今年度の卒論ゼミは(例年そうだが)バラエティに富んでいて、テーマもアプローチもさまざま。
2度の中間発表を経て、仲間たちが出してくれたいろいろな意見や提案を受け、卒業予定のゼミ生のほとんどがテーマ・方法・プロット(目次)をほぼ固めた。
どんなテーマがあるかご紹介しよう。
・20世紀前半のアクメイスト詩人ミハイル・クズミンの生涯と作品
・20世紀ロシアを代表する女性詩人アンナ・アフマートワと全体主義体制
・日本に長く滞在した画家ワルワーラ・ブブノワと日本の「創作版画」
・劇作家アレクサンドル・ヴァンピーロフの『鴨猟』
・ドストエフスキーの『分身』
・ソ連随一のコメディ映画監督レオニード・ガイダイの作品における喜劇性
・画家で思想家で探検家でもあった知の巨人ニコライ・レーリヒの絵画
・ボリス・パステルナークの『空路』
・現代ロシアの児童作家リヤ・ゲラスキナ
・ソヴィエト・バレエの変遷
・1990年代ロシアの低予算映画プロジェクト
・フィンランドの民族叙事詩『カワレラ』
・グルジアの作家ヴァジャ=プシャヴェラとコーカサス表象
卒論提出までいよいよあと約1ヵ月。
集めた文献を読み込んで、ひとつひとつ丁寧に論理的に自分の主張を展開しよう。
引用を効果的に用い、説得力ある繊細な文章で、自分だけの解釈の光をたとえ一筋でもいいから世界に持ち込むこと。
自分が思っている以上の力がどこからともなく湧き上がり、閃きとときめきの瞬間が必ず何回かやってくるはず。
さあ、ゴール目指して頑張ろう!
ヴァジャ=プシャヴェラ(1861-1915)