でしたが、大量に選挙運動スタッフを投入して、戸別訪問をおこなったり電話作戦を展開したりして支持を訴えた、というもの。そこは「資金量」に物を言わせたといってもいいでしょう。

NHK衛星放送では、4チーム(一組3人)の同時通訳者が交代で、朝9時から5時まで選挙開票についての報道を担当、ABCニュースの特別番組を同時通訳しましたが、13時くらいにすでにNHKではオバマ勝利の情報がはいった、とわかりました。ちょうどブースを出た直後だったので、残念ながらABCニュースの同時通訳では、この決定的瞬間を伝えることはできませんでしたが、やはり4年に一度、しかも初めての黒人大統領が誕生するという緊迫感のうちに仕事をした、印象深い仕事でした。

2008年11月06日

CBSイブニングニュース

the day afterという見出しがついていたので、もう予想はつきますが、大統領選挙の結果がでてどうなったのか、という特集だとわかります。 大統領に決まって、みなが得る教訓をえるのだろう、

promising delivering are two different things

というのがキャスターの弁でした。

選挙戦の間に「約束」をしてきたオバマ時期大統領ですが、それを「実行」にうつすのはたいへんなことだ、ということですね。

それと訳しにくかったのがこの言葉。

a more perfect union

「より完璧な同盟」、といってしまってから「より完璧な合衆国」

とすべきだったと気づきました。

同盟というと、アメリカの国内のことではなくて何か違う国との間の約束を思わせます。

それとびっくりしたのが、マイケル・クライトン死亡のニュース。
ER(緊急救命室)もこの人だったのですね。

「ジュラシックパーク」と、あと私の記憶に強く残っているのは「ディスクロージャー」でした。もともとが医師で、そのあと作家に転進した人だったのだ、とあらためて気づきました。

レーラーニュースアワー

さきほどのCBSイブニングニュースのリベンジ?というわけでもないですが、ここでもまた、でてきました。 オバマ時期大統領の演説のなかの a more perfect union

「より完璧な合衆国」と今度は訳しました。

今日は、ラウンドテーブルディスカッションで出てきた歴史家の発言から、多く学びました。

アメリカの歴史では、一般名詞を大文字で書くことで歴史の特定の時期をあらわしている表現がいくつかあります。

有名なところでは、

Depression 大恐慌
Prohibition 禁酒法時代
Segregation 隔離

今日もうひとつ、学んだのが

Reconstruction レコンストラクション南北戦争後の南部の合衆国への再統合期

で、おなじく最近、よく出てくる表現

ジム・クロー法

こう呼ばれた隔離を正当化した法が出来て、レコンストラクションの時期が終わった、そして公民権運動がいわば第二期のレコンストラクション、そして今、さらに40年後を第三期のレコンストラクションといえるのでは、というのがブランダイス大学のPeniel Joseph 先生の意見でした。

また、これは私の担当したところではなかったのですが、今日印象的な詩のような表現がでてきました。

ある黒人有権者がインタビューのなかで答えていました。


Rosa sat so Martin could walk Martin walk so Obama can run and run he did and win he did

ローザとは、バスで座席を譲らなかったローザ・パークス、マーティンとは「私には夢がある」のマーティン・ルーサー・キング牧師ですね。

英語でrun は走る、と立候補する、と両方の意味があるからこういう言い方はとても有効ですが、訳してしまうとそういう面白さが消えてしまう。

まあ、そこが翻訳の限界です。
sit walk run

と、基本単語の動詞を上手く並べています。

2008年11月08日

世界の扉

ひょんなことから、NHK衛星放送の朝のニュース番組「おはよう世界」の中のコーナー、「世界の扉」に出演することになりました。 きっかけは、11月5日の大統領選挙の生同時通訳。ブースのなかで同時通訳者どうしで「ブースの中の同時通訳者のおしゃべりの中継なんて、やったらけっこう面白いかも」と内輪話をしていたのを、聞いていたディレクターの方が、キャスターに提案してくださって、急に実現の運びとなったもの。

