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2013年1月 アーカイブ

2013年1月 3日

ポットラック新年会

С Новым годом!
あけましておめでとうございます!

2013年が素晴らしい年になりますように。


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 アンリ・ルソー『蛇使いの女』(1907)


来る1月17日(木)5-6限(16:00-19:00) 沼野ゼミ「合同」大新年会を催す。
ひとり1品食べ物を持ち寄るポットラック式の立食パーティだ。ポテトチップスでもピロシキでもサンドイッチでも、何でも構わないので持ってこよう。
飲み物はこちらで用意するが、もちろん持ち込み大歓迎。

4年有志による留学・卒論・就活についてのプレゼンも予定されている。

卒論を提出した4年生、提出しそこなった(?)人、3年生、留学から戻った人、春から沼野ゼミに所属する予定の2年生、ロシアからの留学生......学年の隔てなく交流しましょう!


2013年1月20日

『クリトゥーラ』 第2号編集中

昨年に引き続き 『クリトゥーラ』第2号の刊行をめざして現在編集作業を進めている。これは、沼野ゼミに所属する学部生によるロシア文化情報発信誌。
3年生の原稿はほぼ集まった。
4年生はこぞって寄稿してほしい。

今回の表紙はこのルボーク 『Медведь с козою(クマとヤギ)』を用いる予定。
 ↓

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2013年1月22日

『スラヴ文化研究』 第11号編集中

『スラヴ文化研究』 第11号の編集作業を進めている。これは、東京外国語大学のロシア・スラヴ文化関係の研究者(主に大学院生、卒業生、教員)による論文集。
原稿はすべて入稿済み。

今回の表紙は、アンナ・オストロウーモワ=レベジェワ「夏の公園」(1902)にした。
こちら
 ↓

『スラヴ文化研究』11号表紙 petersburg-the-summer-garden-in-winter-1902 Ostroumova.jpg

2013年1月25日

「日本ロシア学生交流会」を応援する

「日本ロシア学生交流会」は毎年、日本人学生とリャザン、ノヴォシビルスクの学生が相互に招待しあいホームステイを通じて日露の「民間交流」を実践している。その活動を記した第25期報告書が届いた。
この交流会に声援を送っているひとりとして、報告書の「序」にささやかな文章を書かせていただいたので、下にその一部を掲載する。


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 * * * * * *

リャザン県と言えば、詩人セルゲイ・エセーニン(1895~1925)の生まれたコンスタンチノヴォ村のあるところです。絶望から無頼漢のような後半生を送ったエセーニン。農村を叙情的に謳いあげた「農民詩人」として有名です。
故郷への彼の思いには、最後までなみなみならぬものがありました。

Никакая родина другая
Не вольет мне в грудь мою теплынь.
(...)
Дайте мне на родине любимой,
Все любя, спокойно умереть!

他のいかなる故郷も
私の胸を暖めてはくれない。
 (...)
愛する故郷で
すべてを慈しみながら死なせてくれ!    (1925)

いっぽう日本には、農耕を愛し故郷の「岩手(いはて)」を理想郷と見立てて「イーハトーヴ」と呼んだ詩人、宮沢賢治(1896~1933)がいます。
ふたりは1歳しか年が違いません。

七時雨(ななしぐれ)の青い起伏は
また心象のなかにも起伏し
ひとむらのやなぎ木立は
ボルガのきしのそのやなぎ        (1923)

先日、賢治の『春と修羅』を読んでいて上の詩句を見つけ驚きました。彼の心象風景に故郷の七時雨山がそびえ、そこにはるか遠い異郷、ボルガ川の岸辺に立つヤナギが現れていたからです。おもわず「魂の共鳴」という言葉を思い浮かべました。
日本ロシア学生交流会が、エセーニンの情熱と賢治の想像力をもって今後とも活動を続け、さまざまな形の「魂の共鳴」を発見しながら、ますます発展していくことを心から願ってやみません。


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      エセーニン像と「日露」のメンバーたち

2013年1月26日

卒論発表会

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沼野ゼミの卒論発表会をおこなう。
ひとり20分のプレゼンテーション+5分の質疑応答を予定している。
下記のとおり2回に分けて5人ずつおこなう(計算通りいけば、125分のはず)。
プーシキン、ザミャーチン、パステルナーク、ドヴラートフとロシアの作家を取り上げた卒論が4本ある。

場所:223講義室

2013年1月31日(木)16:00-

秋保友美 「女帝エリザヴェータ―その二面性と文化発展における功績」
馬場智弘 「シェイクスピアの眼―プーシキンのシェイクスピア受容」
丹野美穂 「夢見病―『われら』の自由とエントロピー」
森下摩理恵 「ラフマニノフの音楽性 その作曲に息づく鐘の響き」
牧野寛 「日本のロシア語コミュニケーション能力の育成とその可能性」

2013年2月7日(木)16:00-

鎌有彩 「『かわいい』チェブラーシカのかわいくない事情」
十二紀子 「パステルナーク『空路』を紐解く」
林亮佑 「ドヴラートフの短編小説集『НАШИ』における不条理のテーマについて」
小林優美 「トーヴェ・ヤンソンとムーミントロールの闇」
原田夢香 「ロシア人と切っても切れないアルコール飲料」

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