« 「ロシア偉人伝」 プロジェクト | メイン | 「バレエ・リュス」展 »

「面白い日本の私」


ロジャー・パルバース氏の講演 「面白い日本の私」 は、タイトルどおりユーモア溢れる「面白い」講演だった。
パルバースさんの機知とジョークで会場が何度も笑いに包まれた。
ご自身の経験を交え、外国語上達の「秘策」を惜しげもなく披露してくださりながら、人種・アイデンティティ・シティズンシップ・ナショナリティ・エスニシティといった私たちがふだん何気なく使ってしまう言葉について考察し、日本語の特徴を熱く語ってくださり、1時間ちょっとがあっというまに過ぎてしまった。



会場からの質問にも丁寧に答えてくださった。

レスポンスシートより一部抜粋して紹介しよう。
「今まで自分があたりまえだと感じていたことに新しい違う視点が入ってきて、たくさんの驚きがありました(...)こんなに飽きずに最後まで楽しめたお話は初めてです」
「言語を学ぶ者であるにもかかわらず1つ1つの言葉の意味や定義をよく知らずに使っていることを痛感した」
「言葉は氷山の一角のようなもので、下部にはその言葉を使用する人の生活・文化・情感が支えていることをあらためて感じることができました」
「世界の文化、言語に精通されていて巨人、大きな山みたいな方ですね」

うちわの懇親会ではさらに(!)パワー全開。
 ↓


ちょうど今日、7月7日、パルバースさんの新しい小説『ハーフ』(書誌パンセ)が刊行された。
詩集のような美しい体裁のお洒落な本だ。家族の愛と再生の物語だという。早く読みたい。

About

2014年7月 7日 23:08に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「「ロシア偉人伝」 プロジェクト」です。

次の投稿は「「バレエ・リュス」展」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。