昨日の昼前に急遽、おこなわれることになりました。

提案してくださったディレクターの方、またごいっしょさせてくださった先輩、それにキャスターの方々、本当にお世話になりました。

おかげさまで本当にいままで2年間近くにわたった大統領選挙での同時通訳をふりかえるとてもいい機会を得られました。

今朝はいったオバマ次期大統領の、大統領に決まってから初めての記者会見の模様からも一部、時差通訳をすることになり、15分くらいの予定のなかで、いままでの印象的なスピーチのVTRもあったりしたので、時間的にも準備のうえでもきわめてタイトでしたが、それがこの短い間に番組のコーナーとして成り立ったのは、ひとえに優秀なスタッフのみなさんのおかげです。

本当に今回のこの仕事も、通訳者冥利につきる仕事でした。

皆様にこの場を借りてお礼を申し上げます。

それと内緒話をするというのであればいいたかったことが二つあったかな、といううち明け話をいまさらながら、言いましょう。

1.今回、民主党が勝てなかったら「どうする民主党」と詰め寄りたくなるくらい、今度は現職の大統領も副大統領も出ていないのだからしっかりしてよ、民主党とおもいながら見守っている一通訳者は思っていたのでした。

2.ブッシュ大統領のいい間違い、シンプルすぎる発言をどうやって大統領らしく言おうか、と苦慮した経験があれば、「ブッシュの時代が終わってほっとした」と思っている人が多いでしょう。

たとえば、もう古い話になりましたが、サダム・フセイン元大統領を非難する言い方として、

He tried to kill my dad.

訳しようによっては、
「あいつは、うちの父ちゃんを殺そうとした。」

では、戦いを始めようとする大統領らしい感じになりません。

「フセイン大統領は父を殺害しようと企てたのです。」

あるいは、

「父を亡き者にしようと図ったのです。」

でしょうか。

ですが、大統領が変われば放送通訳者の仕事が楽になるとも思えないのです。

今度オバマ大統領になると、シンプルながらも感動的な言葉をどう本人の意を完全に汲んで、伝えていけるのかというところでさらにさらに、チャレンジです。

2008年11月13日

BBC6/10

やっぱり、BBCらしいと思えるのは王室関係のニュースがはいることでしょうか。 トップのニュースはイギリスでの経済対策で費やされましたが、そのあとに今度の金曜日、14日に60歳を迎えるというチャールズ皇太子についてBBCが一年かけてドキュメンタリー番組を制作したこと、そのなかでチャールズ皇太子は議論をよぶような問題に対して自分が支持している問題には積極的に発言していくことを言っていました。

さらに、今日ニュースになっていたのは、この皇太子の姿勢に対してエリザベス女王が支持を表明したということです。

この言い方をどう訳出するか、これを考えました。


in a rare public statement


公の席の発言としてはめずらしいことですが、


としましたが、
rare

めったにない、
めずらしい

ということですね。

形容詞プラス名詞ですが、やはりここは動詞プラス副詞がふさわしいかなとおもいました。

2008年11月19日

CNN

エマヌエル?はてまたエマニュエル?

と、こう考えたのは表記の問題。
大統領主席補佐官にRahm Emanuel 氏が決まりましたが、はてこの名前はなんと読む?
ラームとラム、両方とも使われています。日経新聞はラーム、朝日新聞や産経新聞はラム。

名前のほうは、グーグル検索でヒットが多いのはエマニュエルでした。

さて、この名前をみて思い出すのは、、、
一世を風靡した「エマニエル夫人」。こちらはいちばん多いのは「エマニエル」でした。
こう書くと、年月の流れを感じさせますが読者のなかにはこの有名映画を知らない人や、これで一躍有名になったシルビア・クリステルを知らない人も多いのでしょうね。

オバマ政権の人事がだんだん固まりつつありますが、一つ言われているのは、

hit the ground running

の人材が求められているということ。

これはどう訳す?
即戦力

でしょうね。

これをみて、おおそうか、だったらいつもどう訳出しようかと思っている「即戦力通訳者養成」というプログラムにもこの訳出が使えないか、とおもいましたが
うまくキャッチフレーズにはできないので、無理。

