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迫力の 『イワーノフ』 公演

6月3日(水)東京外国語大学のプロメテウスホールにおいて、来日中のシューキン演劇大学の卒業生らによる『イワーノフ』の公演が予定通りおこなわれ、ロシア語専攻の学生たちが授業の一環として観劇した。
招聘・主催は「ロシア文化フェスティバル日本組織委員会」。
本学の総合文化研究所が共催である。



 シューキン演劇大学のHPより。


シューキン演劇大学は1914年にエヴゲーニイ・ワフタンゴフがモスクワで学生たちに演劇指導をしたのが始まりで、昨年、創立100周年を迎えた。
名優ボリス・シューキンの名を冠するようになったのは1939年。
長い間、演劇・映画・テレビの世界に数多くの才能を輩出してきた。映画 『アンナ・カレーニナ』 で主役を演じたタチヤーナ・サモイロワもこの大学の出身だ!

今回、チェーホフの戯曲 『イワーノフ』 を演じたのは、ニーナ・ドヴォルジェツカヤ先生のクラスで学んだ人たちで、みな昨年6月に卒業したばかり。
ミハイル・セマコーフ先生の演出で、2年ほど前から 『イワーノフ』 を練習してきたのだという。



ちがはぐな人間関係、勝手な思い込み、空回りする愛、絶望と倦怠。
20代の「俳優の卵」たちが演じているとは思えないほど深いドラマが繰り広げられ、チェーホフの世界が遠い未来(すなわち現代)にまで投げかけたまなざしを充分に感じることができた。

上は、このイベントの手伝いをしてくれたゼミ生(一部)と「俳優の卵」たち。
下は記念写真。


プロメテウスホールの設営から字幕の準備、リノリウム貼り、撤収まで外語祭実行委員会(とくに語劇局)のみんなが全面的に協力してくれたおかげでスムーズに事が運んだ。
本当にありがとう!

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2015年6月 3日 17:29に投稿されたエントリーのページです。

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