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祝! 山崎佳代子さん読売文学賞 受賞!

第66回読売文学賞(随筆・紀行賞)をわれらが山崎佳代子さんが受賞した!
受賞作品は 『ベオグラード日誌』(書肆山田、2014年)。

NATOの空爆(1999年)に晒された記憶を辿りつつ、2001年から12年間にわたる心模様や生活や出来事を綴った書である。
山崎さんは詩人として何冊も日本語で素敵な詩集を出しているほか、ダニロ・キシュの翻訳家でもあり、またセルビア語で博士論文を書き、現在ベオグラード大学で日本語・日本文学を教える教授でもある。
池澤夏樹さんの言葉を借りるなら、「詩を書き、詩を訳し、東欧圏と日本の詩人たちと会って心を通わせる。詩という言葉の道具に頼って、受難と希望の間に道を探」っている人だ。

2010年11月には本学で 「たゆたう国々」 と題する講演をしていただいたが、詩の朗読を交えたお話には圧倒的なパワーがあった。
2008年に本学がベオグラード大学と学術交流協定を結んだとき窓口になってくださったのが山崎さんだ。
いや、それ以前から本学は教科書や日本語教師派遣などでベオグラード大学日本語科とは密接な関係を保ってきたが、すべて山崎さんが仲介してくださっている。

何しろお人柄がチャーミングなので、だれもが山崎さんのファンになってしまう。
今回の受賞の知らせは自分のことのように嬉しかった。

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2015年2月 7日 15:15に投稿されたエントリーのページです。

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