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「超個人的ガイド to ロシア(文責:工藤なお)」(5)

★「ペテルブルグ書店案内①」

ご無沙汰しております。今回は、ペテルブルグ市内にいくつかある、通いたくなる書店をご紹介します。そろそろドム・クニーギ(Дом книги)やブクヴォエド(Буквоед)などの有名店めぐりも飽きたな、と思ったら訪ねるべき書店です(ところで Дом книги や Буквоед でも、頻繁に作家を招くイベントや映画上映などが催されているので、決して軽視できませんが)。以下のリストは順不動です。

「パリャーダク・スロフ」(Порядок слов)
住所:Наб. реки Фонтанки, 15(他にレンフィルムスタジオに併設の小店舗もある)

HP:http://wordorder.ru

まずはここを訪れることをお勧めします。本の品揃えは、随一のセンスの良さで、文学から言語、映画、芸術、哲学、宗教、政治など多様なジャンルが棚にびっしり揃っています。奥のイベントスペースでは、ほぼ毎週のように映画上映・作家による本のプレゼンテーション・講演が開かれています。昨年11月には、А.ソクーロフ監督による映画製作のマスタークラスも開催されました。店員さんが無表情に見えることがあるかもしれませんが、聞くと丁寧に教えてくれます。

(写真上)店の外観。(写真下)イベントスペースの様子。2013年10/22「バイカル詩フェスティバル」なるイベントの紹介のために、イルクーツクからスヴェトラーナ・ミヘーエワという女性詩人が来て朗読をしているところです。


「フセ・スヴァボードヌィ」(Все свободны)
住所:Наб. реки Мойки, 28(門のインターホンを押して扉を開けてもらい、左手のアークをくぐる)

HP:http://vse-svobodny.com

カフェ(バー)を併設した雰囲気のよい書店です。ここも「パリャーダク」と同様多岐にわたる本を展開しています。写真からご覧になれるかどうかわかりませんが、ソファや椅子が何脚か置いてあり、本を選びながらゆっくりと時間を過ごすことが出来ます。「ロシアの岩波文庫」とわたしが勝手に呼んでいる Азубука-Аттикус社の ≪Азбука-классика≫ シリーズもセール価格で販売しています。
ロシア特有の「インターホンを押して門を開けてもらう」形式なので、はじめはちょっと入りにくいかもしれませんが、一度行ったらまた行きたくなることは請け合いです。


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2014年3月18日 15:18に投稿されたエントリーのページです。

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