今日のニュースで印象的だったのが、黒人の議員があらためてオバマ次期大統領選出について語っていたこの言葉。

These hands that I used to pick cotton now helped to pick a President

pick の掛詞であるのが訳出が難しいですが、次のようになるでしょうか。

かつて木綿を摘むのに使ったこの手を使って、大統領を選出したのだ。

また、今日のブレーキングニュースで入ったのが公聴会におけるアメリカ自動車大手三社トップの証言。

面白かったのがキャスターのリード。

they are car salesmen afterall

伊達に自動車のセールスマンをやっているんじゃない。

といったニュアンスでしょう。

政府援助なしに自動車産業を放置すると経済全般に悪影響が及ぶか、を訴えにきて、さらにデトロイトが崩壊すれば、アメリカの失業率が10パーセントに近づく、といっていますが、はて、いま懐が苦しいアメリカ政府からお金を引き出すこと
ができるかどうか。

250億ドルのつなぎ融資を求めています。

そこで、キャスターのコメント。これも何とも訳しづらい。

The US bailout seems to be turning into a 700 billion dollar Thanksgiving turkey that lawmakers can't decide how to carve.

アメリカの代表的なごちそう、
turkey 七面鳥を切り分けるのは、

cut

ではなく、

carve

であって、食卓で七面鳥を切り分けるのは一家の長である男性の役割とされています。

これを踏まえてどうやって訳したらいいのか。
はたと考え込みましたが、こんな具合でどうでしょうか。

アメリカの金融安定化法は7000億ドルの価値のある感謝祭の七面鳥のごとくであって、議員はどうこれを配分したらよいのか、考えあぐねています。

日本語だと「配分」でまあ、七面鳥と助成金の両方に使えるでしょう。

2008年11月20日

ABCワールドニュース

冬時間になり、同時通訳と時差通訳の両方でこの番組を通訳したのは今日がはじめてでした。
そうなって、いちばん難しいのは固有名詞です。

ニュースは正確性が第一、そのためには固有名詞(発音も含めて)を間違えないでしかも、わかりやすく伝えるのが大事なことですが、冬時間になると時差通訳までの時間が短くなり調べる時間があまり持てません。

最初のほうは日ごろ追っているニュースなので、それほど訳語の選択に迷うこともないのですが、医学ものや「今週の人」のような話題でいままでの歴史から題材をとったものの場合には、日ごろ話題にあがっていないような固有名詞や日本の新聞で出ていないようなことがあがってくることがあって、むしろそういう場合は同時だったら正確に訳出できない、と立ち往生ではないだろうか、と思う場面があります。

たとえばTARP

Troubled Asset Rescue Program

これは、金融安定化法のことです。
訳し方は、「金融安定化法」「金融支援法」など、いくつか報道機関によってバリエーションがあるようですが、いずれにしても7000億ドル規模の支援策パッケージのことをさします。

不良資産を政府が買い取って、銀行に資本を注入するのが柱ですね。

これは「タープ」とニュースで発音されていることが多いですが、このように日ごろ追っているものは、わかりますのであまり問題はありません。

今日は2番目でしたが、時差になってどう訳すのかというので、時間がないなかでも調べた単語が二つありました。こういうときにはインターネットが便利だなあ、インターネットがなかった時代はどうやって通訳をしていたのだろうと思わず考えます。

アメリカ最近、病院で病原菌に感染して死亡する例も増えているとのニュース。
c-difficile

これは、主として腸の感染症をひきおこす「スーパーバッグ」とも言われる耐性のある病原菌の名前。

発音を聞いていると シーディフィシール、であってフランス語だったら、「si difficile」  とっても難しい、という意味と同じになってしまうなあ、などとぼんやりと思いましたが、日本でそういっているのか?この同じ発音で大丈夫なのか、ネットで調べました。

専門誌の記述でも、c-difficile になっていましたが、やはり最初は c のもとの単語を一度はいったほうがよいか、と判断して、Clostridium difficile
クロストリディウム・ディフィシル

と、最初は言いました。

そして今週の話題の人としてとりあげられたホロコーストを生き延びた人の話。

ホロコーストを生き延びてあらためて強制収容所を訪れたこの人。

he became free

自由を見出した

というのが、ニュースの前の説明部分にでてきました。
そういえば、確かアウシュビッツ強制収容所の門には

「労働は精神を自由にする」

という文句が書いてあった、というのを思い出しました。

といっても、毎日たくさん働いていてもちっとも私の精神は自由になったとは思いませんが、、、

このfree は「自由」ではなく、「開放」という訳語のほうがよかったのだろうか、とあとで考えました。
どちらだったのでしょう。


出だしにでてきたのがこの言い方。

Cristal Nacht

これはどうやらドイツ語らしい響き。

英語でさらにチャーリー・ギブソンがNight of the broken glass

と、続けています。

インターネットでひくと「水晶の夜」とでていてちょうど、ナチスがドイツ全土のユダヤ人の住宅などを襲撃、放火した10日未明のことから70年たった、ということでこの生存者が話題にとりあげられたのでしょう。
砕け散った窓ガラスが月のあかりに照らされて水晶のように輝いたからこう呼ばれたというのです。

