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ネットリテラシーのその次

ネットリテラシーの最低限のところって、インターネットに繋げて、
情報が検索できるかとか、アプリが使えるかとかまででいいと思うんですけど、

その次の段階も結構重要ではないかと思います。

紙媒体だけが頼りだった時代には、紙媒体の書籍や雑誌を
そのまま引用できたし、間違った情報であっても、
その責任は出版社なり著者なりにありました。

でも、今のネット上の情報の氾濫の中では、
情報の責任の所在も、(突き詰めればどこかにあるんでしょうけれども)
曖昧になりがちです。

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家人が、このツイートではなかったと思いますが、

https://twitter.com/katze_ween/status/1477485333113864192?s=20&t=4hzeVthq-cL5JEflS8bD5Q

この「画像」は結構拡散していますから、
どこかでこれを見て、

「厚労省職員の9割はワクチン未接種なんだって」

と言ってきました。

これは、毎日新聞の記事では否定されています。

https://mainichi.jp/articles/20211225/k00/00m/040/096000c

というか、先のフォトショ画像では、「ワクチン未摂取」と書いていますね。
ワキが甘すぎます。

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他にも、

https://twitter.com/universalsoftw2/status/1488515556940521473?s=20&t=7dlWe-NDQm_gC51altQQpw

HIVを発見し、2008年にはノーベル生理学・医学賞を受賞したフランスフランスのウイルス学者リュック・アントワーヌ・モンタニエ博士:「3回目の(ワクチン)接種を受けた人は、エイズの検査を受けに行って下さい。びっくりするような結果が出るかもしれません。そしたら、政府を訴えてください」。

というツイートを僕に示してきました。

(同趣旨のブログ記事があります:
 https://meigikanagata.com/aids/

そもそも、HIVの専門家は、「エイズの検査(a test for AIDS)」とは
決して言わないですけどね。

「3回目のブースター接種でHIVに感染する」と言うのは、
ロイターの記事で否定されています。

「Fact Check-COVID-19 boosters do not cause positive HIV tests
 (事実の検証: COVID-19のブースター接種はHIVテストの陽性の結果をもたらすことは無い)」
https://www.reuters.com/article/factcheck-boosters-hiv-idUSL1N2UM1Q0(英語です)

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他にも、家人は、音声合成にしゃべらさせている動画を良く見ている
みたいなのですが、

それって、顔を晒して、自分の声で喋っているyoutuberと比べたら、
自分の正体を何らかの理由で隠そうとしているという出発点からして
いかがわしいじゃないですか。

「顔を晒して、自分の声で喋っているyoutuber」ですら、
言っていることは、全て鵜呑みにすることは危険ですが、

そういう、音声合成の動画は、出発点からして、事実でないことを
拡散しようという意図がある確率が格段に高いです。

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大変な時代になってしまいましたね。

ネット上には、文字情報、動画情報など、ガセネタが氾濫していて
その中から事実だけを取り出そうとすると、そのために
手間を掛けなければなりません。

その手間を掛けないと、ガセネタを安易に信じ込んでしまうことに
なりかねません。

マルベリーフィールド、マルベリーフィールド。

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2022年2月18日 15:37に投稿されたエントリーのページです。

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