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東京外国語大学にピーター・フランクルがやってくる!

去る9月某日、ロシアは初めてという同僚をモスクワの赤の広場に案内したときのこと。
右手にずっとクレムリンの壁が連なり、左手にはこの「グム」。
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P1030461.JPG

これは通称「グム」というデパートです。あら、今年が創立120周年なんですね。などと言いながら歩いていたら、むこうから、どこかで見たことのあるような人がやってきた。
通り過ぎてしまう瞬間に、あ、ピーター・フランクルさんだ、と思い出して振り返ると、フランクルさんも振り返って「日本の方ですか?」と声をかけてくださった。

数学者にして大道芸人。マスコミにもよく登場しているし、『ピーター流外国語習得術』(岩波ジュニア新書)、『美しくて面白い日本語』(宝島社)など著書もたくさんある。

それから立ち話が20分ほども続き、たいへん楽しいひとときを過ごした。
フランクルさんは、イタリア文学者とはイタリア語で、ドイツ文学者とはドイツ語で、私とはロシア語で話すという「大道芸」をさっそく披露して私たちを喜ばせてくれた。モスクワには、数学のレクチャーをしに来たという。「もちろんロシア語で講義しました」とのこと。

1953年ハンガリーで生れ、18歳にして国際数学オリンピックで金メダルを受賞。アメリカ人数学者の影響でジャグリングを始める。パリ大学に留学、ハンガリーではサーカス学校に通う。1979年フランスに亡命し、イギリス、アメリカ、スウェーデン、日本、インドなどを旅し、1988年日本に定住。
使いこなせる言語は母語のハンガリー語のほか、ドイツ語、ロシア語、スウェーデン語、フランス語、スペイン語、ポーランド語、英語、日本語、中国語、韓国語、タイ語!!
ポリグロットなので、「前から東京外国語大学に興味があったんです」とおっしゃる。
こうして赤の広場での出会いがきっかけとなり、来月、本学で講演をしていただくことになった。

ピーター・フランクル特別講演会
「僕が11か国語を話す理由(わけ)」

2014年1月24日(金)17:40-19:10
研究講義棟 115教室

  こちらに変更になりました!! 
    ↓ ↓ ↓

2014年1月31日(金)17:50 -19:10
アゴラグローバル

総合文化研究所主催

いろいろな言語を習得した経緯やエピソード、多言語習得の秘訣(?)について自由にお話しいただく。
大道芸も披露してくださるとのこと!
入場無料。こぞってご参加ください。

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2013年12月11日 21:15に投稿されたエントリーのページです。

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