さて、問題は、チャーリー・ギブソンがいっている

Cristal Nacht, the night of the broken glass

これをどう、時間におさまる程度の訳出にするか。

考えた末、

「水晶の夜、割れた窓ガラスが月明かりに輝いたあの晩から」

としました。説明はいれたいものの入れすぎると、どうしても時間内にはいりません。

さて、この日はもう一つ、こんなちょっとしたニュースがありこれは楽しみながらどう訳すかを考えました。

今度は発音、読みの問題です。

Laughter is the best medicine.

このリードではじまりました。

「笑いは最高のくすり」といいます。

心臓学会で、音楽を聴くことも笑うのと同じく健康によいという論文が出されたという話題でした。

Music increases blood flow, which is a key indicator of he heart's
health.

このblood flow

これを何と訳すか、考えました。

血流  けつりゅう
血行  けっこう
血の流れ  ちのながれ

視聴者が耳で聞いてわかりやすいのはどれだろうか。

医学用語だったらおそらく、最初に思いついた「血流」だろう。それに耳で聞いても多分、これで大丈夫では、と思い最初に思いついたこれを使いました。

あと、さらに問題は訳出のしかたとして考えられる次の2パターンです。

1.音楽は血流を増大させますが、血流は心臓の健康状態をよくあらわす指標です。

2.音楽は心臓の健康状態の主要な指標である血流を増大させます。

そして、実際に血流が音楽を聴くことで増加しているというのが論文の趣旨だったそうなのです。

迷った末、1を採用しました。耳で聴いた場合出された情報の提示順になっているほうがわかりやすいのではないでしょうか。

最後の締めの文句はこうでした。

So kick back, turn up the volume and stay healthy.

ゆったりと、音楽の音量をあげ健康でいましょう。

と、ここは「音楽の」をあえて足しました。

そう、こんなふうにゆったりと音楽を楽しむ余裕を持ちたいものです。

2008年11月21日

日経CNBC

今日、とまどったのは次の二つのイディオム。ニュースではなく識者とのインタビューのなかで出てきた言葉だが、シティが分割されて売却されるかもしれない、などというニュースのなかで、株価が5ドル以下、こういうニュースのなかで猫を使ったイディオムはそれだけで、ほほえましく感じてしまう。
a dead cat bounce

一時的な株価持ち直し

とすればいいでしょうか。
ここまで株価が下がるとこのあと回復するにしても時間がかかる、という見方になってきました。

次はlet the cat out of the bag

一時的なもちなおし

死んだ猫でもうえから落とせば一時的にはねあがる、というところからきたらしい。
とでも言えばいいでしょうか。

次に
spill the beans 
と似たような意味で、「秘密をばらす」ということ。

Cat is still in the bag

と、このニュースでは使われていたので「まだ秘密はばれていない」という意味なのだろうか。

2008年11月24日

ABCジスウィーク

レーラーニュースアワーと違って、この番組は字幕がでないため、放送後にトランスクリプトが発表されていない場合は、細かい固有名詞など音で聞いて確認しなくてはならず、知識の豊かなジャーナリストなどがゲストの場合には、調べるのに相当の時間がかかります。 今日は、討論三つを担当しましたが、この番組、土曜日の夜に放送されたのを日本で月曜日の昼間に放送しているということで、トランスクリプトがでてないラウンドテーブルディスカッションでいちばん、苦労しました。

私が担当したのは、ニューヨークタイムズ紙のデービッド・ブルックス氏。
オバマの閣僚任命、自動車業界の支援策を含む景気対策が主なテーマでしたが、固有名詞の点で調べるのが時間との競争でした。

1.Henry Hopkins

They are probably reading Henry Hopkins a lot...

