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モスクワで平和行進

9月21日(日) 国際平和デーのこの日、モスクワのプーシキン広場からサハロフ大通りまで平和行進が行われた。
ウクライナにおけるロシアの軍事行動を非難し、反戦を呼びかけるもの。参加者の数は、警察側の発表で5000人、主催者側の発表では10万人、平和行進に参加した「ドーシチ」テレビ局レポーターの感触では1万~3万人ほどではないかという。



私はインターネットで中継を見ていた。ときどき「戦争反対!」「プーチンなきロシアを」などとシュプレヒコールを繰り返しながら歩く人、ただ黙々と歩いている人、思い思いのプラカードや旗を掲げている人、ウクライナの民族衣裳を着ている人などの姿があり、混乱や大きな衝突などはなく平和裏に終了したようだ。

プラカードに書かれていた言葉を拾ってみる。
「ウクライナから手を引け!」(上の写真の横断幕)
「ロシア人はウクライナ人との戦争に反対している」
「ウクライナとの戦争はロシアの恥だ」
「ロシアに自由を、ウクライナに平和を、プーチンに恥を」
「プーチン、嘘と戦争はもうこりごりだ!」

主要マスコミがほぼ当局に牛耳られているなか、しかも現政権を支持している人が80%以上もいるという統計を信じるなら、これだけの規模の行進が行われたこと自体が驚きと言っていいかもしれない。
主催者の Facebook によると、「デモ参加者は、ロシア当局の無責任な侵略政策のせいでウクライナに戦争がもたらされただけでなく何千人というウクライナ人・ロシア人の命が犠牲になったことを批判する」という。

自らも参加するというウリツカヤは、行進に行く前にこう話していた。
「私が平和行進に行くのは勇気があるからでも強いからでもありません。弱くて臆病だからです。私たちの子供たちのことを心配しているからです。もし私たちがこの醜態を止めなければ、多くの子供たちが戦火に見舞われる、とりわけ若い男性が犠牲になる、それが残念でたまらないからです」
 ↓
http://uainfo.org/blognews/395935-21-sentyabrya-poydu-na-marsh-mira-ne-potomu-chto-ya-takaya-muzhestvennaya-i-silnaya-ulickaya-video.html

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2014年9月22日 15:54に投稿されたエントリーのページです。

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