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「ロシア偉人伝」 プロジェクト

ロシア語2年生の授業で、グループごとに好きな「ロシアの偉人」を選びパワーポイントを用いてロシア語で発表するというグループ学習をおこなった。
ロシア語で何百冊と出ている ЖЗЛ = Жизнь замечательных людей (偉人伝)シリーズにあやかったものなので、私は勝手に「ЖЗЛプロジェクト」と名づけている。

学生たちは8つのグループに分かれ、それぞれニコライⅡ世、タルコフスキー、チャイコフスキー、プルシェンコ、クラムスコイ、トーン、ドストエフスキー、ガガーリンについてプレゼンした。
見事なまでに異なる分野の有名人を選び、工夫を凝らしたパワーポイントを作成してくれたのでいたく感心! 
中身も濃く、ロシア語作文もよく頑張りました。ご苦労様!


「ニコライⅡ世」グループ
「最も不幸なツァーリ」
ロシア帝国最後のツァーリ。大津事件にも触れ、まるでドキュメンタリー番組を見ているようだった。


「タルコフスキー」グループ
「タルコフスキー:抵抗の人生」
言わずと知れた現代ロシアの誇る映画監督。「彼の作品は詩情豊かで、観客に新鮮な感覚を与えた」という一文が非常に効いていた。


「チャイコフスキー」グループ
「ピョートル・イリイチと彼の白鳥」
作曲家チャイコフスキーの名前のチャイカ(かもめ)ではなくレーベジ(白鳥)というところが面白い。彼が『白鳥の湖』でバレエ音楽の位置づけを変えたという指摘もよかった。


「プルシェンコ」グループ
「エヴゲーニイ・プルシェンコ:人生と彼を支えた人」
天才的なスケート選手プルシェンコのコーチ・ミーシンとの出会い・栄光・怪我・引退までを追った。ロシア語原稿が優れていた。


「クラムスコイ」グループ
「見知らぬ人の謎」
画家クラムスコイの有名な絵画作品「見知らぬ人」のモデルはいったいだれかという謎に肉薄するエクサイティングな内容だった。


「トーン」グループ
「ロシアのシンボルを創った人」
コンスタンチン・トーンの名はあまり知られていないが、モスクワの「救世主ハリストス大聖堂」や「クレムリン大宮殿」を建てた建築家。紹介の構成(プロット)がよかった。


「ドストエフスキー」グループ
「ドストエフスキー:ドラマティックな人生」
文豪の逮捕・流刑・恋愛・結婚・創作活動を追った。代表的長編についても紹介があり面白かった。


「ガガーリン」グループ
「さあ出発だ!」
宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンの有名な言葉が「空はとてもとても暗かったが地球は青かった」。パワーポイントが芸術的で、ロシア語原稿の完成度も高かった。

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2014年7月 5日 18:06に投稿されたエントリーのページです。

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