本日 3月31日(月) 前田和泉、イリーナ・ダフコワ 『大学のロシア語Ⅱ 実力が身につくワークブック』 (東京外国語大学出版会、2014年)が刊行された。
この4月から本学の1年生は 2巻お揃いのロシア語教科書を使用することになる。
Ⅱ巻はⅠ巻と完全に連動させてあり、両方を用いるとロシア語発音をさらに磨くことも会話に慣れることもできるよう作られている。
発音練習の部分の特徴は、日本人の間違えやすい発音が重点的に取り入れられているところだろう。
Ⅱ巻には、コミュニカティヴなアプローチがいろいろ工夫されている。地図を見ながら街の様子を述べたり、会話文を読んでロールプレイを楽しんだり、早口言葉・諺・詩を暗唱したり、少し長めの文章を読んだりしているうちに自然にロシア語能力が高まること請け合いだ。最後のほうには、ダニイル・ハルムスやレフ・トルストイのお話も載っている。
長らく、初年度のロシア語教育については、学習者の「読む、聞く、話す、書く」の4能力をバランスよく伸ばすために、教員全員が連携して授業をおこなうのが望ましいと考えてきた。そのためには、日本人教員とネイティヴ教員全員がともに使う「統一教科書」が必要であり、それを作るのが私の夢だったのだが、今日はついにその夢が実現したのである!
東京外国語大学出版会の編集者、竹中龍太さん、本当にお世話になり、ありがとうございました!
NHK出版の小林丈洋さん、編集協力ありがとうございました!
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本学キャンパスの桜の下でお揃いの2巻を手にする著者の前田和泉さん。
この教科書の成り立ちや苦労についての超(!)面白いインタビューがこちらに掲載されている。
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http://tufstoday.com/articles/140415-2/