と聞こえたのですが、オバマチームがおそらく参考にしているだろうというこの人物、調べてみたらニューディール政策のときの補佐官。
きっと、知っている人にとってはなんでもない知識なのでしょうけど、まず音で確認してから背景を調べてこの人物であっている、という確信を得る作業をしました。

2.It's actually very hard to spend 700 billion dollars quickly. If you've got a tiddlywinks Hall of Fame they're going to fund that, they're going to fund everything.

と、これはお金をばらまく景気対策への批判。tiddlywinks というところが、正しく聞き取れたかと思い、何度も何度も確認しました。

しかし、結局は

正しく聞こえたか 
音で単語を確認
単語を辞書で調べる
意味を考える

このプロセスなのですね。正しく聞こえなかったらなんにもなりません。

tiddlywinks は「ゲームの名前」「くだらないことの代名詞」などがありましたが、そのあとに「殿堂」などと続いています。

結局、いわんとすることは「くだらないゲームの殿堂をつくろう」という話にとびつくくらい、公共対策は金のばらまき、

ということなのだと思いますが。

3.If we are going to have an auto czar, who is going to be smart enough to recognize which green technology he is going to use, he is going to be designing carburetors.

carbulator というスペルだと信じ込んでいて、スペルチェックのおかげで
carburetor

であるとわかるまでに、ちょっと時間を要しました・

さらに日本語で言うと自動車のキャブレーターであるというのに、気づくのにしばらくかかりました。自動車部品であることはわかったのですけどね、、、カタカナ語はむずかしい。

4.That is the danger that we will be starting to run the economy from Washington.
The least political process is the way to go and Chapter 11 was designed for that.

Chapter 11

連邦破産法のことですが、結局、ブルックス氏は政治の介入に反対のことがわかりますね。

というわけで、今日もいろいろと調べることにかかりきりでした。

2008年11月25日

CNNj

三連休明けの今日、予想通り話題はオバマ次期大統領の経済チームの発表と、シティグループに対する救済策でした。

たしかに、トーマス・フリードマン氏もいっているように、we seem to be in a deeper , darker hole

ますます暗い、深い穴にはまっているかのようです。
オバマ氏はblank check 白紙小切手はださないといいつつも、景気対策を前倒しにおこなうことへ、傾きつつあるようですが、とても気になるのが「期待過剰」。

キャスターは、あたかも

Sun will come out and Angels will sing

太陽が照り、天使が歌う

とみなが期待しすぎは禁物といっています。
もうひとつ、面白かったのが政治チームとの座談会のなかで、あるゲストが「貧しい大学院生時代に、シティにクレジットカードを無効にされた」恨みがあるからね、と冗談めかしていったことに対して、今日はウルフ・ブリツァーのかわりにキャスターに入ったマイルズ・オブライアンが言ったこの言葉。

Justice comes when you are patient.

忍耐強きものに正義が到来する。

まあ、違う言葉でいえば「待っていればものごとは公平になる」ということでしょう。
これは真実だとおもいます。
まぐれで、つきが回ってくることもあるとは思いますが、実力がなかったら一回きり、ですから。

それともうひとつ興味深かった話題が、ホワイトハウスのファーストレディになるミシェル夫人についてのリポート。

ブレア夫人がアドバイスとして述べたのは take a back seat remember that it is your husband that is elected

一歩ひいていなさい
選挙で選ばれたのは夫

ということでしょうか。

また、エレノア・ルーズベルト夫人の次の言葉が大統領夫人の心得としては大事だとされているそうですが、これはかけことばが含まれているため、翻訳はかなり難しい。
ニュースでこんなようなことを言っていました。

A woman is like a teabag. You never know how strong she is until she's in hot water.

strong

というのは、お茶が「濃い」というのと、女性が「強い」というのをかけていますね。

たしかにそうなのでしょう。

しかしティーバッグにたとえるところがいかにもアメリカ人。
イギリス人だったらこういうたとえはしないに違いありません。

かつて、それこそ私が貧しい大学院生だったときに隣のうちにお茶に呼ばれてお茶を出されたとき、ティーバッグでしたが、なんかちょっと弁解がましそうに、

using a teabag, like a lazy American

と、そのうちの夫人は言っていたのを思い出します。

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